見出し画像

デトロイト・タイガース 2021年戦力分析 投手編

ご無沙汰しております。今回は昨年メジャーワーストの防御率5.63に終わったタイガース投手陣の戦力分析を行なっていきたいと思います。

メジャー最弱の先発ローテーション

まずは壊滅状態の先発ローテーションから。名前の下は昨年の成績です。

スペンサー・ターンブル 28歳 RHP
11試合 4勝4敗 防御率3.97 WHIP1.34

ホセ・ウレーニャ 29歳 RHP ☆
5試合 0勝3敗 防御率5.40 WHIP1.50 

タリック・スクーバル 24歳 LHP
8試合 1勝4敗 防御率5.63 WHIP1.22

マシュー・ボイド 30歳 LHP
12試合 3勝7敗 防御率6.71 WHIP1.48

ケイシー・マイズ 23歳 RHP
7試合 0勝3敗 防御率6.99 WHIP1.48

マイケル・フルマー 28歳 RHP
10試合 0勝2敗 防御率8.78 WHIP2.06

フリオ・テヘラン 30歳 RHP ☆※
10試合 0勝4敗 防御率10.05 WHIP1.76

☆は新加入、※はマイナー契約の選手

ご覧のように、思わず目を覆いたくなるようなおぞましい数字が並んでいます。一昨年メジャーワーストの17敗を喫したターンブルが復活しましたが、まともな成績を残したのは彼だけで、後は全員が防御率5点台以上と文字通りの焼け野原。先程チーム防御率5.63と申し上げましたが、先発投手に限定すると6.37まで跳ね上がり、ぶっちぎりのメジャーワーストです。一昨年に9勝を挙げ、一時期トレード市場で人気を集めていたボイドはチームで唯一規定投球回に達したものの敗戦数、防御率、被本塁打の3部門でメジャーワーストという全く嬉しくない投手三冠を達成し、無事トレード価値は大暴落。昨年デビューした期待の新星マイズとスクーバルもメジャーの洗礼を浴び、トミー・ジョン手術から復帰した2016年の新人王フルマーも炎上続き。新加入のウレーニャとテヘランが救世主となる可能性も低いため、ボイドとフルマーの復活や、2年目のマイズとスクーバルの飛躍に期待するしかありません。

追記:ターンブルが故障者リスト入りし、スプリングトレーニングで好投を続けていたテヘランがメジャーに昇格しました。

画像1

NYMからFAとなっているかつてのエースの一人、ポーセロを呼び戻すという噂もありましたが、彼もここ数年成績を大きく悪化させており、仮に戻ってきてもあまり多くは望めないでしょう。

ブルペン

続いてはブルペン陣。こちらは先発陣と比べると若干ではありますがマシな成績です。

ブライアン・ガルシア 25歳 RHP
26試合 2勝1敗4S 防御率1.66 WHIP

ダニエル・ノリス 27歳 LHP
14試合 3勝1敗 防御率3.25 WHIP1.16

ホセ・シスネロ 30歳 RHP 
29試合 3勝3敗 防御率3.03 WHIP1.11

バック・ファーマー 30歳 RHP
23試合 1勝0敗 防御率3.80 WHIP1.17

タイラー・アレクサンダー 26歳 LHP
14試合 2勝3敗 防御率3.96 WHIP1.32

グレゴリー・ソト 26歳 LHP
27試合 0勝1敗1S 防御率4.30 WHIP1.26

ジョー・ヒメネス 26歳 RHP
25試合 1勝3敗5S 防御率7.15 WHIP1.37

開幕時に抑えを任されていたヒメネスが炎上続きでその座を剥奪されましたが、2年目のガルシアが代わりに抑えを務め、中々の好成績を残しました。車上生活をすることでお馴染みのノリスも救援転向で復活し、アレクサンダーも救援としてはメジャー新記録となる9者連続奪三振の離れ業をやってのけるなど飛躍しました。↓

この他にもシスネロとファーマーの両ベテランがまずまずの成績を残し、ソトもスライダーを武器に左キラーとして活路を見出しました。ブルペン陣の補強は特に行わなかったので、現有戦力の底上げを期待するばかりです。場合によってはノリスやアレクサンダーが先発に回る可能性もあるかもしれません。

まとめ

今回は投手陣を大まかに紹介してみました。グロすぎる先発陣を笑いのネタにして頂ければ幸いです。今年も先発・ブルペン共に大きな改善は望めないと思いますが、せめてメジャーワーストは脱却してほしいところ(低すぎる目標)。マイズやスクーバルを始め将来が楽しみな若手も少なくないので、彼らの成長を長い目で見守っていきたいと思います。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?