【平日随筆】書けない

書けない。今日は書けない、もう本当に書けない。というエッセイを今書いている。この手は、二度は使えない最終奥義だということもわかっている。
35歳の自分のために、36歳の誕生日まで平日に毎日エッセイをアップしますねー!と言って、どこに頼まれても誰に望まれてもいないのにそんなこと言い出して、Twitterでもインスタグラムでも毎日今日のこれですー!って騒いで、つい数日前にはなんとかやり切ります!とまで言ってしまって、ばか。バカ!馬鹿!
しかも、この連載のタイトル、最初なんだったか教えてやろうか。【毎日随筆】だぜ?「子育てと仕事の隙間でそりゃ毎日は無理だろうよ、せめて週5、そうだそうだ、平日にしとけよ」とささやいてくれたあの時のもう一人の私は確かにファインプレーやった。でも、その時、「いやいや、【平日随筆】て!お前の力量だったら週5もきついぜ?週3じゃね?」となんでもう一人言ってくれんかったん。だって、時間ってまじでないねんで。あるようでないとかではなくて、ないようでないねん、シンプルに。今まで12年間の文筆業の仕事の中で、どんな原稿も「書けないかも」って思ってきたじゃん? 「間に合わないかも」って思ってきたじゃん? でも、なんとか書けたし、間に合ってきたじゃん?とか思ってるあたりがもうお前は甘いねん。本当に間に合わん時は、そういうことも思わず華麗に間に合わんのよ、こんな風に。で、「あれ、でも、今この地点でもう600文字くらい書いてるやん」とか今思ってるやろ。それもほんまにダサいから。大体昨日のが書きすぎやねん。10000字て!よっぽじゃないと読まん文字量www  わ、やめてよ。wwwwって今生きてて初めて使っただけど!汚点! いやwww使ってる人全員敵に回すことなんでこんなとこで言うん。ごめんなさい。でもさ、昨日のエッセイは大渾身だったんだよ。今まで書いたことないテーマで書いたし、10年くらい前のお尻がギリギリ見えてる写真(お尻トリミング)まであげた。しかもそれ一枚にした。あのエッセイにはあの一枚しかないと思ったから。いや、それはわかるけど、色々工夫して毎日こだわって書いてきたのもわかるけどな、それで力使い果たして今日こんなんやったら、最後まで走りきれんかったらなんやねんてなるやん。でも、アスリートとかもそうじゃない?いい記録でた次の大会でイマイチってことよくあるよね。とかは絶対に言うなよ。こんな文で新記録更新できんかったアスリートと同じ土俵行こうとしたらもうバチ当たるで。ごめんなさい。でも、まあ、わかるっちゃわかるわ。今のお前ガソリン切れてもうてるみたいなとこあるもんな。ほら、やっぱりせっかく書いたからにはもっと読んでほしいし、反応とかもほしいやん。自分で勝手に始めたことだからーとか、自分との約束なのでーとか言ってても、基本的には人に読んでもらうためのもんやろ?だから、毎日せっせとアップしててもそないに反応なかったら確かに持久力落ちるってゆーか、もうそれはわかるで。うん、持ってるもの全部手放したくて思い切って始めたことだからやっぱり一人でも多くの人に読んでもらえたら嬉しい。じゃあもう今日はそれだけ伝えといたらいいやん。ほら、もうチャイムもなってるし、カラスと一緒に帰りましょー言うてるやん。もう10分もしたら帰ってくんで、カラスと一緒に9歳と5歳の二人の暴れ子が。そしたらマジでこんな文すら書けへんようなるから。ほら、お詫びとお願いしよし!お詫びって頼まれてやってることじゃないのに、なんか差し出がましくない?とかはマジで言うなよ。元々毎日エッセイ書いて、読んでください的投稿してる地点で差し出がましいっちゃ差し出がましいんやからさ、そういう無意味な遠慮とか無駄な謙遜こそ捨てろバカ。はい、【平日随筆】今日は「書けない」ですみません。過去の19本はどれもしっかり渾身で書きました。読んでもらえたら嬉しいです。そこ、そういうとこもお前の悪い癖、今日みたいな日こそ全部を手放すくらいの覚悟で、砲丸投げくらいの感じで、ほらアスリートみたいな気合いでもっと強気でいこや。ほら、言うてる間に帰ってきたで、子どもと子どもと子どもみたいな大人が三人!ああ、オワタ。ほら、早く階段上がってきたらもう今度こそ無理やから、はい!言うて!

今日こんなんやけど、うっかりこれ読んだけど、他は読んでない人はお願いやから他にも19本もあるからそっちを読んでーー!
どれも渾身やけど、できたら昨日の大渾身のやつ読んでーー!!
無理なら多分、最初の5〜10本あたりはサイズ的にもテーマ的にも読みやすいと思うー!!!読んでくれている人ありがとー!!!
そしてごめんなさいーーー!!!!!来週、36になりますーーー!!!!
おめでとうもいらんから読んでー!!!!はい、2000字ー!

*+*+What is 【平日随筆】*+*+

「35歳までに自分の連載を持ち、書籍化する」私にはそんな夢がありました。
チャンスは何度かあったがどれも白紙、どころかチャンスがピンチになる経験等もし、来月6月に遂に36歳に。
だから今日から約1ヶ月、35歳の私の為の連載【平日随筆】始めます。
更新は週5。諦めの悪い自分が時々好き。よかったら読んでね。


*+*+Who is 丘田ミイ子*+*+

丘田ミイ子(おかだみいこ)
1987年生まれ、滋賀県出身。大学卒業後、フリーライターの道へ。祥伝社刊行『zipper』にてライターデビュー。
その後、出産をきっかけに2014年より同社『nina`s』で5年間活動。その傍ら、『リンネル』、『Lala begin』、『LEE』、『FINEBOYS』、『赤すぐ』、『Olive』などの雑誌や『She is』、『SPICE』、『ローチケ演劇宣言!』、『演劇最強論-ing』、『DRESS』、『CHANTO web』などのweb媒体、その他企業メディアや広告媒体などへ活動の場を広げる。
ライターとしての執筆ジャンルは演劇、映像作品に関するインタビューやレビューなどのカルチャーを中心に、ファッション、ライフスタイルなど。
近年は、小説やエッセイの寄稿も行う。直近の掲載作に、私小説『茶碗一杯の嘘』(『USO vol.2』収録)、エッセイ『母と雀』(文芸思潮81号 第16回エッセイ賞優秀賞受賞作として収録)などがある。
2015年より育児と仕事の合間を縫って書き始めた初の長編小説を2022年に脱稿。破綻した恋愛と東京の街、ある時は劇場、またある時は雑誌編集部で他者の才能に翻弄されながら”ある時”を迎える駆け出しの文筆家の3年間(2011-2014)を描いた、85%の本当と15%の祈りから成る私小説的物語。版元・刊行・発表形式は現状未定。職種問わず、読んで下さる方はいつでも探しています。
詳しいお仕事歴や掲載媒体のリンクは以下へ
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