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【高橋由伸】2/28巨人vsDeNA練習試合解説 親愛なる田中俊太選手へ

2月最終日。キャンプも最終日。
コロナ禍でのキャンプ、本当にたくさんの人の協力があって出来たことだと思います。

今年はキャンプ地に行くことが出来ず残念でしたが、ジャイアンツの球団広報さんや、メディアの発信もあって自宅からでもたくさんキャンプを楽しめました。
関係者の皆さま、本当にいつもありがとうございます。そして、キャンプお疲れさまでした。

そして、キャンプ最終日の練習試合でも、由伸さんのお声とお姿が楽しめました。連日本当に幸せ。
しかも相手は開幕カードのベイスターズ。仮想開幕戦といきますか。

由伸さんの2021年キャンプ総括

今年のジャイアンツキャンプは、S班・1・2・3軍の4チームに分かれてスタート。
主力中心のS班は東京ドームで、ユニフォームも着ずラフなスタイルで始動と、無観客であることも加え例年とは違う様子でスタート。

なんだかキャンプっぽくないな〜なんて見ていたが、由伸さんはこれが逆に良かったのではないかと語る。

例えば同じ1軍でも、各自で調整を任されているベテランや主力と、まだまだ成長が必要な若手選手が混ざった状態になる。
こうなると、少しきつめの練習をさせて鍛えたい若手と、今は無理せず身体動かして仕上げて、開幕に万全の状態になるように合わせてね、よろしく〜と任されているベテラン・主力選手が一緒の空間で練習することになってしまう。

同じ空間で練習する以上、練習の強さの強弱はつけづらい。
ならいっそ、別にしてしまった方が選手同士にとっても都合が良いのだ。

実際、去年までもS班というものは存在した。だが、去年のS班のメンバーは、坂本勇人、丸佳浩、亀井善行、炭谷銀仁朗の4選手と、ベテラン&超主力のみ。しかも2軍の練習に一部混ざるかたちだった。

2軍の選手にとっては良い経験になるだろうが、完全に自分たちのペースでのんびり調整できるかというとそうではないだろう。

主力や、ある程度のベテランになってくるとキャンプでがむしゃらに練習してアピール!ではなく、1軍メンバーとして入ることは前提で、どう開幕に100%に持っていくか、だったりする。

そうすると、ある程度1軍常連のメンバーで揃えたS班で、東京でゆるっとキャンプインを迎える、というのも本人たちにとっては、自身で調整を任されている選手が多いこともあり良いのかもしれない。

実際、菅野選手も東京ドームでキャンプインは自分としてはやりやすいと話していた。コロナによる影響が落ち着いても、このスタイルは続けていく意味があるかもしれない。

羽ばたいた田中俊太。今後に期待!

今オフ、田中俊太がFAで入団した梶谷隆幸の人的補償でベイスターズに移籍した。

田中俊太選手は、わたしにとってアマチュアで初めて好きになった選手であり(東海大相模2年生の時から球場で応援してました)、それでいてアマチュアから推していた選手で初めてジャイアンツに入団した選手でした。かなり、かーなーり、思い入れがありました。

2020年12月18日、田中選手の移籍が発表。もちろん悲しかったけど、心の中で「だろうと思ってたよ」とつぶやいた自分がいた。

ジャイアンツには、田中選手の定位置であるセカンドにはレギュラー筆頭候補の吉川尚輝選手をはじめ、たくさんの年齢が近いセカンドの定位置を狙う選手がいた。厳しめに言うと、吉川選手が一歩リードしている他は、誰もレギュラー定着といえる決め手がない選手ばかりだった。

少し前に同じセカンド争いをしていた山本泰寛選手の阪神への金銭トレードが発表されていたこともあり、田中選手がプロテクトリストから外されているかもしれない、と予想は出来ていた。
そして、外されていたら真っ先に取られるだろうな、とも予想は出来ていた。

予想、というか傷つかないための自己防衛、だろうか。

この予想は無情にも的中する。
しかも、12月14日に梶谷選手のジャイアンツへの移籍が決まってから、4日での発表という早さ。DeNAフロントは、即決だった、と語る。

ほら、取られたじゃん。「真っ先に取られる」まで予想的中。

こんなにも思い入れがあった選手が自分の推しの球団に指名されて嬉しくて、大城卓三選手と一緒に指名された2017年のドラフト会議の夜、興奮して寝られなかったのを覚えてる。
でももう、こんなにも望んだ「ジャイアンツの田中俊太」はとてもあっけなく終わってしまった。

悲しいけど、でも、「良かったじゃん」と思う気持ちが大きい。
だって、ジャイアンツではライバルがたくさんいて思うように試合に出られない日が多かったのに、ベイスターズへは必要とされて行くんだから。

その証拠に、今日の練習試合、「2番ファースト」でスタメン出場。
今日は2番だが、実戦では1番を任されることも多いみたいだし、慣れていないファーストでわざわざ使われているということは、それこそ使いたいと思われている証拠でもあるだろう。

俊太、横浜で輝け!ジャイアンツに惜しいことしたと思わせてほしい。

田中選手への熱い思いを語っていたら由伸さんの話あまり出来なかったな。まあこんな日もあっていいよね。