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《荒れ模様のストームドレイク》を考える

 2024年6月14日に発売する『モダンホライゾン3』のプレビューが5月22日から始まり、様々なカードが公開されました。その中でも面白いと感じた《荒れ模様のストームドレイク》について触れます。

(※統率者目線です)


カードについて

金粉のドレイクみたいなやつ

(1)(青)のクリーチャーで、飛行と起動型や誘発型である能力からの呪禁をもつ3/2のクリーチャー。対戦相手のクリーチャーを対象に取り、交換します。成立したならばエネルギーを4つ得て、その後その交換したクリーチャーのマナ総量に等しいエネルギーを支払わないと交換できたクリーチャーが生贄に捧げられてしまうという能力を持ちます。

以下にこの能力からできる事を分けて触れます。


①交換

金粉のドレイクな使い方

 一番にカードの能力を使用した場合にできる事です。エネルギー活用するデッキ以外でもマナ総量4以下であれば問題なく使用する事ができます。この能力を使用する場合にはデッキの動きの核となる《織り手のティムナ》や《トリトンの英雄、トラシオス》等の色マナによる拘束が無い便利なクリーチャーが交換できると嬉しい部類になると思います。なお、《ルーデヴィックの名作、クラム》や《フェイに呪われた王、コルヴォルド》、 《東の樹の木霊》等のマナ総量が5以上になると交換した後に利用することが難しくなります(《ヘリオス1》を入れよう)。他者のデッキの核を奪う行為になるため、そこそこに卓内での攻撃の矛先になりやすい点は否めなく、パワー3もそこまで軽いものでもないため、自身のドレイクにボコボコにされる可能性は高くなります。その点を踏まえると、《ドラーナとリンヴァーラ》等の『パワーが2以上、タフネスが4以上の飛行・到達を持つクリーチャー』等を交換できると良さげに思います。《金粉のドレイク》よろしく《堂々たる撤廃者》が場に残されていると活用できます。



②除去

除去として見る動き

 交換したクリーチャーを場から退けるための使い方です。この使用方法ではどちらかというと《金粉のドレイク》ではなく、《猿術》等に近い動きですが、この除去の方法は生贄に捧げるであるため破壊不能を場から退けれます。場に出ると非常に厄介な《希望の天使アヴァシン》等を除去できる点は面白く、《ミスリルの胴着》や《意志を縛る者、ディハーダ》等の別のカードによって破壊不能を付与されたシステムクリーチャーへの解答になり得ます。また、《溜め込み屋のアウフ》や《月の大魔術師》等の場全体に対して制限をかけるクリーチャーに対しての除去としても活用できます。加えて、クリーチャー・呪文での除去になるため、cEDHによく見られるクリーチャーでない呪文の打消しによって阻害されず、《自由なる者ルーリク・サー》によって6点ダメージを食らわない利点があります。なお、除去として使用した場合にも相手の場にこのドレイクは残るため、3点クロックを食らう状況は生まれやすいです。3点は痛い。


③エネルギーの確保

2マナでエネルギーを4つ

 今後エネルギーを得られる呪文は続々と公開されると思いますが、このドレイクは2マナで4つのエネルギーを確保する事ができるクリーチャーです。《蓄霊稲妻》を越えるエネルギー確保量であり、マナ総量3以下のクリーチャーと交換する事を選べばおつりが残り、除去として見れば全部残ります。なお、この効果は対象が最大1体ではない上、交換が成立した際にエネルギーが得られる能力であるため、対戦相手の場に対象に取ることが出来るクリーチャーが場にいつつ交換が成立しないとエネルギーを得る事ができません。現状エネルギーで大味なカードは《霊気池の驚異》や《稲妻駆け》、《ゴンティの霊気心臓》等ですが、統率者セットでもエネルギーがピックされているため今後のプレビューによって期待が高まる部分です。私は《再稼働、リバティ・プライム》を組んでいるためまずはこの目的で使いたいです。


④悪事

イリュージョン除去に

 強制効果で対戦相手の対象に取れるクリーチャーを1体対象に取る効果=悪事を働く点で考える使い方です。青を含む悪事を働いた際に誘発型能力を持つ統率者には《死のディーラー、マルチェッサ》が存在し、小刻みな動きを求めるマルチェッサとは2マナと軽い点が非常に相性の良いカードです。また、対象に取るため、《幻影の像》を除去するクリーチャーとして使えます。《幻影の像》を除去した場合には《金粉のドレイク》と違いそのまま場に残ってくれます(エネルギーは得られません)


⑤交換せず使う

イカれたマナレシオ!

 自分の場で活躍してもらうように考える使い方です。この場合では対戦相手の場に対象に取れるクリーチャーがいない状況でなければ成立しませんが、飛行3/2とほぼほぼパーマネントからの呪禁に近い除去耐性を持つ生物が君臨するため、クロックを求めるデッキだとそこそこに強いアタッカーになってくれそうに思います(《金粉のドレイク)ではしにくい)。また、このクリーチャーに除去を使ってくれるならばそれはそれでメインの動きを守るデコイにもなり、このカード自体が《クローン》でコピーされても奪われない効果を持つため場持ちが良いと思います。この使い方はあまり想定されてなさそうなためマナレシオはとても良いですが、勿体なさも感じます。


 
 以上が《荒れ模様のストームドレイク》について触れた事柄です。《金粉のドレイク》が再録禁止なためのリメイクなカードに思えますが、このカードはこのカードで使い方が他にも多く存在すると思い、今後cEDHでもちょこちょこ見る可能性のあるカードに思います。《金粉のドレイク》に勝る部分を軽く考えると、


・場に生物がいない場合にアタッカーにできる
・全体効果な妨害クリーチャーの除去ができる
・エネルギーを得る事ができる
・《幻影の像》と共に沈まない(沈んだ方が良い時が多いため微妙なとこ)


な所があり、利点を活用できると感じるデッキでは《金粉のドレイク》よりも優先されることもあるんじゃないか?と思いますが、実際は《金粉のドレイク》の方が賢く使える場面は多い気もするため、まずは互いに試してみるのが良さそうです。


 まだまだプレビューは始まったばっかりなため、今後のカードにも期待して『モダンホライゾン3』の発売日を待ちたいと思います。



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