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統率者を『楽しく』遊ぶ 


 統率者を楽しく遊ぶために自分がしている事・思っている事を書きます。


このnoteを読む前に以下の統率者戦に関する説明を読むことを推奨します。

統率者戦 - マジック:ザ・ギャザリング





【『楽しくない』統率者戦が増えた理由】


 人によって楽しい楽しくないは個人差があると思いますが、自分の場合は「デッキパワーレベル差による一方的なゲームをされて負かされた」を『楽しくない』に置いて書きます。


①非公式フォーマットなのに公式が踏み込みすぎた


 特に『デッキパワーレベル』を公式から示したのがどうしようもならない状態を作ったと思っています。

 この考え自体は2020年7月8日に公開され、その際に公式から「基準の1つとして参考にしていただけますと幸いです!」と書かれています。

2020年7月8日号 

ですが、そもそも公式から提示したらそれが基準です。その上公式は基準の1つになるように滅茶苦茶曖昧な書き方で目安を示したものだから受け取る個人による差が発生している状態になっています(「このリストレベル5と言ってますが7じゃない?」とか見ると悲しくなります)。
 また、公式によって『棲み分け』が許されたことでイベントを開催するショップや、その他主催される方が『交流会(遊ぶことメイン)』ではなく、勝者を決める『大会(勝つことメイン)』が作りやすくなったと思います(開催者では無いので直感的に増えた印象)。結果、カジュアルフォーマットが公式もどき状態になり、強さを目指す競技的なプレイヤーの声が大きくなったと感じています。

②『棲み分け』によりデッキの質が向上しすぎた

 説明は難しいのですが、今の統率者は「勝ち」に対する重みが大きい流れがあると感じています(私の周りだけかもしれません)。元々勝敗を決めるゲームであるため勝つことに意味があるのは最もですが、レベルが生まれた事で「このレベルならこのコンボで勝つのは許される」「このレベルならこのコンボは弱すぎる。」等の構築時点でのレベル内の上限値、下限値を探るような選択をしたデッキが増えていると思います。また、インターネット内でどうにかレベルの仕分けを頑張ってしようとしているプレイヤーがいますが、それも曖昧な目安を土台にした仕分けであり、個人個人によって解釈が違うため大体は揚げ足を取られるのが関の山です。(デッキパワーレベルは、強いて言うならその統率者でできる限界値(8~10)以外はほぼ機能していないと自分は思っています。)

ただ、その仕分けた内容を皆が皆参考にして組めば問題は減るかもしれませんが世の中そういうわけでもないため、「それは強すぎてレベルが違います」「その構築だとここでは無理だよ」が起きていると思います。



 色々長く書きましたが、大体は公式の投げやりが原因だと思ってます。
この目安が無かった時もぶつかることは勿論ありましたが、その時は『個々統率者で最強を目指すデッキ(レベル8~10)』と、『それ以外(1~7)』しかなかったため、『それ以外(1~7)』はコミュニティ内での流れで調整が行われていたと感じています(じゃないと1vs3とかで潰されるか、卓を解散していました)。公式が触れなきゃいけないくらいに統率者をするプレイヤーが増えた事はいい事ではありますが、それに拍車をかけて現在でも参入者を増やそうと統率者用のカードを大量に作っているのならばちゃんと整備して欲しいとは感じています。



【楽しく遊ぶために自分がしていること】


 私が普段遊んでいる環境はかれこれ別のゲームを含めて10年以上は一緒に遊んでいる友人を軸に構成された限界集落コミュニティであるため他のコミュニティでは参考にならないかもしれません(一時期は20人近くいましたが、今では多くて8人位です)。


①デッキをアホ程作る

 私は富豪でもないため、統率者で使える高額カード、強力なカードは複数枚所持していません(多くても4枚くらい)。その状態でデッキを作り続けると段々と上澄みから使用できるカードが減っていき、無理にでもデッキパワーが段々と下がっていきます。それでも作り続けると、統率者とのシナジーを含めて考えないと勝ち切るプランが無くなっていくデッキが仕上がっていきます。そこまで作っても作り続けると公式から発売されている統率者デッキレベルよりも弱いデッキができます。私はこれで大体デッキを20~30個作り、作った順番から等分割して10個程度と、新しい統率者で組んだ1個を持ち歩いて遊んでいます。
 たまにデッキを1つだけ、または同程度のデッキパワーレベルのデッキを複数持って交流会などに参加する初心者ではない方を見たことがありましたが、これは公式の「④デッキパワーレベルを合わせよう」に反した行動であるため、やめたほうが良いと自分は思います。交流会のプレイヤーは自身の叩き台ではなく、楽しく遊びたいプレイヤーや初心者がいる事を忘れずに遊んで欲しいです(叩きたいなら競技系の大会等に行った方が経験が積めます)。


②デッキの責任は自分にあることを忘れない

 X上で拝見、実際自身も受けたことがある状況ですが、卓を囲んでいる際、早いターンで即座に勝てるコンボや強力なカードを持っていてもカジュアルな卓であるため敢えて撃たず、ゲームを進行させるというものがありました(打消し等を警戒するとは別です)。私はこれが嫌いであるため絶対にしないようにしています(決めれるなら決める)。まず、構築の時点で入れているコンボを敢えて実行しない、強力なカードは使わないという点が不可解極まりなく、勝敗を決めるルールに反している動きです(勝ちにいかない)。その上で「実はあの時には〇〇持ってたけど撃たなかったよ(実は俺の勝ちだったよ)」なんて言われたら訳が分かりません(実際に言われたことはあります)。敢えて撃たないなら抜けばいいだけで、構築したのであればそれに責任を持って遊ぶべきだとは思います。まずは勝った上で「この卓でやるには空気が悪いな?」と思えばデッキを変えればいいだけです。


③初対面の方が混じる時は軽く話してからデッキを決める

 ガチコマなどの競技系のイベントとは別です。
 現状初対面の方とやることはほとんどなくなりましたが、その際にはまず「レベルどれくらいですか?」「統率者どれくらいやってますか?」等を軽く聞いていました。レベルは目安にしかならない事は承知の上、自分自身がレベルと無関係に組んでいるため大体は聞くだけになりますが、それでおおよその強さを把握してデッキを選んでいます(多分公式が推奨する使い方はこんな感じだとは思います)。



【……?じゃあどうすりゃいいの?】

 このnoteをここまで読んでいるか飛ばしているかはわかりませんが、私はレベル毎でのカードの推奨および禁止を明確に決めて遊ぶのはあまりよくない事だと思っています(火種しか生まないため)。まずよく言われる《タッサの神託者》と《Demonic Consultation》等でのコンボは確かに強いですが、失敗する可能性もあり万能ではありません。他のコンボにおいてもマナやカードを使っているため、打消しや除去が噛み合うと止まります。その上で仮に1~3ターン目に決まってしまったとかであれば、卓内で話し合ってデッキを変えてもらえばいいんじゃないのかな?と思います(頭ごなしに「〇〇はダメだろ!」は皆が楽しく遊ぶ事を推奨する公式の意向に反している行為でもあり、その後の卓の空気的にも良い事は1つもありません。ちゃんと楽しく遊べる空気を作った上で指摘、会話したほうが良いです)。デッキを他に持っていないのであれば卓を解散するか、デッキを貸してあげるかすればいいと思います。


 以上です。私は統率者戦が本当に好きなカジュアルフォーマットで、今後とも楽しく遊ぼうと思っています。何の参考にもならない文だったかもしれませんが、楽しんで遊んで欲しいという気持ちは公式も変わらないと思います。プレイされている方々、今後統率者を触ろうとしている方々が楽しく遊べる環境が作られればいいなと思います。


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