また春に会いましょう

5月2日のことを常に意識しているわけではないけれど、毎年その日が近づくたびになんとなく思い出してしまうのは、やっぱり自分の中にhideがいるんだということだと感じます。

hideを知ったのは2018年の12月、ギタリストのMIYAVIさんがNHKのSONGSに出演すると聞いて録画した「SONGS hide」。
XJAPANにそんなに沢山メンバーがいるってことも、こんな赤髪のギタリストがいたってことも知らなかったけど、番組の中で流れたEYES LOVE YOUがなんだか懐かしくてちょっと興味を持った。MIYAVIさんがカバーしたピンクスパイダーもかっこよくて、しばらく毎日聴いてた。

hideをもっと知りたくなって、いろんな動画を見漁ったり本を買ったりグッズを集めたり、、
なんだか怖そうな人だと思っていたけど、知れば知るほど人情があって優しくて、先入観で判断しない、反対することにはしっかり自分の意思を示せる人だと思った。hideに出会ってから私も先入観で、決めつけで物事を判断しないように気を付けるようになった。

悲しいと言うならば 空の青ささえも

届かないもどかしさに 君は泣くんだろう

君の小さな身体包んでる夢は 痛みを飲みこみ 鮮やかになる

hide「MISERY」より

hideって、痛みとか悲しみとの距離感がいちリスナーと近いなあと思う。
だからすごく自分と重なる気がする。だけど包容力があって、同じ痛みを感じていてもその一歩、二歩先で手を引いてくれるから安心する。一緒に墜ちちゃいけないんだよ、いつ何時も。

最初はhideにもう会えないことが悲しくて、よく分からなくて、たまに泣いてたけど、今も会いたいけど、受け入れられてる。
2019年の真夏にお墓参りに行った時、カンカン照りの太陽の下で蝶が飛んできたときはちょっと泣いた。


「デタラメと呼ばれた君の自由の 翼はまだ 閉じたままで眠ってる」
まだ行ける、まだ行けるって思える。hideの曲は。
あれからもっとたくさんの音楽を知って、好きになって、世界は広がったけど、今もずっとhideは私の核にある。
同じ時間を生きることは出来なかったけど、何十年経ってもおもちゃ箱をひっくり返したみたいな、楽しくてキラキラした日々をくれてありがとう。

hideの話がしたいだけでした。また春に会いましょう。

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