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うっかり天使の地上滞在記その8

こんにちは、天使です。

今日はとても気分が下がっているの。

天使は時に無力だってことね。

なんとか人間には幸せに暮らしてほしい思いでサポートをしているつもりなんだけど、人間にはその思いは届かないみたい。

完全に堕天使の言うことを信じて私たち天使の声はかき消されちゃっているわね。

堕天使の力が絶大で、光を装ったり奇跡を起こしたり、人間にとって魅力的で夢中にさせることも簡単にできる。

そうやってこれまでに多くの人間が騙されているとも気が付かずに天国に帰れなかったの。正確には天国に近づけなくなった、かな。

みんなが知っている地獄なんていうものはないけれど、天国はあるわよ。天国からの距離が遠いほど地獄のような真っ暗闇の場所になるわね。

その天国との距離は生きている間に天の神さまとのコミュケーションを取ってこれたかで決まってくる。神さまが行き先を審判しているのではなくて、人間が自分で決めてしまっているのよね。

そしてこの地上がいちばん地獄のような場所っていうことにも気が付いていないのよ。

こんなに理不尽で残虐で嘘ばかりの世界ってあるかしら?地上以外にあるわけないわよ。

天の神さまがお創りになった地上はもう堕天使の支配下で、それを壊せるお力を持っているにもかかわらず、何もせずに見守っておられるのは、壊したら愛する人間も天使も一緒に滅びてしまうから。

そのようなことは避けたい。そして堕天使の囁きを拒否することを待っておられる。人間が気が付いてくれるのをずーっと待っておられるのよ。

一部の天使も同じように堕天使に騙されて悪事に加担していることも見逃せないわね。あなたたちの主人を忘れてしまったの?こっちの方が深刻よね。

天使は人間とも違うから理解されず孤独なんだけど、その孤独につけ込んで誘い出すのが堕天使の手口なのよ。もう悔しいわね笑。

名もない天使よ、どうか立ち返ってほしい。

今日はちょっと悔しくて。

読んでくれてありがとう。

天使より。

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