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「日本酒の未来をつくる」ための直近1年間のアクション

こんにちは。Clearの取締役の御林です。
2021年1月にClearに入社してから1年(+1ヶ月)が経ちました。

2021年は、まさに怒涛の激動の1年で、会社としても大きな飛躍を遂げた1年となりました。実績としては、決算期ベースで2021年10月期は年間売上20億円(前期比13倍)まで成長することができました。
日頃からSAKE HUNDRED・SAKETIMESをご愛顧いただいているお客様はもちろんのこと、パートナーである日本酒産業の皆様、ご支援いただいている事業パートナーや株主の皆様のお力添えのおかげです。本当にありがとうございます。

個人的にも、2021年は今までの人生で、最も働き、最も刺激的で、最も幸せな1年だったと感じてます!このような素晴らし環境で働かせてもらっているClearという組織、Clearに関わる全メンバー、代表の生駒さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。

このような会社としても個人としても激動の1年を過ごす中で、ふと「この激動の飛躍の1年をもっと整理していきたいな」「社会に伝えていきたいな」というか、「こんなに大きな挑戦をしていることを、多くの人に知ってもらわないのもったいなくない!?(うん!もったいない!)」と感じて、久々に重い腰を上げて、このタイミングで2021年の振り返りを残そうと思った次第です。

1年間での御林個人の役割の変化や組織構成なども別途【個人編】【組織編】として投稿したいと思ってますが、ここでは【会社アクション編】として2021年のアクションをまとめていきたいと思います。時系列に沿って事実を淡々と記載していきますが、振り返ると、「日本酒の未来をつくる」ために数多くの大きなアクションを実行し、挑戦を続けているのが伝わるかなと思います!

なので、多くの方々に読んでいただき、Clearという会社のこと、SAKE HUNDREDやSAKETIMESのことをより多くの人に知ってもらえると嬉しいです!

Clearのビジョン・ミッション・事業

まず、そもそもClearはどのようなビジョン・ミッションを持ち、どのような事業を行なっているかを改めて説明します。

・ビジョン:日本酒の未来をつくる
日本酒産業は伝統産業であり、歴史や過去から語られることも多い産業です。だからこそ、そうした歴史や伝統への尊敬の想いを持ちながら、あくまで未来視点で発想していき、日本酒産業の発展に貢献していくことを掲げています。

・ミッション:日本酒の可能性に挑戦し、未知の市場を切り拓く。
日本酒市場は残念ながら大きく成長している市場ではありません。だからこそClearは、既存の市場を既存のプレイヤーと奪い合うわけではなく、どうすれば日本酒産業全体の市場規模を拡大することができるのか、ということをコーポレートミッションとしています。

「日本酒の未来をつくる」ために、Clearでは二つの事業を展開しています。

・SAKETIMES:日本酒の魅力を伝える国内最大の日本酒専門メディア
日本酒の情報インフラとして、日本酒の多様な魅力を適切に情報発信し、日本酒をもっと知りたいと思うすべての知的欲求を刺激し、満たしていく。

・SAKE HUNDRED:世界初のLuxuryを掲げる日本酒ブランド
『心を満たし、人生を彩る』をブランドパーパスに掲げ、味覚だけでなく、心の充足に貢献し、人と人との豊かな関係を紡ぐ、体験価値を提供する日本酒ブランドです。

日本酒はワイン・ウイスキーと比較しても、高価格市場が存在しません。新たな市場である「ラグジュアリーマーケット」を開拓することで日本酒の価格帯に高さをつくりあげ、日本酒産業に貢献していきます。
特別な人の、特別な日に、特別な体験をするために、Hermesのスカーフを買うのか、星のやに泊まるのか、それともSAKE HUNDREDの日本酒を買うのか、そういった世界を目指しています。
そのため、グローバルラグジュアリー市場の158兆円の中で日本酒のプレゼンスをどれだけ高めることができるのか、そういう勝負をしています。

・事業成長モデル

Clear全体の事業成長モデルは、上記の図の通りとなります。
基本成長サイクルとしては、生産力・ブランド力・販売力が相互に作用しながら、ラグジュアリーブランドとしての権威性の拡大を行います。そして、様々な地域へ適切にカルチャライズを行い、海外展開していくことにより、グローバルラグジュアリーブランドを創出していきます。
またそれらを支えるのが、日本酒産業の情報・知見・ネットワークであり、魅力的な個性・能力・情熱を持つ人材・組織の環境です。

前置きが長くなってしまいましたが、ここから2021年の1年間を振り返っていきたいと思います。

2021年の振り返り(1月〜6月)

1月:26年熟成ヴィンテージ『現外』を世界限定500本で販売開始
『現外』は1995年の阪神淡路大震災によって倒壊した酒蔵で奇跡的に残ったタンクからつくられているヴィンテージ日本酒です。SAKE HUNDREDの中でも、最も高価格な19.8万円の商品ですが、国内分はわずか3ヶ月で完売となりました。

2月:フラッグシップ『百光』の抽選販売
完売が続いていたフラッグシップ『百光』を、約5ヶ月ぶりに販売。500本の抽選販売に対して、2万人のお客様にご応募頂き、当選確率は2.5%と『百光』の強い人気を感じた出来事でした。

3月:『天雨』の販売開始
待望の新商品。『天雨』は、「火入れ」と呼ばれる加熱処理をせず、造りたての瞬間を閉じ込めた「生酒」です。フレッシュな瑞々しさが本当においしく、圧倒的高品質な商品をまた社会に出してしまいました。

4月:中国向け日本酒専門WEBメディア「清酒指南」をリリース
日本酒ニーズの高まる中国において、日本酒に関する正しい情報、適切な情報発信を通じて、日本酒文化をさらに広めることに挑戦していきます。

4月:12.95億円の資金調達を実施
JAFCOさんをリード投資家として、総額12.95億円の資金調達を実施致しました。
以下のDIAMOND SIGNALのインタビューの中で、代表生駒さんが「僕たちはいつも“じゃない方“のスタートアップだと思われていました」と語っている通り、これまで大きな資金流入を実現できていなかった日本酒産業の中で、多くの投資家の皆様にしっかりとClearの事業や組織を評価して頂き、大きな資金調達を実現できたことは大きな転換点と感じました。

当該資金調達は、主に以下の目的で調達し、実際に5月以降大きくアクションが増えていきます。
①「SAKE HUNDRED」の海外進出強化
② 「SAKE HUNDRED」のブランド投資
③ サステナビリティの推進
④ グローバルな展開のための人材採用
⑤ 日本酒専門WEBメディア「SAKETIMES」の発展

5月:現代日本画家・大竹寛子氏とのコラボレーションアイテム販売
ブランドとして初めてのコラボレーションとして、国内外で高い評価を得る現代日本画家・大竹寛子氏と『百光 HIROKO OTAKE EDITION』をリリースいたしました。SAKE HUNDREDは、機能的価値にとどまらず、情緒的価値を含めお客様に提供することを大事にしてきました。大竹さんとのコラボレーションにより、その想いを明確に社会に打ち出すことができたと感じています。

5月:ブランドクリエティブ「Blooms」を表参道駅に掲出

SAKE HUNDREDの日本酒を通して、日々の緊張が溶けてゆき、心が満たされ、開いていく。そして、大切な人との充実した時間・空間として彩られていく。そんな豊かな感情のイメージを、花に重ねて表現しました。

6月:『白奏』の販売開始
ブランド初となるスパークリング日本酒の新商品。『白奏』は、瓶内二次発酵によるきめ細やかな微発泡のスパークリング日本酒であり、ミルキーでシルキーな味わいが、とてつもなくおいしいです。

2021年の振り返り(7月〜12月)

7月:フランスの「Kura Master 」にて『思凛』・『百光 別誂』が受賞
ラグジュアリーブランドの前提には、圧倒的高品質であることが求められます。世界的なワイン原産国であり、食文化を牽引するフランスにて、『思凛』がプラチナ賞、『百光 別誂』が金賞を受賞し、SAKE HUNDREDの味わいが高く評価いただきました。

9月:「Sake Sustainability Vision」発表
日本酒は水や米など、かけがえのない自然の恵みによって支えられています。また、ラグジュアリーとはお客様が誇りに思える存在でなくてはならず、海外を見渡してもサステナブルでないラグジュアリーは存在しないです。
「日本酒」という産業領域、「ラグジュアリー」という事業領域の双方の観点から、Clearがサステナビリティに取り組むことは必然であり、経営戦略の根幹と捉えています。
東京都市大学と日本酒のライフサイクルのCO2排出量の可視化に向けた共同研究、環境負荷に配慮したパッケージ資材への切り替えなど多くの取り組みを通じて、日本酒産業の持続可能な発展に貢献していきます。

9月:「全米日本酒歓評会」にて『百光』・『百光 別誂』が受賞
ハワイ・ホノルルで審査が行われた「2021年度全米日本酒歓評会」吟醸部門にて、『百光』が金賞、『百光 別誂』が銀賞を受賞しました。7月のフランス「Kura Master 」に続いて、世界でSAKE HUNDREDの品質を高く評価いただきました。

9月:メッセージ広告「あけるは、生きる。」を掲載

度重なる緊急事態宣言の発令、それに伴う酒類の提供禁止というなかで、危機に直面する日本酒産業。Clearに今何ができるのか。
状況をすぐに変えることは難しい。けれど、せめて気持ちは前を向いていこう。お酒の持つ豊かさ、価値を、真っ直ぐに力強く発信していこう。これが今やるべきことだと決意し、表現しました。

10月:元エルメスパリ本社副社長の齋藤峰明氏、社外取締役に
ラグジュアリーの中でも最高峰メゾンのエルメス。エルメスジャポン代表取締役社長、エルメスパリ本社副社長を務めた齋藤峰明さん。(冷静にすごい。。。)
Clearの持つ日本酒産業に対する情熱・スタートアップのスピード感に、齋藤さんのラグジュアリービジネスで培われた知性・経験・創造性が加わることで、グローバルラグジュアリーブランドの創出にまた近づきました。

10月:『深星』の販売開始、コンセプトグラフィック 「LOOK UP」公開

ブランドとして二つ目のスパークリング日本酒。『深星』は洗練さと複雑性をあわせ持ち、料理とのペアリングによって真価を発揮する最高峰のスパークリング日本酒です。
初めての試みとして、”食と響き合う、無二の泡酒”というコンセプトを表現するグラフィック「LOOK UP」も公開しました。

11月:ファッションブランド「ANREALAGE」とのコラボレーションアイテム販売

細部への徹底したこだわりと、独創的なデザイン、テクノロジーを駆使した仕掛けによって、まったく新しい日本酒の体験を提供を目指し、"光と影"をテーマにデザインされた限定仕様の『百光』です。
動画を見た瞬間、カッコ良すぎて震えました・・・。

12月:俳優・村上虹郎氏を迎えたブランドキャンペーン 「Truth」を公開

コロナ禍で大切な人と会うことが難しい時期が続く中で、年末年始に大切なひとに直接伝えきれなかった想いを伝え合ってほしいという願いから、「Truth」を展開しました。
ブランドとして初めて著名人の起用!唯一無二の存在感と確かな演技力、そして色気を醸し出す村上虹郎さんにご出演いただきました。
渋谷・表参道・銀座・六本木の屋外広告も含めて、大きくキャンペーン展開いたしました。

12月:中国にてローンチキャンペーンを実施

長い期間仕込んでいた中国のローンチを遂に迎えました!
現地パートナーとも議論を重ね、中国では強い限定感・特別感を醸成すること、ブランドを垂直立ち上げすることを大きな目的としています。
実際に12月〜1月での実行したことは、チャリティイベントへの協賛、ビジネス誌掲載、限定感溢れる飲食店やホテルなどでの計4回のイベント実施、屋外広告、その他多くのメディア掲載、と本当に多くのことに取り組みました。

有名な上海の夜景でのSAKE HUNDREDの屋外広告のインパクトは我々も大きく興奮しました。。。またイベントを通じて、多くのお客様がSAKE HUNDREDの日本酒を、その空間を楽しんでくれている様子を見て、中国でのSAKE HUNDREDの可能性を強く強く感じました!

アクションの規模と質の変化を感じた1年

改めて振り返ると、本当に多くの大きなアクションを重ねてきた1年だったと感じています。
また、1年の中でもアクションの規模と質の変化を感じた1年でした。

・1月〜4月
新商品のリリースや抽選販売の実施など生産力・販売力中心のアクションでした。
・5月〜8月
生産力・販売力に加えてブランド力強化のためのアクションが増えはじめました
・9月以降
ここから資金調達後に仕込んだ施策が社会に出ていくことなります。これまでの事業の基盤を作っていくフェーズから、真にグローバルラグジュアリーブランドの創出を目指し、ブランド力・グローバルに関する視座・投資規模を一段上げることができました。

大事なのは、未来に繋がる大きな挑戦を続けること。

結果として、年間売上は20億円、前期比13倍と大きく成長することができました。
とはいえ、2021年の売上成長は、2021年のアクションにあるわけではないです。
2021年の成長要因は、ブランド創業から着実に積み上げたブランドアセットにあり、2021年はようやく培われたブランドアセットが売上に転換され、飛躍の1年になったと捉えています。

ブランドというのは中長期の戦いであり、未来視点で先行投資を行い、ブランドアセットを積み上げいく必要があります。

そのために、2021年は多くの先行投資をできた1年だったと思います。
2022年も売上成長はもちろんのこと、未来のブランドアセットを積み上げられるよう、未来に繋がるよう、大きな挑戦を続けていきたいと思っています。

最後に

最後まで読んでいただいた皆様、本当にありがとうございます!!
Clearが「日本酒の未来をつくる」ために、数多くの大きなアクションを実行し、挑戦を続けていることが伝わったのではないでしょうか?

ということで、お決まりですが、Clearは、日本酒の未来をつくるため、グローバルラグジュアリーブランドSAKE HUNDREDを創出するため、に全方位で採用中でございます!
コーポレート、グローバル、ブランドマーケター、カスタマーサポート、デジタルマーケターなどなど、全ての職種です!

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