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逃避のやすらぎ

週末、少し遠出をした。

見慣れない景色 初めての空気
だけど、ドキドキわくわくするのは、冒険心じゃない

毎日続く「私」に嫌気が差して逃げ出したいから。

この高鳴りのわけは、逃避の途中のやすらぎ。

この時間が過ぎれば、私はまた、ただの私。
この時間が過ぎれば、毎日はまた、
愛想良く、優しく、振る舞いの正解を探す毎日。

そんな毎日から抜け出す勇気もないから
そんな私から離れる自信もないから

ひとときのやすらぎだけど、このまま続けばいいってつぶやいて
鼻の奥をつんと痛めてるまま。


カラヴァッジョ『エジプト逃避途上の休息』

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