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赤単色選択式軽量アーティファクト破壊呪文について


 以前のnoteでは軽量ダメージ呪文について触れました。
今回は赤単色の軽量のアーティファクト破壊呪文についてです。

選択式かそれ以外か

 アーティファクトを破壊できる呪文は数多に存在しますが、採用しやすい3マナ以下で撃てる可能性のあるインスタントとなると数は減り、20種類を満たない程度になります。その中でも有用そうと感じたものを種類ごとに分けて触れます。

①ダメージとの選択式呪文

 この分類において最もよく見るものは『削剥』かと思います。

非常に便利

 【ゼンディカーの夜明け】では『削剥』の調整版のコモン、『溶鉄破』が出ています。(PWに撃ち込めますが3マナ2点。)
また、【機械兵団の進軍】にて軽量になる可能性のある呪文としては召集を持つ『元凶の粉砕』が新規収録しています(6マナでダメージは6点)。

 EDHは統率者に指定できるクリーチャー、プレインズウォーカー、機体を選択しデッキを構築するゲームです。そのため、全体的に見るのであれば、この分類の呪文が撃つ場所に困らないものだと思われます。その中でも『溶鉄破』はプレインズウォーカーにも当たる点を考慮するならば一番相手に困らない呪文ですが、3マナである点と2点とさほど大きくない点がネックです。『元凶の粉砕』は高速化した環境で見る事は少ないかもしれませんが、『激情の薬瓶砕き』等の元のコストの大きさによってメリットが発生するデッキであるならば採用枠に入るかもしれません。

②サイクリング付き呪文

 この分類の呪文だと最もみるのは『引き裂かれた帆』かもしれません。

飛行4点も味がある

 サイクリングを持っているため必要性を感じない場合ではドローに変換できます。①が撃つ場所に困らないのに対し、こちらは最低限の保証がされている分類です(サイクリングは起動型能力なので打ち消されにくい)。また、飛行に4点ダメージも幅が広く、『静寂の守り手、リンヴァーラ』が倒せるラインです。
 この分類にはもう1枚『スクラップ』がありますが、流石に3マナでアーティファクト破壊のみだと採用するまでに他の呪文が選ばれるものだと感じます。

③生物修正付与との選択呪文

この分類には『憤怒の魔除け』と『似姿焼き』があります。
(『かまどの魔除け』はアーティファクト・クリーチャー指定)

1マナでモード持ちにしては修正が大きい

 生物で押し切るデッキタイプであるならば選択枠に入ってくるタイプの呪文だと思います。私は【鉤爪のジィーリィーラン】は『山背骨のドラゴン』の関係上、プレイヤーへのダメージに直結するタイプの呪文であるため入れるか否かを悩みました。『憤怒の魔除け』は+1/+1トランプル付与で申し分ないのですが2マナと『似姿焼き』より重い点と、通すクリーチャーが飛行持ちなので相手全員に飛行が存在する状況があまりないと思い、そこまで考えませんでした。
 このタイプの呪文は、相手の交戦中に乱入できる使い方もできるため、チャンプブロックで済ませようとしているところに『憤怒の魔除け』で唐突なトランプル付与を行うなどができる点も魅力です。

④衝動的ドロー(相手のデッキ)との選択式呪文

 この分類の呪文は『君は囚人を見つけた』になります。

未知数

 ②に近いですが、相手のデッキ依存であるため結果は不安定な呪文です。しかし、解決すれば相手のデッキトップを奪えるため、チューターなどの対策として機能します。故に他のカードとは違い盤外戦に使える呪文です。コンボを使用する相手にとっては確実に打消しを消費してくる呪文として機能しそうなので、絶対に通したい呪文があるときのデコイとして使うのもよさそうです。

⑤ピッチスペル(アーティファクト破壊のみ)

この分類には『モグの分捕り』と『クラッシュ』があります。

条件は緩い

 アーティファクトだけを破壊する呪文ですが、マナがかからない点は非常に優秀です。『モグの分捕り』は自身に山、相手に島を要求しますが、EDHであればだれかが島を出している時が多いのであまり困らずに撃つことができます。『クラッシュ』は山を代償にしますが、マナを出した山を消費すればそのターンの行動に制約がかかりにくく、状況を選ばない点は優秀です。


以上が有用だと思った呪文です。
私自身、アーティファクト呪文を採用するのであれば、まずは『削剥』を投入し、他は状況に応じて入れて調整します。最終的にはいつも遊ぶ環境がベースになるので、試行錯誤しながら採用するカードを決めて楽しくEDHを遊びましょう!(『削剥』においても、環境がPW統率者のみ、場のパーマネントはエンチャントまみれ等の魔境が存在するならば、強いとは言えなくなります。ネットのデッキレシピを鵜呑みにせず、周辺環境を考慮してデッキ構築をするのが第一です!


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