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「満月の日」ツォクの、お知らせ ※無事終了(6/24)

本日は日本の旧暦で旧五月十五日です。チベット暦でも五月十五日(満月)で、阿弥陀仏のご縁日となります(日本の暦では、満月は明日)。

本日はチベット密教において月4回のツォク・プジャに指定されている吉日にあたりますので、「満月の日」ツォク供養を午後9時半すぎから執り行ないます(直前の告知で申し訳ありません)。

今日は特に、ザムリン・チサンという吉日で、土地神をお祀りする日です。早朝にはサン供(チベット式柴燈護摩)を焚いて土地を供養しました。

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最近では、ツォク供養やサン供が、コロナを終息へ向かわせるのではないかと思うようになりました。環境の変化や生活スタイルの多様化で、土地神や精霊・鬼神を常に挑発しかねない現代において、サン供は絶大な効果があると信じています。ツォク供養もですが。そこで朝にはできるだけ、サン供を修するようにしています。

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本日は阿弥陀如来の(ご先祖様や故人の成仏を願う)ご縁日でもあり、生きている者の寿命を延ばし生命力を増大させる無量寿如来のご縁日でもありますので、また翌朝まで燈明を捧げる予定です。そして満月にふさわしい「増益・長寿」行を組み込んだツォク供養を執り行なう予定です。

賛同いただける方は今回も「サポート」という形で、お気軽に供養へご参加ください(間に合わなかった分につきましては6月26日の文殊菩薩のツォクか、もしくは7月4日のダキニの御縁日のツォクに充てさせていただきます)。

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(6/26 6:00更新)
満月のツォク供養には、直前にも関わらずご参加・サポートいただき誠にありがとうございました。お名前すべてを奉告し、祈念することができました。燈明は、翌朝5時を過ぎても燃え続けていました。

今回は護法尊の供養と、土地神・先祖神への供養を重点的に行ないました。

チベットの伝統では「父方の家系の神」や「母方の家系の神」という概念があり、お祀りします。日本でいう氏神か、もしくは祖霊かもしれません。
あとは「生まれてから死ぬまで一生つき従う神様」というのもいらっしゃり、これもお祀りします。これは日本の産土神とよく似ています。
国や文化は違えど、認めるもの・大切にするものは同じだったりするのは、とても興味深いことです。

前回のグル・リンポチェの御縁日のツォクは、とにかく強力なお加持をいただき厄を払うことができましたが、今回は満月にちなんで増益・長寿の行をさせていただきました。良縁・健康といった側面の恩恵を、皆さまに還元できますよう祈念いたしました。

本日は「ザムリン・チサン」という吉日だったわけですが、この日はもともと、グル・リンポチェがインドからチベットに招聘され、チベット最初の寺院であるサムイェー寺を建立する際、土地神や悪霊たちのあらゆる妨害を鎮めた記念日ということで、今でも外でサンを焚いてお祝いしているのです。

今年も朝からサンを焚き、ツォク供養を執り行なうことができて、幸運でした。サポートしていただいた皆さまには重ねて御礼を申し上げると共に、旧暦五月の下半月も吉祥でありますよう、お祈りいたします。

サポートは、気吹乃宮の御祭神および御本尊への御供物や供養に充てさせていただきます。またツォク供養や個別の祈願のときも、こちらをご利用ください。