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Louis coleのライブ。(2022/12/7)

2022年12月7日。ルイスコールのライブに行った。

よくない癖だと思うのだが、「このライブを見て自分は何を感じ、そこから何を得て何を持ち帰れるのか」ということを考えながら観てしまう。つまらない雑念をかき消すためにライブ中はなるべく素面でいたくない。マリブコークは甘いです。

タワレコのポスター、坂本慎太郎の写真の下に「音楽で爆笑したい」と書かれていたのを折に触れて思い出す。ルイス・コールの帰りの電車の中でも思い出す。

音楽が引き起こす感情はいわずもがな多種多様で、「楽しい」「悲しい」「嬉しい」「怒り」「感動」「愛情」などがポピュラーだろうか(あるいはあえて感情を薄めるものもあるかもしれない)。坂本慎太郎氏がポスターにお書きなすったそれは”音楽に残されたフロンティアの一つに「笑い」がある”と私は捉えている。と鋭い視点風に書くも、軽く調べてみただけで音楽と笑いの歴史は脈々と続いていた。クレイジーキャッツ、GEISHA GIRLS、電気グルーヴ…。KID FRESINOがAマッソというお笑いとツーマンをやったそうですね。
それにつけても、ルイス・コールは”音楽としての笑い”のワンオブゼム、しかも個人的に好みのスタイルだった。

もちろん、彼がマリオカートのプリントされたパーカーをへそ出しルックにカットオフしていたことは無関係ではないし、それはある種わかりやすい「ジョーク」だ。しかし、そういうコミックバンド的な意味合いではなくて、彼のドラムを聴いて笑ってしまったことが重要だ。

「あまりにレベルの高い演奏に笑ってしまう」という部分も実際ある。それは多くの方が感じる所だろう。加えて、音楽をコミュニーケーションツールとして捉えていいのなら「このフレーズマジウケるっしょ」という音楽によるコンテキストの笑いを受け取った気がした。笑点のテーマソングの最後の「パフっ」てやつの血を濃くした感じ。国内のギタリストなら長岡亮介など最たる例かもしれない。

リズムで、メロディで、ハーモニーと音色で、爆笑できたら豊かなことなんではないでしょうか。私はそう思いました。

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