🇫🇷1789キャスト日記🇫🇷第2回

2024年2月10日 00:19

どうも、るーぶるです。前回の日記で5期のおふざけ隊長と紹介されたのですが、5期という部分しか合っていないのでおそらく人違いです。
みーあキャットでは夏公演『1789-バスティーユの恋人たち-』に向け、稽古が進んでおります。
私はというと本作で主演を務めさせていただくこととなり、ワクワクとプレッシャーの狭間で足掻く日々です。

少し作品の紹介を。
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18世紀末、革命前夜のフランス。
革命派に身を投じた貧しい青年ロナンと宮廷に仕える侍女オランプは運命的な出逢いを果たし惹かれ合う。対立する身分に阻まれながらも自由を追い求める彼らに、革命の足音が近づいていた。
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1789はコメディでもなくシリアスでもなく、ロックなナンバーが数多く散りばめられたザ･ミュージカルな作品で、とにかく歌とダンスが多いです。主人公ロナンをはじめとする主要キャストがアンサンブルの先頭に立って歌い踊る曲がたくさんあるので、迫力というのが魅力の一つになるのかなと思います。私自身が歌やダンスのスキルを着実に上げていかないとなと感じる毎日です。

さらに、ロナンとオランプの恋の行方もこの作品の鍵となる部分です。ロックで華やかな曲で彩られる作品の中で繊細な恋愛感情を描き出すのは難しいなと思いながら稽古をしています。身分違いの恋経験者求む！といった感じです。もしいらっしゃいましたら連絡をください。

ここからは1789カンパニーの普段の様子をお届けできたらなと思います。

こちらはビスタ兄弟。左がロナン役の私(るーぶる)、右はロベスピエール役のエデンです。エデンは5期のボケ担当なのですが、現在エデンがイギリスにお笑い留学しているので、るーぶるは寂しいです。
ロベスピエール役のエデンはダンスがものすごく上手くて立ち姿が誰よりも綺麗です。納豆早食いができたりカバと会話ができたりと多彩な一面もあります。意外と泣き虫なところがかわいいです。でもイケメン役がすごく似合います。もちろんロベスピエール役もぴったりです。今回ソロで歌う曲やパートがたくさんあるのですが、エデンは入団から今までの歌唱力の伸びがすごくてたまにびっくりします。本番までの期間でどこまでブラッシュアップしてくるのか楽しみです。普段はボケ倒しているのに本当は真面目なのがエデンのいいところです。

これは練習が休みだった日にペイロール役の4期生・院さんにフランス革命関連の歴史について教わっていた時の一枚。写真のエデンはzoom参加していました。私は日本史も世界史も中学校までの知識しかないのでとてもためになる時間でした。役作りや作品解釈にあたって活かしていきたいです。ちなみに院さんは本物の先生みたいでした。チョークの持ち方が高校時代の塾の先生に似てました。
ペイロール役の院さんは唯一の4期生キャストです。ペイロールは軍隊の指揮官でロナンたち革命派を力によって弾圧します。院さんは誰よりもフランスを愛していて誰よりもフランス革命について詳しくて誰よりも深く作品を解釈しています。そんな院さんが座組にいることが頼もしいです。また、ペイロールという声圧の必要な役を院さんに演じていただけることが嬉しいです。ペイロールとロナンのシーンもいくつかあるのですが、ペイロールの迫力満点なのでぜひ楽しみにしておいてください。

こちらお馴染みエデンと稽古場にある背もたれの取れた回転椅子です。昼休みにエデンがかけっこをしていました。私もやってみましたが、想像の2.7倍難しかったししんどかったです。足の筋肉をたくさん使いました。

5期生たちです。左からロベスピエール役のエデン、フェルゼン役兼演出のたまごん、マリーアントワネット役のセモリナ、アルトワ役のゆんです。
アルトワ役のゆんちゃんはみーあキャットきってのイケメンです。宝塚にいそうとよく言われています。普段からめちゃくちゃイケメンなゆんちゃんですが普段はかわいいです。特に喋り方が好きです。ゆんちゃんはApple Watchをよく触らせてくれます。アルトワはフランス国王ルイ16世の弟で、王位の座を狙っています。少し意地悪でどこか妖艶で独特の雰囲気を漂わせているキャラクターです。ゆんちゃんの描くアルトワが楽しみです。

デムーラン(最左)、ロナン(左)、マリー(右)、ロベピ(最右)、略してランナンリーピです。
マリー役のセモリナは新人公演ではマリア役を、冬公演では聖母マリアに重ねて描かれたベラドーヴァ役を、夏公演ではマリー役を演じているので、ここまできたらミドルネームを「マリア」にしてしまおうか検討中のようです。貫禄とベテラン感の漂う彼女のことをセモさんと呼ぶのに私はハマっています。セモさんの綺麗な歌声を皆さん楽しみにしておいてください。ちなみにセモさんは実は飛行機が大好きというとてもかわいいところがあります。飛行機が通ると「飛行機！」と無邪気に教えてくれます。
デムーラン役の白はみーあキャットの代表です。冬公演『ファントム』では主演を務めました。彼女は本当に努力家で表現力が豊かです。冬公演の時には白がどんどん成長していく姿にみんなが刺激をもらっていたと思います。男役の発声も上手ですごく男前に喋ります。ダンスと身体の使い方がとても上手で回ったり飛んだりさせるとピカイチです。普段はおっちょこちょいでかわいい部分もありますが仕事がバリバリできるのでギャップ萌えという感じです。ひたむきに作品に向き合う白の存在にいつも助けられています。冬公演では私は白の父親役だったので、2作連続で白と舞台上でがっつり関われるのが嬉しいです。

1789には「革命の兄弟」というナンバーがあり、デムーラン(真ん中)とロベスピエール(右)がロナン(左)に、身分の違いがあっても兄弟になれるんだと自由や平等を説く歌です。本作では革命家たちとロナンの絆が描かれるのですが、その革命家というのがデムーラン、ロベスピエール、そしてダントン(指先)の3人です。革命家3人とロナンは「兄弟」だと誓い合い、革命の成功を目指します。
ダントン役のつっつんは5期生唯一の男子ですが、私より襟足が長いです。車の運転が上手です。同期の中で男子が一人しかいなくてもつっつんの存在は全く違和感なくここまできていて、彼のすごさだなと思ったりしています。コミュニケーション能力が高く6期生とも仲がいいつっつんはみーあキャットに必要な存在だなと思います。いつもはふざけていても真面目な場面では誰よりも真面目に向き合って声を上げることができる存在は貴重です。ちなみに彼は理系なのですが、再履モナムールな可能性があるそうです。安定感のある演技とアカペラで鍛えられた歌を武器に男子にしか出せない深みを出してくれることと思います。

こちらはオランプ役のりんりんとその背後から忍び寄るデムーラン役の白です。新しい形の二人羽織といったところでしょうか。
オランプ役のりんりんはとても可愛くて純粋で一生懸命です。歌声が真っ直ぐ澄んでいて動きも洗練されています。感受性が豊かで表現の幅が広いりんりんの芝居には人を惹きつけるものがあります。オランプという強く真っ直ぐで思慮深いキャラクターが本当に似合っています。普段のりんりんはバレエ由来の美しい身のこなしに加えて独特のワードセンスの持ち主でたまにものすごい爆弾発言をしたりします。オランプはロナンと恋に落ちるので、今回私とりんりんのシーンも多く、2人で頑張っていこうと思っています。りんりんが相手役というのはすごく頼もしいです。

こちらはソレーヌ役のてっくです。ソレーヌはロナンの妹で、大切なものを失っても強く生きていく力があります。無鉄砲な兄ロナンの背中を追いながらも自分の軸をぶらすことなく、ロナンとソレーヌはお互いに影響を与える良い兄妹です。てっくは5期の美術番長で、衣装やフライヤーを作ってくれます。いつもクオリティが高くてびっくりします。普段のてっくはかわいいものが好きでてっく自身もかわいいです。的確な意見を言う大人な一面も持ち合わせるてっくは頼りになる存在です。よく通る声を武器に力強く繊細なソレーヌを演じてくれることと思います。

ポリニャック役の5期生あな。ポリニャックはマリーアントワネットの友人で王太子ルイジョセフの家庭教師です。あなは冬公演『ファントム』ではヒロインを務めました。天性の美しい歌声が最大の魅力です。あなはとにかくかわいいです。異論は認めません。入団当初髪がピンクがかっていて怖い人がいると思って萎縮した記憶があります。実際には怖い人ではなかったです。団体を運営する上で必要な意見や提案をしてくれたり、新人公演では演出として座組を引っ張ってくれたりと、5期に欠かせない存在です。1789でも抜群の存在感を示してくれることと思います。

ルイ16世役のこぉりあ(左)とラマール役のうさらむ(右)。ともに5期生で、5期生新人公演の主演とヒロインです。どういう状況なのかはよくわかりませんが、こぉりあの視線の先には何があるんでしょうか。
ルイ16世役のこぉりあは真面目で一生懸命で素直でかわいいです。良いことは良い、だめなことはだめとしっかり言ってくれるこぉりあは私の理解者でもあり私が頑張れる理由でもあります。こぉりあはよく周りを見ていて誰にでも優しくて関西人らしいツッコミも得意です。お茶目なところもあってかわいいです。新人公演で主演を務めた時にはみんなに見えないところでたくさん努力していてかっこいい座長でした。そんなこぉりあは1789では国王です。こぉりあの一人称がそのうち「余」とか「朕」とかになるのではないかと心配しています。フランス革命の歴史において重要な国王の座についたこぉりあがどんなふうに国を動かしていくのか、物語の見どころの一つです。

左に映るのがロナン役るーぶる、真ん中に映る後ろ姿がリュシル役の5期生メラニーです。リュシルはデムーランの婚約者で、ロナンやソレーヌの理解者でもあります。
メラニーは考えが大人で分別があってみんなから頼りにされています。いつも優しく微笑んでくれます。メラニーの優しさに救われたことのある団員は私だけではないはずです。その反面たまにすごいことを言ったりするので、一応5期の大喜利隊長ということになっています。メラニーはダンスが抜群に上手くて表現力が半端でなくて、私は踊っているメラニーをお客様に見て欲しくて仕方がありません。振付師としても素晴らしい力の持ち主で、メラニーがつけてくれる振りは踊る方も見る方も楽しむことができます。深い思慮と優しい笑顔、そしてたまに出る鋭いツッコミが人を寄せ付ける魅力なんだと思います。

こちらは歌練の様子。歌を練習しているはずなのですが、謎の一枚が撮れていました。左に映るのは6期生ぱとら、右が同じく6期生ジャンボです。
ぱとらは司教やアンサンブルを演じます。司教がぱとらに決まった時はぴったりすぎて面白いくらいでした。ものすごく楽しみです。彼女は音楽も踊りもできるスーパーマンでなおかつ秀才でさらに他の団体にも属しており、どこからその時間や体力を捻出しているのか気になります。見た目はスラッとかっこいい感じで舞台に上がるとイケメンなのですが、普段はとてもかわいらしくてたまに謎発言をします。

ラマール役のうさらむ(左)とピュジェ中尉役の6期生ジャンボ(右)。
うさらむは今回が初の男役です。ラマールはアルトワの手下の秘密警察ですが、いつも少し間抜けでかわいいです。新人公演ではヒロインを務めた彼女は気がついたら頓珍漢なおじさんになっていました。どんなふうに仕上がっていくのか楽しみです。うさらむは特に楽譜音源関連で大活躍してくれています。彼女のおかげで公演が彩られていると言っても過言ではありません。うさらむには本当に感謝です。普段のうさらむはたくさんの言語を操っていてウルドゥー語やアラビア語が読めます。いつも潰れてしまうんじゃないかと心配になるほど一生懸命な彼女の存在はいつも刺激になります。
ジャンボはピュジェ中尉役です。6期生新人公演『アナと雪の女王』では演出を務めます。ジャンジャンの愛称で親しまれみんなに可愛がられる彼は冬公演『ファントム』でも重要なサブキャストを任され、今回も大事な役です。ピュジェ中尉はオランプの父で、バスティーユの火薬庫を守っています。ジャンボは6期生ながら堂々とした演技と表情で舞台でいつも輝いています。よく通る声が魅力です。普段の彼は色々なことを考えに考えながら愚直に生きていて、それが演技に味を出しているんだろうなあと思います。6期生新人公演には私も裏方で関わるのですが、彼のこだわりが詰まった舞台が今から楽しみです。もちろんピュジェ中尉もとても楽しみです。

帰りの電車内で撮影された1枚。状況は全く分かりませんが、世の中には見ない方がいいものや知らない方がいいことがあるということの暗示でしょうか……映っているのはおそらくなぎ(左)とたまごん(右)です。
6期生なぎは1幕フィナーレの振付師です。なぎちゃんは身体の使い方が上手でいつもキラキラな笑顔が素敵で可愛いです。よく私と目が合うので嬉しいです。6期新人公演『アナと雪の女王』ではアナ役を演じる彼女は『1789』では娼婦を演じています。どちらもとても楽しみです。アナ雪については稽古場を見たことがないので詳しいことは言えませんが、少なくとも1789現場のなぎちゃんはとても活き活きしています。身のこなしと自分を表現することが上手なので娼婦もきっと素敵に仕上がるんだろうなと思います。なぎちゃんは1789が大好きでとても熱い想いを持っているので、なぎちゃんの想いに応えるためにも私も頑張ろうといつも思います。
そして我らが演出たまごん。たまごんは冬公演『ファントム』に続き本作でも演出を務めます。彼女は演出家としてすごく才があって、彼女の中にしっかり筋の通った解釈がありながらも演者の意見を真っ直ぐに受け止める度量があり、いつもたくさん褒めてくれます。演者にとって演出に認められることは一番嬉しいことなので、私たちの芝居を認めて肯定してくれるたまごんはすごく素敵な演出家だなと思います。さらに描きたいイメージをしっかり持っていて、演者側に何か疑問点が生じた時にそれをたまごんの言葉で解決してくれたり一緒に考えてくれたりします。冬公演も夏公演もメインキャストをやらせていただく身としてはたまごんが演出としていてくれるのはすごくありがたいです。そして普段の彼女は本当に可愛くて愛おしくて守ってあげたくなります。みーあキャットのことやみんなのことが大好きでその気持ちをまっすぐに伝えてくれるたまごんのことが私も大好きです。そんなたまごんはフェルゼン役。イケメンたまごんも楽しみです。

写真では紹介できませんでしたが、もう一人紹介したい人物が。シャルロット役の5期生まるごとちわわです。シャルロットはパレロワイヤルの落とし子で、パリの下町のことならなんでも知っている少女です。ロナンやオランプのことを度々助けてくれます。ちわわは素晴らしい歌声の持ち主で、歌で人を感動させることができます。彼女は真面目で努力家でみんなのことを一番に考えてくれます。そんなちわわがシャルロットを演じるのが本当に楽しみです。シャルロットは本当に可愛い作中の癒しのような存在でもあるので、どんなシャルロットになるのかが気になります。

さて。夏公演『1789』は我々5期生の引退公演となります。みーあキャットでは入団から引退までの間に最大6公演に出演します。そのうち3公演が自分たちの代が中心となって行う公演です。
私たち5期生は新人公演として『ME AND MY GIRL』を、前回冬公演では『ファントム』を上演し、夏公演/引退公演が『1789-バスティーユの恋人たち-』となります。入団当初やみーあキャットでの初舞台はやっぱり良くも悪くも背負うものが少なくのびのびしていたなと思います。当時の写真を振り返ってみるとみんなの成長をものすごく感じます。顔つきが違うんです。大学生とはいえもう大人という年齢でたった1年や2年でこんなにも人は変わるのかと思うほど、今のみんなは堂々と凛とした表情になっています。本当にかっこいいです。そして、それだけ長く濃い時間を一緒に過ごしてきたんだなあとしみじみ思います。それぞれが成長してきた過程の中に一人一人の存在があって、誰か一人でも欠けると5期を語れないような、そんな大切な仲間です。その中に自分自身がいることは本当に幸せなことだなと思いますし、座長として頑張ろうと思える理由の一つはそこにあります。
「5期生で良かった」と感じる理由として、5期のみんなが好きというのはもちろんありますが、4期生を先輩とし6期生を後輩とすることができたというのもあると思います。6期生は熱量も技術も高くいつも活気に満ち溢れた代です。何もできない不器用な私のことを先輩として受け入れ接してくれる彼ら彼女らには感謝しかないです。4期生は言わずもがな私たちが1番深く関わった先輩で、引退後もキャストや裏方としてたくさんサポートしていただいています。感謝を忘れずにいたいです。

…少し真面目な話をしてしまいましたが、座長としてこの座組に真っ直ぐ向き合っていきたいという気持ちは本物です。誰よりも笑顔で、誰よりも前を向こうと思います。まだまだ始まったばかりですが、7月14日をぜひ楽しみにしていただいて、会場まで足を運んでいただけると嬉しいです。1人でも多くのお客様に会えることを楽しみに、座組一同頑張っていこうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。これからもみーあキャットを応援していただけると嬉しいです。

〜公演情報〜
3期生卒業公演
💃『クレイジー・フォー・ユー』💃
2024年2月24日(土)
@たかいし市民文化会館(アプラホール) 小ホール

6期生新人公演
❄️『アナと雪の女王』❄️
2024年5月26日(日)
@池田市民文化会館アゼリアホール小ホール

第12回公演
🇫🇷『1789-バスティーユの恋人たち-』🇫🇷
2024年7月14日(日)
@なるお文化ホール
3公演ともに完全予約制・無料

〈ライター紹介〉

あだ名：るーぶる
1789では：ロナン、楽譜音源制作、振付
一言：コラーゲン泥棒現行犯ツルツルで再逮捕ツルツルを否認

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