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おひとり高齢者の課題を解決する新サービス

みなさま、お世話になっております。

トリニティ・テクノロジー(株)代表の磨です。

当社トリニティ・テクノロジー(株)は、私が創業したトリニティグループ(司法書士法人等の士業グループ)からカーブアウトして設立された「士業の専門領域」×「Tech」でサービス展開をする企業です。

現在までの事業展開

2020年10月に当社を創業してから、以下の3つのサービスを展開していきました。

①相続・事業承継・家族信託等の専門家向けサブスク型オンラインプラットフォーム「TRINITY LABO.」
https://trinity-labo.com/

②認知症高齢者の資産凍結の課題を民事信託×専用アプリで解決する「スマート家族信託」
https://sma-shin.com/

③スマホ上で相続の相談、手続きの依頼や進捗管理ができる「スマホde相続」
https://trinity-tech.co.jp/souzoku-lp/

創業から2年半の間に複数のサービスのローンチができたことは、この事業領域に深い知識やノウハウを有する当社の大きな強みだと思っています。

単品の商品・サービス売りにならず、顧客の利益を最優先に考え、複数サービスを擁して最適な提案をし、点ではなく線でつながりながらLTVを高めていく。これが当社のスタンスです。

高齢者の課題解決の現場に少しでもいたことがある方はきっとわかるでしょう。
相続税対策や家族信託など、打ち手の一つ一つは単なる手段でしかなく、それだけの提供では到底お客様の問題解決にはつながらないことを。

単身高齢者に山積する課題

その中で「次なるサービス」として顧客や社会から必要とされていると感じているのが「単身高齢者向けサポート」です。

日本社会における高齢化や未婚率の上昇に伴い、子供がいない高齢者が増加しています。

2021年時点で子供のいない65歳以上の高齢者世帯は270万世帯を超えるとされ、今後もしばらくは増え続けます。

※厚生労働省「国民生活基礎調査] https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa21/dl/02.pdf

※内閣府「高齢者の経済・生活環境に関する調査」 https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/h28/sougou/zentai/pdf/sec_3_3.pdf

単身高齢者は介護が必要になった際など、通常子供が担うような生活全般・金銭/財産管理について寄り添いサポートしてくれる相手がいません。

私たちが推進しているスマート家族信託も頼れる家族がいてこそ使えるもので、頼れる家族がいない単身高齢者は、他のサービスを求めています。

また生前のことだけでなく、亡くなった後のご葬儀や法事関係、相続手続き、遺品整理など、通常子どもが担うようなことを誰かがサポートする必要があります。

司法書士時代の原体験

従前、司法書士をしていた当時、私はある単身の高齢者から相談を受けました。

「私は天涯孤独の身なので、万が一のことに備え葬式やお墓の準備をしておきたい」という相談内容でした。
その方のお話を聞いているうち葬式やお墓の準備だけではとても足りないと感じ、専門書籍をあたりながら、見守り/任意後見/身元保証/死後事務支援といったスキームを提案しました。

その方は今でも元気に暮らしています。
定期的にお会いする機会がありますが本当に安心して過ごせると言って頂きます。こんなに一人の方の人生に寄り添いサポートができる仕事に就けたことはとても幸せなことだと実感しています。
人は誰かから頼られた時に人生に役割を見出し幸福を感じるものです。

おひとり高齢者サポート「おひさぽ」

今回、私たちがリリースをするおひとりの高齢者サポート「おひさぽ」は、この私の原体験を基にしつつ、それにテクノロジーを掛け合わせたサービスです。

例えば単身高齢者の方が、長期入院、介護施設への入居、身体に不自由があり出歩けない場合など、士業が家族に代わり預金の管理や代理人として預金引出し・支払いなどを行います。
財産管理委任契約というものを締結して行いますが、士業といえども一事業者です。全く第三者の目が入らないままだと、不正が起きる可能性があるでしょう。

万が一の不正が起きないように、単身高齢者の方と士業・トリニティ・テクノロジー(株)との間で3者契約を結びます。
そして、士業が行う財産管理を、当社が専用のシステムや銀行預金のAPIを活用しながら監督を行い不正を抑止します。
離れた場所にご親族がいるような場合はスマホを通じてご親族に財産管理状況を共有・報告する機能も実装します。

おひさぽ 財産管理のしくみ

企業のガバナンスと同様に、第三者の牽制役・監視役がいなければ、不正というのは常に起きうるという考えの下、安全・安心を実現するサービスです。

日本の人口減少、地域の過疎化はまったなしです。このような社会状況において、テクノロジーでできることはテクノロジーに任せていく視点は大切です。

単身高齢者の方々が社会から取り残されることのないように、社会課題解決の視点をもちながら今後もサービス開発を進めていきます。

例えば、お元気な段階の見守りサービス、緊急時の対応をテクノロジーを活用して行うなど、今後も随時機能の拡張を予定しています。

おひさぽは、各地の地方銀行・信用金庫とも連携をしながら推進をしていきます。すでに、複数の地方銀行と、業務提携や共同サービスリリースの準備を進めています。ご興味ある金融機関さまはぜひお問合せください。

最後に

私たちトリニティ・テクノロジー(株)のミッションは「人×テクノロジーの力でずっと安心の世界をつくること」です。

財産に関する専門サービスの提供者である私たちに求められることは、お客様における安全・安心な日常の創造です。

テクノロジーが担えることはテクノロジーが担い、人でしかできない仕事を人が担っていく。

私たちにおける正しさとは、このミッションの実現にあります。

私たちのミッションに合わない事業は、儲かる事業でも取り組みません。私たちはこの正しさを追求し続けます。

みなさま、これからも、よろしくお願いします。

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