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「満月の日+月食」ツォクの、お知らせ ※無事終了(11/8)

明日の11月8日(火)はチベット暦(蔵暦)九月十五日で、満月。
阿弥陀如来の御縁日です。

しかも晩は、皆既月食が発生します。

この時に積む善業は1,000倍に膨らむとチベット仏教では信じられています。

当日は午後8時頃から阿弥陀如来の遷識法(往生法)を修します。

遷識法とは血脈の諸師へ祈願することで加持をいただき、さらに阿弥陀如来と観音・金剛手の両菩薩に対する熱烈な祈願と敬信によって、浄土への往生を願う行法です。

講員さま・ご賛同者さまの逆修と、ご先祖様ならびに三界萬霊への追善廻向を祈念します。

最後に締めくくるツォク(午後9時半頃の予定)は、グル・リンポチェを本尊とした長寿・増益・息災の儀軌となります。

今回もサポートいただいた方は、祈願主のお名前で供養用の特別な燈明(チューメー)を、翌朝まで仏前にて供養させていただきます。


月食は午後6時9分より始まるそうなので、その時刻からぎょうができる方は、各自の行をするとよろしいでしょう。


(11/10 12:00更新)
11月8日の満月の日(+皆既月食)の一連の行が円満に終了しました。
今回もサポートいただきまして御礼申し上げます。

皆既月食が始まってからは「法身普賢仏祈願文クントゥサンポ・ムンラム」を、午後8時の儀軌の開始まで唱え続けました。

「法身普賢仏祈願文」は古訳ニンマ(ニンマ派)が重視する特別な経文で、以前に書いたとおり、日食・月食・地震・風水害・夏至・冬至に唱えると、自他すべての衆生の罪業を取り除き、解脱の種子を植え付けるとされています。サポートいただいた方をはじめ一切有情の浄化と解脱の位を祈念しました。

「法身普賢仏祈願文」は、仏陀が誰かに対して説いたものではなく、仏陀がご自身に対して祈ったものとされます。法を説く主体も対象も超越しているため、仏性そのものの開示といえます。しかしその仏性は、私たちの中にも備わっているものです。

午後8時からは阿弥陀三尊を主尊とする「遷識法」を修しました。今月も師のアドバイスに従って「死者のための行」バージョンにしました。
皆さまの先祖累代の精霊に対する罪業浄化だけでなく、紛争地での戦争で亡くなった方々の御霊、さらに先月の韓国のハロウィンで亡くなった百五十余人の御霊が浄土に往生できるよう、行に組み込みました。

最後のツォクは、グル・リンポチェを本尊とした長寿・増益・息災の儀軌でした。息災と所願成就、障礙の除去を祈念しました。


サポートは、気吹乃宮の御祭神および御本尊への御供物や供養に充てさせていただきます。またツォク供養や個別の祈願のときも、こちらをご利用ください。