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サビアンシンボルを読むときに気を付けたいこと

サビアンシンボルというのは、ホロスコープの各サイン(12星座)の各度数(30度あります)につき、アメリカのミディアム(霊媒師)エルシー・ウィーラーが主に1925年に透視した計360個のシンボルです。

サビアンシンボル、私は大変興味を持っているものなのですが、読む際にはちょっと注意が必要だと思っています。

特に注意が必要なのは、1920年代アメリカの時代背景の影響を受けたシンボルが多いということです。

ミディアムが不可視の世界からのメッセージを受け取ったり、エネルギーを読み取ったりするとき、それをイメージや言葉として受け取ることがあります。

そのようなイメージや言葉というのは、実際にある特定のものを示している場合もあれば、何らかのメッセージを伝えるための「象徴」であることもあります。

そしてその「象徴」は、そのミディアムやサイキックにとって理解しやすい象徴であることが多いです。

サビアンシンボルに「1920年代アメリカの時代背景の影響を受けたシンボルが多い」のは、まさにそのためです。

おそらく、一番サビアンシンボルの意味を理解できる立場にいたのは、エルシー・ウィーラーだったのだと思います。


この時代背景や文化的背景を考慮しなければ全然意味が取れないサビアンシンボルの例に、うお座14度のサビアンシンボルがあります。

A lady in fox fur.
「キツネの毛皮を身にまとったご婦人」

「毛皮」って、暖かいのでしょうが、現代では動物愛護の観点からも、あまり良い印象を抱かない人も多いのではないでしょうか。でも、1920年代は違っていて、毛皮のコートやストールなどが流行していました。

なかでもキツネの毛皮は高価な部類に入り、上流階級とか富裕層の女性を象徴するファッションでした。

1920年代アメリカの女優さんの写真を見てみても、毛皮を身にまとったスタイルがけっこうあります。

サビアンシンボルを読み解く際には、このような時代背景を考慮に入れるほうが適切でしょう。
キリスト教関連や、軍隊に関係するシンボルも多いです。

意味を探ってみれば普遍的なテーマが浮かび上がってきそうですが、シンボルとしてはちょっと現代にはないなあというものが結構あるというわけです。

私個人の今の感覚としては、ホロスコープ天体(だいたい10天体)のサビアンシンボルの一覧を見たときに、なにか通底するテーマが浮かび上がってくる感じがしています。

でも、上に書いたように、時代的な影響を受けたサビアンシンボルも多いですので、「絶対的なシンボル」ほどにとらえる必要はないと思っています。

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