『甘塚朔月が還る話』

所要時間:約20分(多分)
演者人数:2名(男2:女0)
台本使用規定:非商用利用時は連絡不要(連絡してくれたら飛んで見に行きます)

登場人物:
○水上 新(みずかみ あらた)
出版社で編集として働く25歳。好きな食べ物は唐揚げとカレーライス。高校まではサッカーをしていた。高校2年生の妹がいて、煙たがられながらも溺愛している。

○甘塚 朔月(あまつか さつき)
人気小説家。高校生の頃から活動を始め、現在35歳。苦手な事は走ること。嫌いな食べ物は七味唐辛子。弁護士の兄がいる。

備考:
・過去譚全3話を読んでから本作を読むと甘塚朔月に詳しくなれます。
1話目:
https://x.com/39no_account_/status/1731484043219554412?s=46&t=khVAgrrG3fENdtSC-hSagQ
2話目:
https://x.com/39no_account_/status/1731484115936092413?s=46&t=khVAgrrG3fENdtSC-hSagQ
3話目:
https://x.com/39no_account_/status/1731613566858674382?s=46&t=khVAgrrG3fENdtSC-hSagQ

以下本編↓
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水上:水上 新
甘塚:甘塚 朔月

水上:桜が舞う四月。あの人ならこの風景をなんと形容するだろう。
きっと、”春の陽気に小躍りしている”なんて、ロマンチックな答えを返すんだろうな。
そう思っていた。二年前までは。

水上:_甘塚朔月。その繊細で緻密な心象表現は、読 む人全てを魅了する。当時二十歳で発表した処女作『拝啓、世界へ』で異例の大ヒットを起こして以来、作品を発表するたびに前作を超える反響をみせる。お昼のワイドショーに出演したとなれば、持ち前の甘いルックスと和やかな性格で画面越しのマダム達はいとも容易く虜になった。

水上:前任の先輩担当者が寿退社し、果たして誰がその後を継げるか_社内がソワソワと浮き足立つ中、なんとこの俺に白羽の矢がたった。勿論俺は大喜びした。それこそ、桜が小躍りするような。それもそうだ。俺は昔からずっと甘塚先生の大ファンで、先生の作品は短編まで全て読破したし、サイン会に行った時のあの紳士な対応は来世でも忘れないだろう。俺が女なら十中八九惚れていた。先生の作風を真似て自作小説なんてものも書いてみたりしたけど上手くいかなくて、それでも先生のお陰で本の面白さを知ったから、今こうしてこの業界にいる。

水上:そんな非の打ち所のない完璧先生は今、如何にも誰かに平手打ちでもされたかのような大きくて赤い手形をその綺麗な顔に貼り付け、こうしてみっともなく俺の目の前で正座をしていた。というか、俺がさせたんだけど。

水上:「もう、またですか!だからあれほど女遊びは止めろって言ったんです!碌な事が無いからって!今回はビンタだけで済んだみたいですけど、もしもこの間みたく面倒事にまで発展していたらと思うと…うう、悪寒がしてきました…この寒気のせいで風邪を引いたら、労災は会社にじゃなくて、先生に直接請求しようと思います。……とにかく!もう次は無いですからね。全く……”文学界の王子”がこうもまあ情けないだなんて。口が裂けてもお茶の間には言えないですね。」

甘塚:「あはは、全く君の言う通りだね。いやあ、ごめん。ごめん。」

水上:「本っ当に反省してますか!?反省してるなら今すぐその右手に持っているビール缶は置いてください!お酒も止めましょうって前にも言いましたよね…って、だ〜か〜ら〜!!置けって言ってるでしょ、先生!!」

甘塚:「あっ。ちょっと、返してよ水上くん。うわあ、助けてくれ。強盗だ〜」

水上:「う、る、さ、い!いいから早く仕事しろ〜!!」

水上:拝啓、お茶の間のマダムの皆さん。しかとよくご覧下さい。これが、貴女たちが恋してやまない甘塚朔月の本当の姿です。

水上:俺が担当に就いてからの二年間で、先生が執筆をしている姿を見かけた事なんて一度たりとも無い。

水上:俺が先生の家にお邪魔したときの状況は、大方二通りに分かれる。
一つ目、今のように女性を泣かせて帰ってきては酒に逃げようとしている。
二つ目、”天気がいいから散歩をしてくるね”と入れ替わりに出かけたと思えばマンションの隣にある公園で煙草を吹かしている。

水上:全く、あの頃憧れた甘塚先生は一体どこへ消えたのやら。もし桜と一緒に攫ってしまったのなら、早く返してください。春風さん。

水上:そして、今日もどうせ出来上がりやしない原稿の回収に出向く。都内一等地…とまではいかない。それでも平凡とは言い難いくらいには高級そうな、何とも中途半端な先生のお宅。

水上:「はぁ…先生。何処にいますか〜?」

水上:今日はパターンその二、応用編だな。そう溜息を漏らしながらインターホンを鳴らすと、何だか奇妙な呻き声が聞こえた。

水上:「ついに猫でも飼い始めたのか…?」

水上:もしドアを開けた拍子に猫が逃げ出したら、あの体力無しの先生には到底捕まえる事は不可能だ。ゆっくり、そっとドアノブを引いて部屋に入ると、想像した事もない先生の姿と俺は遭遇することになった。その次、咄嗟に取った行動は、”先生が握る空瓶を奪い取り、床へと投げつける”だった。

水上:「甘塚先生!何やってるんですか!」

甘塚:「何?何って…見れば分かるよね。薬だよ…薬を飲んでいたんだ…」

水上:「それくらい分かってます!そうじゃなくて!ああ、もう!幾ら酒呑み女たらしでも、こんなの危ないくらい分かるでしょ!」

甘塚:「はぁ…君はまるで僕の母親だね。その叱り方、”お前を想っているから”という気持ちの押し売りをするかのような。うんうん。如何にも典型的な母親だ。」

水上:「人が必死になってるのにこうもまあ軽口を叩きますか。本当…心配した俺が馬鹿でした。…………先生。こんな馬鹿な真似は止めて、そろそろ執筆に専念しませんか?そろそろ冷静になってきましたよね?ファンの皆さんだって待ってます。編集長も怒って…」

甘塚:「……作品の題材も、構成も、主人公の言葉も、何もかも。もう随分と前から思い浮かんでいるよ。」

水上:「は、はぁ〜〜〜!!?ならさっさと書いてくださいよ!」

甘塚:「あぁ…そうだね…書かなきゃ…書かなくちゃいけない…」

水上:「………先生?」

水上:「…先生、俺は一応…本っ当に一応ですが先生の担当なんです。…先生が酒と女に明け暮れてばかりのダメダメ男なのはよく知ってます。けど!オーバードーズなんて!”死のう”だなんて一度も無かったのに!……ねぇ先生。一体、何が貴方をそうさせているんですか。」

甘塚:「君は若い癖に驕っているね。自分の見たものが全てだと思う質かな。だとすれば今すぐそれは直した方がいいね。君は僕の”何も”知らないんだから。なぁに、安心してよ。こんな一瓶程度じゃ死なない。いや、死ねないが正しいかもしれないね。幾度かの実践の末に得た知見だよ。…ねぇ、それはそうと水上君。君は自分の存在を今この瞬間、認知していると思う?」

水上:「は?一回だけじゃないって事ですか?つまり、貴方は何度も自殺を図っ」

甘塚:「良いから。質問に答えてくれないかな。聞かれた事に答えるなんて簡単な行為なのに、大人になればなるほど出来なくなる。不思議だね。」

水上:「っ……………、はい。そうですね。…………自分を認知しているか、でしたっけ?………まぁ、”はい”になるんじゃないですか?じゃないと今こうして立っているのは一体誰なんだって話になりますから。」

甘塚:「…凄いね。何の魅力が無くとも自分が何者なのか分かるなんて。」

水上:「さらっと侮辱されたような気もしますが…何が言いたいんですか?」

甘塚:「…僕はね、水上君。自分で自分を認知出来ないんだ。元来透明人間なんだよ、僕は。」

水上:「…その発言の奇天烈さは薬のせいですか?それとも、日頃塵積もったお酒のせいですか?」

甘塚:「君こそ僕を侮辱しているね?そういう面の文才だけは認めよう。ただし解答は認めない。僕は至極真っ当、はっきりとした正気を持って話しているよ。……………………………誰からも、見向きされなかった。昔から。家族にも、友人…と呼んでいいのかは定かではないけれど、そんな”友人”にも。先生にも。通りすがりの人にも。誰にも!いっそ嫌われている方が良かった!…誰からも感情を向けられないっていうのはね、嫌われるよりずっと苦しいんだ。まぁ、その”苦しい”がどんな感情だったかはすっかり忘れてしまったんだけどね。…けれど…けれどだ…ある時、転機が訪れた。透明人間が書いたたった一つの稚拙な作文が、僕という存在に色をつけた。”甘塚朔月”に存在意義を与えてくれた。不思議だね…ああ、摩訶不思議だったよ!それはまるで学校中を巻き込んだ洗脳実験のようだった!……誰しも僕の書くものに夢中になった。頼まれれば何でも書いた。どんなロングセラー小説も、僕の周りじゃゴミも同然だった。それ程皆が狂信的に、僕の書く物語を支持したんだ。…今思えば、あの場の全員が異常だっただけなのかもしれないけどね。」

水上:「…」

甘塚:「だけど、書かない僕は存在出来ない。存在し得ない。存在を許されない。それを酷く強く思い知らされた。文を書くなんて別に好きでも何でも無かった。だから、僕は自分の物語はただのきっかけでしかないって。これをきっかけに、”友達”が出来たんだって、勘違いしたんだ。間抜けお道化にも程がある。あは、笑えるよね?書くことを辞めた僕の周りを取り囲んでいた人達は、誰も居なくなった。僕はまた透明人間に戻ったんだ。また一人だ。独りだ。虚無だ。虚白だ。ああ…アア……嗚呼…………!!怖い!嫌だ!嫌なんだ!ぁ、あア、!?助けて!助けてよ水上君!」

水上:「せ、先生!落ち着いて…」

甘塚:「於乎…アア……」

水上:「……大丈夫、大丈夫ですから…」

甘塚:「………………………僕は怖くなった。誰にもに見て貰えなくなってしまうのが。…僕は怖くなった。僕が消えてしまうのが。あは…あはは、あ…………気色悪いと思うよね。散々周りが狂っていると言い訳をして、その僕もまた人に見られたいなんて承認欲求に狂っているんだから。」

水上:「そ、そんな事…」

甘塚:「良い…良いんだ……そんな僕が結果として今、こうして存在出来ている。”書きさえすれば”良いんだからね…それだけで、僕がここに居る、僕は透明じゃないと証明出来るんだ…。」

水上:「じゃあ、どうしてこの二年間、全く何も書かずに…」

甘塚:「ッだから!だから!!怖いって言ってるだろう!!!…僕が新しい話を書く度に、誰しも熱狂する。だけど、…………もしこの熱を超えなかったら?僕の作品に、もう誰も見向きしなかったら?…かつて、一度だけ絶望した事があるんだ。高校生の頃だよ。若気の至り、ってやつなのかな。創作サイトなんかに投稿しちゃったりしててね。…最初は良かった。いつも通り、いつもを超える、そんな”イツモドオリ”を繰り返していた。調子に乗ってしまったんだろうね、僕は。…新しい物語をそれはまあ鼻高く投稿したんだ。…………全く、反響が無かった。おぞましいくらいに、何も無い。誰も、見ていない。僕は怖くなって、震えて、怯えて。…死のうとしたんだ。そのときは今みたいに薬を飲もうなんてのじゃなくて、縄を買ってきて首を吊ろうとした。これまた稚拙だと思わない?いかにも高校生らしい、愚策だね。」

水上:「…」

甘塚:「醜い僕は、最期らしく遺書でも書いてやったんだ。どうせ誰も見やしない遺書をね。……これが本当に良くなかった。いや、僕にとっては”最上の悦び”だった。たかがインターネットの海に流しただけの書き殴りに、これでもかとでも賞賛の声が上がったんだ。画面越しからでも感じる、歪な一体感。どのネットニュースを見ても僕の作品の話題ばかり。…酷く堪らなかった。文字通り”皆”が僕を見てくれた。見て、くれて、それで、嬉しくて、嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて…!僕は絶頂する程の快感を得た。……当時の社会の熱狂ぶりなんて、君ですら知っている筈だよ。」

水上:「…ええ、はい。勿論。先生の名前が社会に広まったきっかけの作品ですから。…それに俺だって、先生の言う”歪な一体感”のうちの一人でしたし、ね。」

甘塚:「……あれからだよ。あれからずっと。”見てほしい”という欲望と”見捨てないでほしい”という恐怖が、僕の心を塗り潰し合っている。立ち上がる欲望を恐怖が押さえつけて、陰で怯える恐怖を欲望が引っ張り出そうとする。毎日、毎分、毎秒だよ。変だよね!?きっとそうだ!こんなの常人じゃない!………欲望と恐怖が胃を掻き混ぜて、何度も嘔吐した。頭がおかしくなるんだ。吐き出した筈のモノが再び頭で混ざり合って、可笑しく、犯しくするんだ。…君は脳のキャパシティが足りなくなったら、どうする?」

水上:「…おそらく、フリーズするでしょうね。」

甘塚:「そうだね、平凡な人間の脳は誰しも停止するように出来ている。」

水上:「…もういいです。貶されたんでしょうけど。続けてください。」

甘塚:「僕もそうなった。…いや、それは違うね。”そうした”んだ。君が母親のように説教する酒や女を使ってね。酒も女も、僕に優しい。女は時たま面倒だけど。それでも、酒も女も、僕に夢だけを見せてくれる。悪い記憶は全部忘れさせてくれる。僕にとっての麻薬。覚醒剤だ。……唯だ、どちらも唯一の欠点は、僕に【ダメ人間】のレッテルを貼ること。どれだけ擦っても、洗っても消えない刻印。頼れば頼る程増えていって、いつしか僕の身体を貼り尽くす。そしてまた、そんな自分が情けなくて、醜くて、嫌で、怖くて、恐くて怖くて恐くて!!だって!そうだろう!?ダメ人間が書く物語は誰を喜ばせる!?誰を泣かせる!?そうして、また書くのが怖くなっていくんだ……それでも欲しい。見てほしい。見て、見て見て見て見て…見てくれ……。そんな”承認欲求のようなもの”は積もっていく。ぁ…ぁ…助けて、助けてよ、水上君。水上君!」

水上:「っ、助けてって、言われたって…」

甘塚:「そうだね。そうだ。君に助けられる筈も無いね。酒や女でさえもう僕を救い切れないんだ。だから僕は死のうとしたんだ。血液ごと透明になり切って、本当に消えようとしたんだ。…っ、でも、でも…あっは、あはは…これがてんで駄目なんだ。何度やったって、死ねないんだ。僕の心の僅かな”何か”が、死ぬことを許してくれないんだよ。…そうだ、そうだ水上君!君が僕を殺してくれたら良い!僕は自殺すらマトモに出来ない腑抜けなんだ!一つ頼まれたと思って、ね!?そうだ…それが良い!」

水上:「…」

甘塚:「っ…ああ、そうだよね…呆れてしまうだろうね…けれど仕方ないんだ…いつも死ぬ為の最後の一錠が飲み込めない…そんな僕に愛想を尽かして…」

水上:「っいい加減にしろ!この馬鹿!」

甘塚:「っ…」

水上:「………作家なんて、表現者なんて、誰しも承認欲求の塊みたいなものです。見てもらいたいって思ってます。仕事なら尚更。」

甘塚:「…ほぉら、君だってそう思うんじゃないか。なら、」

水上:「けど!だからってそれに押し潰されて死んじゃうなんて!たとえどんなに過去が辛くても!苦しくても!そんなの馬鹿げてる!可笑しい!それこそ…道化じゃないか!」

甘塚:「…君に何が分かるんだ。平々凡々、それでも図太く生きられる愚鈍な君に、僕の何が分かるって…」

水上:「分からなくたっていい!!分かるわけ無いだろ!!……それでも、アンタが傷まみれなのだけは分かります。痛くて、泣いてるのだけは分かります。……初めて手にした先生の作品は、勿論『拝啓、世界へ』でした。何の気なしに手に取ったんです。好きだった子が、小説好きで。…けど、読み終わった頃には涙が止まらなかった。感動とはまた違う、没入感。俺自身が苦しかった。…先生。あの遺書は書き殴りだって言いましたよね?他の作品を読めば分かる。普段…って呼んでいいのかは分からないけど、いつもの先生…いつもの”甘塚朔月”は、あんな荒々しい言葉を使わない。繊細で、それでいて物寂しい感じがするような。…だから、あんな黒い腹の底からそのまま浮き出たような言葉、使わないんだ。」

甘塚:「…」

水上:「それでも…いやむしろ、そんな言葉だから、俺の心を動かした。沢山の人の心を動かした。だから今、先生はこうしてここにいる。…だから、誰かに向けて書くのが辛いなら、自分の為に書けばいい。それこそ、表現者なんじゃないですか。」

甘塚:「っ…でも、…簡単に言わないでくれ…………この恐怖は一体どうしてくれるって言う…」

水上:「俺がいます。荒治療だし、根本的には意味が無いのかもしれない。それでも!…俺がいる限り、先生は消えない。…最初は、難しいかもしれません。また今日みたくなってしまうかもしれません。仕方ないんです。云十年の人生に刻み込まれたものだから。そんな時は、俺がいます。絶対に、絶対に、…俺が先生のことを見てます。…だから、先生は前だけを、自分の心だけを見て書けばいい!…そういう作品を、俺は読みたいんです。」

甘塚:「…、」

水上:「でも、とは言わないんですね。」

甘塚:「…君の言葉には知性の欠片も破片も感じないけど、」

水上:「はいはい。もう何とでも言ってください。」

甘塚:「…不思議な力を感じるね。根拠もない、だけどどこか信じてしまいたくなる…そんな不思議さ。神秘、っていうのかな…難しいね。」

水上:「…ふ、先生。ちょっと顔色良くなりましたね?」

甘塚:「…うん。ありがとう水上君。今ならほんの少しだけ、書けそうな気が…」

水上:「じゃあ!執筆前にこの汚ったない部屋を掃除しましょうか!」

甘塚:「…え。」

水上:「こんな所じゃ書けるものも書けないんで。先生も勿論手伝うんですよ?あ、あと掃除が終わったら別段用の無さそうな女性の連絡先は片っ端から消してもらいますから。」

甘塚:「ちょっ、ちょっと待って…」

水上:「つべこべ言うな!ほら早く!」

甘塚:「う、うぇぇ、水上君は鬼だ〜…!」

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