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35歳になって、前と比べて変わったこと

少し前に35歳の誕生日をむかえた。
感慨は特にない。自分って35なのかー、という感じ。

今までを振り返ると、29歳になった時が一番きつかった。

29歳の誕生日は珍しく大雪で、前日から風邪をひいていた。
普段あまり風邪をひかないが、その時は鼻水が止まらず、咳が出て寒気もした。
一人暮らしで看病してくれる人もいない。

雪の中タクシーで内科に行って抗生物質をもらって、タクシー代をけちって歩いて帰ったけど、当然ながらひどく寒かった。
その時期では考えられないほど街が雪で真っ白だった。
抗生物質を飲んだらすぐ症状は治まって、なんだかあっけなかった。

当時好きな人がいたけど全然付き合える雰囲気もなく、仕事もうまくいかなくてストレスが溜まって辛いし、引っ越したアパートの家賃が高くて貯金がどんどん減っていくし、このまま一人で生きていくのかもしれないと思って絶望していた。
何もないまま29歳になってしまった、という焦りがすごかった。

29歳の時に比べたら、今の気持ちはかなり穏やかだ。

当時は「仕事を頑張って会社に認められたい」とか「今より高い給料が欲しい」「センスがある人に見られたい」「おしゃれな部屋に住みたい」「好きな人と付き合いたい」「たくさん友達がほしい」とか思っていた。
漠然と「誰かにすごいと思われたい」という気持ちがあった。
言ってしまえば、分不相応な願いを持っていたのだ。

今は仕事に対して情熱もないし、全然頑張りたくない。
夜遅くまで働く生活はもうやめたい。会社を辞めて街から離れた場所に引っ越して、農業アルバイトをしようかと考えている。

おしゃれに見せたいとか、洋服とか髪型、インテリアとかもどうでもよくなってきた。
虚栄心が減ったとでも言えばいいのだろうか。

前はいろんなバリエーションの服が必要だと思っていたが、今はなるべく身の回りの物を少なくしたいと思う。
最近、雑誌やCD、服、靴などを大量に処分した。
本当に着る服とか使う物だけを持っていたい、持ち物をシンプルにしたいと思う。
ゆくゆくは、家具を除いてトランク一個に収まるぐらいの持ち物の量にしたい。

あと、人間関係はなるべく最小にしたいと思うようになった。
あまり人と会いたくない。話したくない。
誰とも話さなかった一日、心はとても穏やかだ。

以前は土日は習い事や美容などで忙しかったが、今はほぼ家にいる。
旅行に行きたいともあまり思わなくなった。
行くとしたら、全然人がいない場所がいい。

自然がそこそこある場所で、部屋には本当に必要なものだけがあって、日が出ているうちに家に帰って、睡眠時間をたっぷりとれる生活がしたい。

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