【企業誘致】東洋エンジニアリングが幕張に本社移転
2024年3月末、国内プラント大手の東洋エンジニアリング株式会社が千葉市美浜区の幕張テクニカルセンターに本社を移転すると発表しました。
2025年1月の本社移転完了を目指し、東洋エンジニアリング単体だけでなく、グループ会社4社も幕張新都心に移転するとのことです。
ここ近年、千葉市には色々な企業が移転をしたり拠点を置いたりと企業誘致が増加しています。
今回の記事では、東洋エンジニアリングの本社移転の解説などをしていきます。
今回の本社移転のポイント
本社のほか、習志野市や千葉市稲毛区にあるグループ会社4社も移転を行う。
更なる成長に向けた新しい働き方の実現を目指す。
新技術・新事業への投資の加速させる。
プロ野球チームの千葉ロッテマリーンズのオフィシャルスポンサーに参画が決定
2024年4月に千葉市緑区の研究開発施設が竣工
千葉市の企業立地補助制度を活用
東洋エンジニアリングの現在の本社は千葉県習志野市でJR京葉線の新習志野駅から10分程度の場所にあります。
東京の日比谷にある東京本社については今回のプレスリリースでは触れられていませんでしたが、千葉市企業立地課の資料によると営業も含めた本社機能を移転するとのことで日比谷の東京本社も移転することになるのかもしれません。
施設概要：エンジニアリングセンター機能および営業・企画・経理・人事総務部門等の本社機能
・更なる成長に向けた新しい働き方の実現のための環境整備
・事業拡大と雇用の推進に向けたフレキシブルなオフィス運用体制の構築
今回移転する東洋エンジニアリングってどんな会社？
東洋エンジニアリングは総合エンジニアリングサービスを提供する企業で、化学、石油化学、エネルギーなどの分野で幅広いプロジェクトを手掛けています。
東洋高圧工業（現・三井化学）のプラント部門が独立した経緯から、エチレンプラントや肥料プラントの建設に強みを持つようです。
日揮、千代田化工建設と併せて「エンジニアリング専業三社」、あるいは「エンジニアリング御三家」と呼ばれています。
カーボンニュートラルが叫ばれる昨今の中で、次世代の燃料として有望視されるアンモニアに国内で最も精通している企業のひとつで、「脱炭素」を成長への好機とすべく、アンモニアと再生可能航空燃料で経営再建を狙っているようです。東証プライム市場に上場しており、グループ会社含めた連結の従業員数は4,000人以上、国内でも単体で1,000名近い従業員が働いています。
今回移転する会社の概要
(移転前→移転後)
東洋エンジニアリング株式会社：千葉県習志野市→千葉市美浜区
テックビジネスサービス株式会社：千葉県習志野市→千葉市美浜区
テックプロジェクトサービス株式会社：千葉県習志野市→千葉市美浜区
ティーエイアンドシー株式会社：千葉市稲毛区→千葉市美浜区
テック航空サービス株式会社：千葉県習志野市→千葉市美浜区
移転先は？
千葉市企業立地課の資料をみたところ、現在日本IBMが入居している幕張テクノセンターの建物のD棟とE棟のそれぞれ5～10階に移転するようです。
元々フロアを他のテナントに貸せるくらい床面積が空いてていたのかは不明ですが、かなり大規模な引っ越しになりそうですね。
グループ会社4社も含めた所属人員は1,600人ととてつもない人数。
通勤経路で使用すると思われる最寄りの海浜幕張駅や近くのイオンモール幕張新都心などの飲食店やテナントでの消費もかなり増えるのではないでしょうか。
千葉市の企業立地補助制度とは？
今回の移転に伴い、千葉市の企業立地補助制度を利用したとのことでした。
この千葉市独自の企業立地補助制度とはどのようなものなのでしょうか。
千葉市の企業誘致の補助制度は、①所有型、②賃貸型、③累積投資型、④農地型の大きく4つに分類されます。
資料によると、賃借料に対する補助、法人市民税に対する補助などのほか、雇用奨励補助やリモートワーク事業に関する補助などの支援が入るようです。
また、こちらの企業立地補助制度は千葉県や千葉市の県政、市政にも深く関連してくるため、詳細を別記事で書いてみたいと思います。
以上、本社移転のまとめをお伝えしました。
千葉市が積極的に取り組んでいる企業誘致は、現千葉県知事の熊谷前市長時代から継続して行っている固定資産税などの税収増を図る施策の一環で千葉市の稼ぐ力を増強することが狙いのようです。
千葉市への企業誘致によって、千葉に住む人の雇用が増えたり職住近接となってワークライフバランスの改善やより働きやすい環境につながると良いな、と思いました。
「千葉美浜いんふぉ」では、引き続き企業誘致の情報発信をしていきたいと思いますので、定期的にウォッチしていただけると幸いです。
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