風俗嬢がアムウェイに誘われた①
これは、アムウェイが良いか悪いか、犯罪か否かを示すものでも、読んでいる人に勧めるか否かを示すものでもない。
ある風俗嬢が、その他の環境の人間から、じわじわとアムウェイに誘われた話。
まず、「アムウェイをやってみない?説明だけでも聞きにきなよ」と誘われた日までの経緯を書く。
クラブに遊びに行っていたところから始まる。
30~40代の、背が高く男らしいが遊び人のようにも見える人が近づいてきて、「よっ」という挨拶。
こちらもクラブのテンションでニコニコと返事をする。そのまま、触れたり、曲に合わせて踊りながらお話をした。
私は、そろそろ出ようかなと思いながら過ごしていたが、最後にLINEやインスタグラムを交換した。
「今度飲み会あるからこない?〇日の〇時から2時間くらいを予定なんだけど、いまのところ10人くらいいるから来なよ」と言われた。
たまには大人数の飲み会に参加するのもよいか、という軽い気持ちで行ってみた。
☆居酒屋飲み会☆
呼ばれた場所は、普通のチェーンにあるような安い居酒屋。
お店の前着きましたよと、誘ってくれた人に電話をすると迎えに来てくれた。
中に入ると、「よく来たね〜!座って座って!可愛い子だ!お酒なににする?おつまみは?名前なんていうの?」と歓迎され、たのしい雰囲気になる。
その後自己紹介を軽くしながら会話をする。とくにゲームが始まるような合コンではなく、飲ませたがる人もいない。
プロフィールを聞いたり、見た感じでは、女性は25歳前後の方が多く、その他は30代の主婦や仕事をバリバリしていそうな人。
男性は、20歳前後の学生、20代後半の料理人やIT企業やアパレル、30代40代の、会を盛り上げていそうな人、経営者と名乗る普通の見た目の人。
合計30人、男女比は4:6で男性が少し多い。
率直にこれは何の集まりなんだろうと疑問が浮かんだ。様々な年齢、職業をもつ人、もたない人、学生、経営者。どう考えても、共通点はない。
社会人フットサル等のサークルでもなく、飲み友達と言うには仲のよさが浅い。
話していると、「〇〇と知り合い?先輩?」と聞かれ、はいと答えると「本当に!よくこの飲み会に来てたよ!」と言われ、ある程度信頼している人の名前だったので、極端に変な会ではないと認識。
この飲み会集団は、毎週末、飲み会やフットサルやBBQをしたり、料理が振る舞われるパーティをしたりしている。特別なイベントになると、全国を旅行したり、マラソン大会に参加したり、慈善活動をしているという。
最高に楽しい、というわけではないものの、社会人として普通に楽しく、同じ世代の友達ができた。様々な環境で仕事をしている人の話を聞いて、あまり関わることはないが、単純に興味がある仕事をしている人には、積極的に話を聞けて嬉しかった。
☆自宅唐揚げパーティ☆
また後日に、「唐揚げパーティを〇〇さんの家でやるから来なよ」と誘われた。
この日までに、2.3度他のイベントにも誘われた。例えば、飲み会、海、子ども食堂など。
何度も断ってしまい申し訳ないし、また遊びに行ってもよいかなと、参加した。たこ焼きパーティなどと同じ感覚だった。
誘ってくれた人と、目的地の最寄り駅で待ち合わせをした。途中でコンビニに寄り、お酒や飲み物を買う。目的地の家は、大きな一軒家。
中にお邪魔すると、リビングにはすでに20人程いた。3人の男女キッチンで料理を作り、3人の女性がリビングの端から橋のテーブルに料理をセッティングする。
家主のお子さんがいて、遊びにきた20代の男性と遊んでいた。
唐揚げだけではなく、大きなお皿にはサラダ、その他はトマトパスタや、小分けにされたキッシュなど。
どれも丁寧に作られていそうな料理だった。
しばらくすると、予定の人数が集まった。
全員が、持ち寄ったお酒を手に持つと、主催の人が乾杯のコールをする。
今回も、だいたい2.3時間のパーティとなっていて、予定がある人は途中で帰ってもよい。
7割程が、パーティの常連らしかった。楽しんでいってよ、という雰囲気。
仕事たのしい?残業ある?給料いいの?転職とか考えてる?など様々な話がとびかう。
その中で、仕事をしていないけれど生活が楽しいし収入がある、と半ば豪語している人がいた。
そんなに美味しい話があるわけはない、何をしているのか知りたくて、たくさん聞いた。
もともとは営業をしていたが、退職した後に会社を始めたといっていた。
パーティが終わると、帰る人、軽く片付ける人、子供とテレビゲームをする人、連絡先を交換する人、など様々だった。
こんな大きなホームパーティが、信頼されていない人間同士で行われるわけはないし、子供まで参加している会だったので、安心したし、料理は全て美味しかった。
☆アパレル展示会☆
次は、また同じ人にアパレルの展示会に行かないかと誘われた。用事があると言ったが、30分でよいから来ないか、見に来るだけ、と言われた。偶然、自分が済ます用事と場所が近くだったので、本当に30分だけなら、という気持ちで、またついていった。
アパレルの展示会など行ったことはなく、タレントや芸能人しか行くことができないと思っていたので、楽しみだった。
お店の雰囲気が統一されていて、とても素敵なブランドだった。展示会は、季節ごとに開催されるようだ。
服をみている間に、ひっきりなしに人が来て、デザイナーの方に、挨拶していた。
☆誕生日パーティ☆
アパレルの展示会次は、そのアパレルのオーナーが、自身の誕生日パーティを開いた。
場所は、屋上のあるホームパーティ部屋だった。
全然が集まると50人程になった。
「今日は〇〇グループが多いなあ」と話が聞こえた。よく聞いてみると、3つほどのグループが集まっているようだ。
今回も、パスタやサラダ、サンドイッチ、チキンなどが、テーブルに用意されていた。
お酒を持ち寄り、乾杯が始まる。
部屋の中で雑談をする人もいれば、苦しいので屋上に出て音楽を聞きながら過ごす人もいた。
しばらくすると「屋上に集まって!」と呼びかけがあった。
全員が集まると、MCが登場した。前座があり、漫才などの出し物があった。
漫才の中には「頑張った先には、こんな素敵なパーティがある」というセリフがあった。
言うまでもなく、アムウェイのことである。
最後には、お祝いと共に、ケーキが登場。
その後は、自由に解散したり、仲の良い人同士が集まったり、写真をとったり、挨拶をしたりしていた。
これまでが、仲良くなるまでのプロセスだった。
後に書くが、急に勧誘しても、入会しないし、絆ができないなどの理由であろう。
②の記事では
実際にアムウェイに誘われてからを書く。