見出し画像

[DET]Mark Canha獲得など

お久しぶりです。DET担当の右井です。オフシーズンに入り、ここまでのタイガースの動きを簡単にまとめてみました。

Mark Canhaをトレードで獲得

今年1A+/2AでプチブレイクしたリリーバーのBlake Holubとのトレードで、ブルワーズから外野手のMark Canhaを獲得しました。

Canhaは来年で35歳になるベテランで、今年はメッツ、ブルワーズの2球団で合計139試合に出場して.262打率/.355出塁率/.400長打率、11HR、WRC+111という成績でした。特筆すべき点は死球の多さで、昨年、一昨年の2年間で計56個、今年も17個記録。この影響から出塁率は高く、タイガースの編成本部長Scott HarrisもCanha獲得に際して、彼を「出塁マシーン」と評しています。

来年は3年契約の最終年で$9.5Mのクラブオプションになっており、当然ながらタイガースはこれを行使しています。年齢による衰えか、過去3年で本塁打が17→13→11と年々減少している点は気がかりですが、タイガースの外野陣はMatt Vierling以外全員左打者でバランスが悪かったこと、「スモールマーケット+投手有利の本拠地」という、FAで野手を獲得するには絶望的な環境を踏まえれば悪くない動きだったと思います。対左投手やDHでの起用がメインとなりそうです。

涙のオプション破棄/行使

おかしい、こんなことは許されない…

今年チームトップの13勝をマークするなどエースとして活躍したEduardo Rodriguezがオプトアウトし、キャリアワーストの成績に終わったJavier Baezがオプトインしました。

Rodriguezはトレードデッドラインでドジャースへのトレードが合意していましたが、トレード拒否権を行使してまさかの残留。その際に「デトロイトは快適」という迷言を残しており、来年以降も快適なデトロイトで活躍してくれるのかと思っていましたが…クオリファイング・オファー(QO)も出せないため、移籍の際はタダで出ていかれることになります。来年はどこのユニフォームを着ているのか不明ですが、コメリカパークでは大ブーイング必至でしょう。トレード拒否に備えて別の球団との交渉を纏めていなかったフロントも大概ですが。

Baezは昨年からさらに成績を悪化させ、.222/.267/.325、WRC+60という恐ろしい数字を叩き出しました。開幕前のWBCでは打ちまくっていたので復活を期待したのですが、ポストシーズン争いとは無縁なタイガースではモチベーションを維持できなかったようです。今後のキャリアを考えればオプトアウトして格安でコンテンダーへ移籍…というパターンが良いようにも思いますが、さすがに残り4年$98Mという大金を捨てることはできなかったようです。来年からは守備職人として頑張ってください。

この2人は2年前に前政権が将来的なコンテンドの柱として大型契約で迎え入れましたが、大失敗に終わりました。契約の際に「再建は100%完了した」と豪語していたオーナーの方はその後消息不明ですが、この状況をどんな顔で見ているんですかね?

この他に、控え捕手Carson Kellyのクラブオプション$3.5Mを行使しています。打撃は50試合で.206/.278/.287という悲惨な成績、守備は可もなく不可もなくといった感じで、破棄されてもおかしくないと思っていましたが、FA市場でしっかりした控え捕手を獲得できる保証はありませんし、この決断に驚きはないですね。

その他退団選手

主に内野のユーティリティを務めていたZack Shortがウェイバーでメッツへ移籍しました。メジャー3年目の今年はキャリアハイの110試合に出場し、主に守備や走塁で貢献してくれました。打撃がもう少し上向けばかなり有用なユーティリティになり得るので、新天地でも頑張ってほしいですね。

Trey Wingenter、Andrew Vasquezの両リリーバーが40人枠を外れ、FAとなりました。今年は両者ともに悲惨な成績に終わっていたので妥当な動きといえるでしょう。

また、退団が確定したわけではありませんが、ここ数年ブルペンを支えてくれたTyler AlexanderがDFAとなりました。今年は25試合に登板するも、7月に左広背筋を部分断裂し、そのままシーズンエンドとなっていました。2020年にALタイ記録の9者連続三振を記録したのが最も印象に残っています。デビュー以来5年間チームに貢献してくれたので感謝しかないですね。来年以降メジャーに復帰できることを願っています。

ヘッダー画像引用

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?