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【医療4.0】到来の時代に。今、医療界に足りないもの

こんにちは、みほです。
今、医療業界をざわつかせている加藤先生の著書『医療4.0』を読んだ

【このnoteの内容】
◆読んだ感想と想定される近未来
◆テクノロジーが臨床現場で普及しないわけ
◆まとめ

医療は、世界はどんどん変わっていく

読みながら思った。IoT、AIなどのテクノロジーが発達すると、世の中はどんどん便利になる。

<たとえばこんな風に変わりそう>
・病院に行かなくても診断ができる
・何度も同じようなことを問診票に書かなくて良くなる
・薬だって勝手に自宅に届く
・「ゴッドハンド」と呼ばれる医師に遠隔で治療してもらえるかもしれない
・セカンドオピニオンなんて言葉さえなくなるかも

本当にそんな世の中くるの?

私はいま、仕事で年間200病院を訪問している。その病院の中に、この近未来についていけている病院はあっただろうか。

おそらく、ほぼ、ない。
だから読んでてすごく違和感だった。本を読む上での「空想論」のように思えた。普段のクライアント先(=リアルな世界)で、テクノロジーが進んでいる「実感」が全くない。

こんなにもテクノロジーは発達していて、それを医療的視点から応用させる力のある医師も大勢いるのに、どうしてそれが普及しないのか。

必要なのは経営層のコミット力

病院は圧倒的に資金不足だ。いまや日本の7割の病院が赤字。
テクノロジーが普及しない大きな利用の一つだ。

「そんなことにお金をかける余裕はない」
 よく言われるセリフの一つだ。

でも本当にそうなのだろうか?それはテクノロジーへ投下する資金を「消費/浪費」と見なしているからではないだろうか。
本当に見る目があれば「投資」と捉えられるテクノロジーもたくさんあるだのではないだろうか。

ではなぜ、「投資」しないのか。理由は2つあると考える。

1.そもそも「投資」の考えがない病院の事務長含め、経営層はほとんどホワイトカラーでの勤務歴がなく、いわゆる「ビジネス」を経験していない。公務員的なパーソナリティが多い。これまではそれが良かったかもしれない。でも、医療費が積み上がり、病院経営が困難と言われるいま、これからもそのままでいいのだろうか。

2.「投資」すべきかわからない経営層の中には、非医療従事者はたくさんいる。医療に精通していなければ、テクノロジーの価値を測りきれない部分もあるだろう。(もちろん、医療に精通している経営層にも多く関わってきたので、すべての病院がそうではない)

これから医療界に必要な人材も変わってくるのかもしれない。


おわり





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