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夢は不意に実現する

GWもあと週末の土日を残すのみ
となり、
『どう過ごす?予定は?』
と、夫に聞いてみた。

『日曜日は仕事に備えて疲れを残さないような過ごし方をする
今日の土曜日は、スカッと天気も良いし、いつもと違うお出かけをしたい気分になってきた。
どこか行きたいところはある?』

と聞かれて(そうねえ、日帰りで夫の趣味に合って、やーくん連れて行けて…
って何処がいいかな?)
と頭をクルクル回転させていた沈黙の間

その沈黙を破ったのは夫だった。

夫の方から『この前のところは?』
と提案があった。
『この前?菅平?』
と聞き返したら
『違うよ。篠ノ井のお寺。』
なんと!
このような意外な返答。

これは、御住職のお話の中にあった 自分の動きがまさしく体現されたってことでは⁈

Mission eleven faces長谷寺編での
厳かなご開帳法要を終えた時の 
御住職のお言葉

『今日の体験・見たこと・聞こえたこと・.感じたこと・思ったことを、ほかの人に伝えましょう。広げていきましょう。』

じつは夫は、人の(つーか、私の💢)話を聞いてないなって事が多々ある。

とくに宗教のような、自分が直接興味のないことは、右から左にすり抜けている。残ってない。

でも今回 私の話の熱量が違ったんだ。
今まで私の方にも(伝わらないんだろうなどうせ)みたいな諦観のニュアンスがあって、伝える力が薄まっちゃっていたのかもしれないな…と反省。

とにかく夫の心に、行ってみたくなる何かを残せたのだ。これは行きましょう!行き先は 篠ノ井長谷寺へ決定!

GWの渋滞とも無縁な長野道から スムーズに長谷寺第二駐車場到着。

山門も、古墳も見せたいし
先導して案内した。

古墳を全力で拒否するやーくん


やーくん居るし、回向柱に触ってお参りしたら本望・・・
くらいに考えていたら、若いお坊さんが 中へどうぞと声をかけてくださった。

そうすると
御本尊様脇に御住職が立っていて、十一面観音様のお話をしてくださった。
二人の許容範囲でササっと参拝するつもりでいたので、
初めはやーくんが突拍子もない動きをしないかハラハラしていたのが、
お話に引き込まれ 御本尊様の十一面観音像を改めてよく見ることが出来た。
回向柱、また手前の三鈷と繋がっている錦の紐を、両の手で品よく なおかつ確かに持っておられた。

『十一のお顔で、この世の隅々にまで あまねく眼差しを向けておられます。
今の世は『私』『私』と、『個』を強く出す傾向にありますが、全体を見 そして調和する大切さを 観音さまのお姿から、改めて感じていただければと思います。』

そして三鈷を持たせていただき
やーくんと夫はギュッと三鈷を握りしめていた中
ご真言を唱えてくださった。

やーくんには『よく来てくれましたね』とのお言葉もいただき、本堂をあとにした。今日の本堂からは遥かに四阿山を眺めることができた。

実は朝から本堂に参る前まで、夫の一挙手一投足が気になり苛立ってしまっていた。
くしゃみの破裂音、ガムのクチャクチャと出る音、etc.  生理的にダメって事柄が今日はやけに障ってくる。
だが、今日に始まったことでない事が気に触るってことは、私の側に原因があるのだ。

それが、
御住職のお話と
御本尊様のお姿と
本堂の異世界感
香り
心地よい明度の低さ


その場に流れる良い氣その他もろもろが、私の中の邪気を消し去ってくれた。
さっきまでの苛立ちが、すっかり消えて鎮まっていた。
対峙して改善すべきは 外でなくて、自分の中にあるものだった。
敵視する目線
瞬間湯沸かし器のような怒りの波動。
そして
それらが押し寄せてくる勢いに 負ける
弱さ。


参拝のあと、塩崎城跡までウォーキングした。
斜度としては急で、一歩一歩を丁寧に置いていく。

ここからなかなかの傾斜。やーくん登れるか?
ゆっくり先導する。
一の廓
平坦な段々がいくつかあり、そこに建物があったのだろう。樹木が生い茂ってしまい、当時の展望はない。

下りは もう一方の巻道のような斜度の緩い方を選んでみた。
里山は、いろんな踏み跡や分岐があって登山道よりむしろ気が抜けない。
尾根通りに直下する道から右手に行かないと、長谷寺方向にならないので ワイドな視点で探す。
するとこれかな〜という草の倒れ方を見つけて選択。無事、先ほどの標識の場所に出られた。ホッとした。案内表示もなかったし、こちらから登っていたら迷っていたかも。。

分岐の表示 見つけてホッとした


塩崎城跡のピークと中腹の長谷寺


それでも1時過ぎで、のんびり新天地を探索する余裕の気持ちもあり、戸倉上山田で日帰り温泉を探し350円という破格のカメの湯入浴。

カメの湯 温泉旅館のような風情があるじゃないか


シャンプー・ソープもない中 ひとが出払って貸切になるまでじっくりお湯を堪能した夫とやーくん。
上山田にも小高い山上にアズマヤらしきものが見えた。次回のウォーキング候補に覚えておこう。

今回は下道で帰ることにし、この位置まで来ているので、上田経由で帰ることにした。

坂城の道の駅に止まると、『岩鼻』という断崖絶壁に驚いた。その上にもアズマヤがある。


ドッグランでは大中小の犬が賑やかに走り回っていて、スイちゃんも連れてきたら…と夢は膨らむ。

松本側と全く違う上田の山の形状に驚きながら、三才山トンネルを目指し帰着してもしてスーパーに買い物後に帰宅しても6時過ぎだった。

楽しかったワンデードライブだった。

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