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【DET】ジョナサン・スコープ、突然の爆発

ご無沙汰しております。今回は一部のDETファンの間でのみ話題になっているジョナサン・スコープの活躍と、彼の今後についてまとめていきたいと思います。

ひっそりと活躍中

世間はすっかり大谷フィーバーですが、昨日までの4連戦でその大谷選手にボコボコにされたDETで一人気を吐いているのがジョナサン・スコープです。主に2番に座り、ここまでの成績は68試合に出場していずれもチームトップの打率.274・13本塁打・34打点・OPS.801  (「え、これでチームトップ?」と思った方も多いと思いますが、察してください)  。5月中旬まで打率1割台で僅か2本塁打と極度の不振でしたが、その後は人が変わったように打ち始め、6月は打率.362・8本塁打・OPS1.220と絶好調。先週金曜日のLAA戦でも大谷選手から豪快な一発を放っています。

守備ではキャリア初となる一塁守備に挑戦。本職は二塁ですが、今年は二塁での出場19試合に対し一塁での出場は41試合と起用の幅を広げました。一塁守備のDRSは−5とあまり褒められたものではないですが、現ロスターの中で一塁が本職なのが高齢のカブレラのみというチーム事情の中頑張ってくれています。守備はやや不安ですが、現在のチームにおいて最も頼れる打者であることに変わりはないでしょう。 

トレードは起こるのか

ここまでの彼の活躍により、二つの疑問が生まれます。一つは彼がBAL時代の2017年以来となる2度目のオールスターに選出されるのか、そしてもう1つは彼は期限までにトレードされるのか、ということです。前者に関しては、彼は今年一塁手のカテゴリーに入っており、同じポジションにはMVP級の活躍を続けるブラディミール・ゲレーロJr.(TOR)がいることから、ファン投票で選出される可能性はほぼゼロでしょう。監督推薦で何とか選ばれればいいなと思っています。

そしてトレードに関してですが、リーグ全体が投高打低の中、29歳とまさに全盛期で、長打が期待できる彼の需要は少なからずあるのではと考えています。その際にネックになるのがやはり出塁率の低さ。積極打法のため四球が少なく、通算でも本塁打>四球となっており、彼がここまでのキャリアで大型契約を貰えていない大きな理由の一つです。チームメイトで選球眼の良いロビー・グロスマンと比較すると、スコープはグロスマンより4分以上高い打率を誇りながらも、出塁率ではグロスマンを下回っています。

スコープ 打率.274   出塁率.330
グロスマン 打率.233   出塁率.343

 ただ今年のリーグ全体の出塁率が.313であることと、MIN時代の2019年に464打席で僅か20四球だったのが今年は285打席で20四球を選んでいることから、一応は平均以上の出塁率で、選球眼も以前より成長していると捉えていいでしょう。前回の記事でも述べたように、DETのフロントはトレードが非常に下手なので、今年こそは売り時を逃さずに出荷してあげてほしいなと思います  (ただ彼がいなくなると貧打線がより深刻さを増してしまいますが…)  。

最後に

今回はひっそりと活躍中のスコープについてまとめてみました。同じくトレード候補となっているマシュー・ボイドスペンサー・ターンブルが共に負傷離脱しており、2人をトレードできない可能性もある中で、スコープは何とかトレードしてプロスペクトを何人か頂きたいところです。もちろんこの後彼が絶不調に陥ったりするようなことがあるとトレードの可能性は一気に下がってしまうので、今後も調子を維持して頑張ってほしいです。

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