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本格的にcEDHを触れて1年での感想

 今回は本格的にcEDHを構築し始めてもう少しで1年になるため、その感想を書きます。

 競技性のあるデッキはもう少し前から組んでましたが、遠出してコマンダーサミットやコマンドフェスト、関西帝王戦等に目を向けて構築し始めてほぼほぼ1年になりました。「本格的」はこれを意味します。



 注:以下の文の中にはガチだのカジュアルだのに関する自論が多く含まれます。苦手な方はブラウザバックしていただくようお願いいたします。




何故本腰を入れたのか?

 一番の理由は、勝ちたいからです。2024年3月現在、X(旧Twitter)上でも話題に上がっている「ガチ?カジュアル?」問題にも繋がりますが、この『勝ち』に対する欲求が高まると、いずれ競技性のある構築に向かっていくと思います。私の場合はカジュアルな身内でのEDHを約7年程経て、現状の思考にまで積もりました。
 この7年の中でも色々と変遷はありましたが、一番の大きなきっかけは上記の問題でも良く挙げられる『身内卓にガチが流れ込んできてボコボコにされた!』です(かれこれ約6年程前ですが)。それまで、私たちのコミュニティで最強の統率者は《黒き剣の継承者コーラシュ》でした。

未だに印象深い統率者

 今思えば再生するだけ統率者ですが、その当時スタンダートのみを触れていたプレイヤーがちょこちょこ通販で安いカードを買って遊んでいた位の統率者であったため、コーラシュが装備品を付けてぶん殴り始めたら誰も止められない環境でした。(当時私は《神祖》を統率者にしようとして後で伝説でない事に気づき、《造反の代弁者、サムト》を統率者にしていました)
 そのような環境をカードショップ内で遊んでいる際、風の噂を聞きつけて来られた初見の方が卓に混ざり、その方が《精霊の魂、アニマー》と《時間の大魔道士、テフェリー》で1~3killを連続してかましまくり(過去の自分のツイートを見る限り、3-4killかもしれません)、その日から「今のままじゃダメじゃないか?」と思い始めました。

クレイドルとかグルグルしてました


 MTGは対戦相手との勝敗を決めるカードゲームであり、統率者も禁止推奨カードを除けば皆一律に使用できるカード範囲は同じです。これに金銭的問題は関係ありません。当時の私は、成すすべもなくぶっ飛ばされる事への悔しさもありましたが、そのプレイヤーが嬉々としてコンボに入り延々と回し続ける様を見て、ストレス発散の材料にされ、何もできない自分に腹が立ちました(相手にではない)

 その後、その初見さんが来ることはありませんでしたが、安くて1枚から勝てる、且つドローも打消しもできるデッキとして《トレストの密偵長、エドリック》を組み、強すぎた故に私自身が身内コミュニティを荒らしまわったりしましたが、その中で「これはやりすぎだ」「これなら問題ない」のラインが着々とコミュニティの中で出来ていき、今でもその中で遊べています(大体5~7くらい?)。

・・・「これはやりすぎだ」「これなら問題ない」
と書きましたが、これはMTGのルールにはない考え方です(統率者のポリシー的なのにはあるかもですが)。これがガチとカジュアルの問題に最も繋がる部分だと思います。


 統率者は、特に晴れる屋さん等の多くの人が集まって遊べる場所がない環境は、それ独自のコミュニティ内でのラインが存在すると思います。いわば友達の家で遊んでいた延長線上の環境であり、ここには金銭的問題や一緒に遊べる時間、人間関係等が関係してくると思います。こんなの初見で読めるわけが無いため、いざ突っ込むと問題が起きるのは当たり前であり、この問題が収まることは永遠に無いと思います(まず卓から弾いて盤外から眺めてもらい、後日その環境に合わせたデッキを持ってこさせたりするとマシになるかも?)。無理やり解決するとすれば、全てのカードが超安価になり、皆が仕事や家庭に捕らわれず無限に紙がしばける世界になれば無くなると思います。(後は公式による明確な取り決め)

 話が逸れましたが、私は今の身内での環境に満足しており、ほぼ週末はその環境で遊んでいます。しかし、コミュニティの高齢化、及び集まっていたカードショップのコロナでのプレイスペース閉鎖を含め(現状集まれるところへの遠出やカラオケの個室を借りて遊ぶ状態)、状況は芳しくないです。その中で私自身、何か統率者をやっていた記録を残したい(終活に近い?)と考え、それだとcEDHで遠出するしかないと思い、今に至ります。記録を残すという事は『勝ち』を得なければならない為、デッキはどうやっても競技性ある構築に向いていき、現状の《織り手のティムナ》+《ルーデヴィックの名作、クラム》を組んだ感じです。
 また、組んだティムクラですが、身内環境ではほぼ回していません。練習にはなるかもしれませんが、そこで得られる学びと、身内でワイワイやる空気であれば後者の方が大事です。ただ、自分と同じ思考のプレイヤーも少しづつですが芽吹いており、cEDHを遊べたタイミングもありましたが、一人でも身内環境のプレイヤーが混ざれば回さないようにしています。

以下はこれまで組んだcEDHと触れた感想です。

【触った統率者達】

①《太陽冠のヘリオッド》

今でも重宝します

 noteで触れた初めてのデッキは《鉤爪のジィーリィーラン》でしたが、初の構築はヘリオッドです。《歩行バリスタ》との2枚コンボが主となっており、他の枠をガッチガチのスタックスに寄せた構築で遊んでいます。構築理由は『当て馬』です。上記でも触れたように他の環境の状態なんてわかるわけがないため、まずはスタックスで雁字搦めにし、その環境の土地基盤及び使用するカードを見定めるために作成しました。勝率もマチマチで、大体は土地を吹き飛ばして《三なる宝球》や《無のロッド》で固めた所を殴り切る事が多かったと思います。【白単】でのスタックスデッキはcEDHでは比較的安く参入できるため、オススメ……と言いたいですが、スタックスは非常に時間がかかる勝ち方をするデッキタイプであるためコマンダーサミットなどの制限時間の存在する場では不向きです。ただ、自分が一番回しやすいcEDH用のデッキはこれだと確信できるくらいには好きなデッキです。

②《霊園の庭師、イェドラ》

ツリーフォーク

 2番目はツリーフォークです。構築理由は「好きな種族だから」。裏向きを介した無限コンボを搭載しやすい統率者で、初見相手だとわからん殺しを狙える統率者でした。ただ、ネタが割れると非常に脆く、コンボパーツが多いため勝率はあんまりでした。《Legolas's Quick Reflexes》が来たため前よりはコンボしやすくなってそうですが、パーツが減らせるようなカードは増えていない為今後に期待しています。

③《スリヴァーの首領》

一気に5色!

 3番目です。構築理由は「死の国コンボがしたかったから」。なお、当時はデュアルランドは1枚も持っていなかったためショックランドで代用していました。デッキ内容は土地以外遜色ないほど完成度の高いデッキで、勝率は高かったです。スリヴァーでのコンボ、死の国コンボ、その他汎用を入れれるだけぶっこんだデッキだったため、《法務官の掌握》を唱えられた際に「何抜いていいかわからん」と言われたのはいい思い出です。そこそこ長く触っていましたが、現状解体しています。ですが、「5色触るならナジーラよりまずは首領かな?」と思えるくらいには好きです。

④《鉤爪のジィーリィーラン》

ここから本腰!

 上記3つは少し遠出(県内)した場所のcEDHができるところで使うために組んでいた統率者で、ここからは県外での大会(コマサミ等)に出るために組み始めた統率者です。ジィの選択理由は「赤単と言えばジィと思ったから」。【赤単】というより単色を選択した理由は「デュアルランドを持ってなかったから」です。ジィはデッキを構築する際に有識者に意見を聞くことが出来る学会の存在が非常に大きく、新しいカードが出れば調整しています。爆発力があり、わからん殺しは難しくなっていますが、対応される前に叩く、隙を突いて勝利をもぎ取る性能は高いと感じます。『高松統率者最強決定戦』の決勝で凡ミスし優勝を逃したため、またどこかに持ち込んであげたい統率者です。

⑤《堕落した庄察頭、ロソ》

この頃出せてない

 5番目はロソです。構築理由は「白黒デュアランを買ったから」と「どう考えても強いのに異様に市場価格が安かったから(当時80円~100円)」です。ロソに関しては別のnote等でも触れていますが、とても便利な統率者であり、出来る事の幅を広げてくれる点が優秀です。統率者単体との勝ち切れるコンボは無いですが、1~2マナ以下の呪文の対応力を底上げし、cEDHであまり活躍しない【白黒】ながら賢く立ち回れる存在だと感じています。12月のガチコマオープンでTop16に入った事もあり、一応目的を達成させてくれた統率者である事も有って思い入れ深いですが、やはり【白黒】という色の気難しさを教えてくれる感触はありました。

⑥《トリトンの英雄、トラシオス》+《ケッシグの罠師、アレイナ》

カジュアル感が強い

 6番目は共闘です。構築理由は「ロソ(【白黒】)を除いた3色を組みたかったから」です。主に無限コンボを狙うデッキですが、先駆者の参考にしたいデッキが全然出てこない統率者であったため非常に悩みながら構築しました。元々12月のガチコマにはこちらで出ようかとも考えていましたが、《Legolas's Quick Reflexes》を持っていなかったため控えました。現在デッキは解体していますが、いつでも戻せるようにパーツは固めています。


⑦《織り手のティムナ》+《ロフガフフの息子、ログラクフ》

爆発力がすごい

 7番目も共闘です。構築理由は「ロソに赤を足したかったから」。《死の国からの脱出》を選択できる点が非常に大きく、《むかつき》への速度も非常に速い点が良かったです。この統率者は実際に12月の関西帝王戦に持ち込みました。結果は散々ではありましたが、学べることは多かったです。なおこの時の1戦目に《トレストの密偵長、エドリック》から2t《むかつき》を《徴用》されたのはトラウマです(1t目狙えたところも妨害されてだったので猶更)。

⑧《光明の不可思議、タヤム》

ロックしつつ勝てる

 8番目です。構築理由は「対戦して面白そうだったから」です。対戦したのは12月のガチコマオープン(Top16のリストが晴れる屋さんに公開されています)。この際に2回ほど対戦し、両方とも1ターン目《無のロッド》、2ターン目《エメリアのアルコン》でした。対戦内容自体は正直素直に面白いとは言い難いものでありましたが、『デッキは』非常に面白そうと思い、組みました。実際組んでみると非常にできる事が多く、そしてその結果勝てる点が良かったです。スタックス要素が非常に多いデッキですが、その部分が自身への痛手にあまりならず(ならないわけではない)、起動効果さえ使える状況を作れば勝てます。《陰湿な根》等の強化カードも順次作られるデッキであるため、今後とも調整しつつ、いつでも大会に持ち込めるようにしておこうと考えているデッキです。

⑨《織り手のティムナ》+《ルーデヴィックの名作、クラム》

ティムクラ

 最後です。構築理由は「強いなら組んでみよう」です。これを組もうと考えたのは12月24日の関西帝王戦位で、その時の衝動でデュアルランドを全色揃えました。この統率者においては前のnoteで触れたガチコマオープンに持ち込みました。触れた感触は非常に掴みにくい統率者で、色々と有識者がいると思うのでそちらの構築論がおおよそ重要になると思いますが、私は「《むかつき》を軸としたプランと《死の国からの脱出》を軸としたプランを、統率者のドロー効果で無理くり縫い付けたクラムらしいデッキ」と感じました。無理くり縫い付けた故に噛み合いが悪い状況になると非常に弱く、マリガンが多い。ただあまりの「強い」という風評故に序盤からボッコボコにされ、何とか息を繋ぐために漁夫の利を狙えるタイミングを見定めるプレイングスキル(練度)が必要に思います。現状、神決定戦のデッキをコピーし、自分の好きなカードをちょこちょこいじって入れたくらいの構築にしていますが、そこそこ大幅に見直してその後削ってく構築をしつつ、回し方の見直しや卓での立ち位置を定められるようにしたいと思っています。


【今後について】

 回せる間はとことん回します。ただ、練習できる環境、時間はあまりないため、勝率は見込めないかもしれませんがそれはそれとして大会への参加はしていこうと思います。身内環境でのカジュアルなEDHも好きですが、やはりカードプールが同じであるなら、互いに殺伐とした環境で潰し合う事こそ本質だと思うため、それに準じて遊ぼうと思います(《閃光》は禁止で《タッサの神託者》や《波止場の恐喝者》は禁止じゃない、ならそれに従うのみです)。


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