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老い

55歳まで子育ては続くし、70歳まで住宅ローンは終わらない。30代後半になり体力は落ちてきたし、20歳から10kg以上太った。以前ほど集中力は持続しない。疲れが寝ても取れなくなった。首や肩も痛いし、目もすぐ疲れる。2歳半の息子はイヤイヤがピークで、下の娘はもうすぐ6ヶ月でまだまだ夜泣いて起きる。毎日が家事育児にバタバタで、自分の時間なんてなく、夫婦の話し合い時間もなかなか取れないし、仕事の時間は8時間確保するのに必死だ。奥さんも毎日毎日頑張ってくれるけど、そろそろ疲れがピーク。技術は日々進化していて、自分がこの先何を武器に仕事していくべきか、いつも悩んでる。10年後、20年後、もがきながら、悩みながら、それでも小さな気付きやささやかな幸せに触れながら。70歳になった自分は、どうなっているだろう。子どもが育ち、仕事も辞めて、溜まっているはずの貯金を少しずつ使いながら、奥さんと、楽しく過ごせているだろうか。

70歳になったら何がしたいですか。
そのためにいま何をしますか。

本日、東京お台場にある日本科学未来館の常設展示が7年ぶりにリニューアルされ、老いをテーマにしたエリア「老いパーク」が公開されました。Whateverが企画制作をしていまして、その中の聴覚の老いを擬似体験できる「サトウの達人」、視覚の老いを擬似体験できる「3つの〇〇なテレビゲーム」の制作を担当させていただきました。

ぬあああああ!!
めちゃくちゃ大変だった!!

ということなんですが、なんとかかんとか間に合いまして、今日のオープンを見届けて岡山へ帰る新幹線の中です。

数年前まで子ども向けのデジタル体験コンテンツ(らくがき描いてゴニョゴニョとか、UFOで人吸ってゴニョゴニョとか)をよく作っていたんですが最近はそういう案件がご無沙汰で。今日見てたら修学旅行生たちがゲームをプレイしながらキャッキャと盛り上がっていたり、ご年配方の団体が聞き取りにくい聴覚コンテンツを前にワイワイ雑談していたりを見ると、なんだかグッときて、久しぶりに「作ったぞ!!」と言いたくなる展示になったかなと思います。

その他にも、体験コンテンツ盛りだくさん、弊社のリソース使いまくり(展示内にスタッフロールあるのでぜひ最後まで見てください!)な総力戦案件となっております。

人それぞれ生活があって、その人の後ろにはたくさんの家族や繋がりがあって、共に生きながら、老いていきます。ぜひ展示を通して、この先の未来をどう生きていくか、身近な人と話すキッカケになれたら、ほんとに最高です。

新幹線が岡山に着いたら、もう一駅乗って、公園で遊んでる奥さんと息子と娘に合流します。帰りの車で、将来について楽しく話したいなと思いました。