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オランダで見つけた人生の宝物♪

私たちは、このお二人のように、人にしてあげることが出来るだろうか?

いつか、このお二人のような、心の豊な人になりたい。

そう、心から思える素敵な出会いがオランダでありました。

オランダで旅行会社を経営している私たち夫婦にとって、新型コロナの影響はこれまでに無いほどの衝撃でした。

路頭に迷っていた私たちを、いつも近くで応援し、励ましてくださった、お二人。

1年半前から私たちとオランダ語と日本語を教え合ってる、Jさん。
大学の教授をされているのですが、とても気さくで、穏やかなおじさまです。
浮世絵が大好きで、そのご縁で日本語を学ばれています。

Eさんは、私たちと英語と日本語を教え合っている、オランダの女性。
日本が大好きで、日本語を勉強されている、3人のお子さんのお母さんです。
太陽のように明るく、それでいて、大学時代に法律を学ばれていたり、ジャーナリストとしての勤務経験もおありで、とても知的で好奇心旺盛な方なのです。

今年の3月上旬、

新型コロナの影響で、毎日ツアーキャンセルの連絡が続き、心が押しつぶされそうな日々が続きました。

人と会うことがはばかれる自粛モードの中でも、お二人とは変わらず毎週、オランダ語、英語レッスンを継続していました。

突然、仕事を失った私たちを、いつも心配してくださり、

「旅行ビジネス以外にも何か出来ることが無いか?」

といつもいろいろなアイデアを考えては、伝えてくださっていました。

これまで、対面式の書道教室を行なっていたのですが、新型コロナの影響で、それも開催出来なくなっていたのです。

そこで、悩みに悩み、なんとかオンライン書道レッスンをスタートしたのですが、一番にお申し込みをしてくださったのはこのお二人だったのです。

レッスン中に使用する資料も、いつも事前に英語のチェックをしてくださり、
実際のレッスン中も、スムーズに進むように合いの手や、場を盛り上げてくださったり、さまざまなサポートをしてくださっています。

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また、オランダ政府の新型コロナの支援で、何か私たちが得られる支援があるのではと、いろいろとリサーチをしてくれました。

オランダでは、新型コロナの影響を受けた個人事業主向けの一時支援金で「TOZO」というものがありますが、
オランダ議会の発表当初は、

「オランダ永住権を保有しない外国人個人事業主には支援金の対象外」

というルールがありましたが、それについて、お二人は、

「それはおかしい。」

「未曾有の事態なんだから、緩和すべきだよ。」

となんだか、私たち以上に怒りを露わにしてくださっていました。

もちろん、支援金が受け取れるならば、一時の安心感があるだろうと思う時もありましたが、

「永住権があるわけでないし、国になにかしてもらおうと思ってはいけない。自力で生きていける道をとにかく見つけるしかない。」

と、夫婦で言い聞かせていました。

その様な中で、私たち以上に国の方針に腹を立て、私たちには言えないことを、オランダ人のお二人が言ってくださったことでどれだけ心が救われたことか・・・。

そして、Eさんは、自ら毎週のように IND (オランダ移民局) に電話をしては、最新情報を入手してくださったり、
ご自身が得た情報をINDに伝えてくださったり、そして、日本人を友達に持つオランダ人として、抗議をしてくださっていたのです。

「当事者だけでなく、オランダ人からも声をあげることで、何か変わることがあるかもしれないから」

と、諦めることなく、毎週毎週、IND (オランダ移民局) に問い合わせをしてくださっていたのです。

そんなEさんのご意見もあってか、なんと、4月下旬に、オランダ議会において、
永住権を保有していない個人事業主も、一時支援金「TOZO」を申請しても良いという発表が出たのです。

私たちは、日本での経験からか、どんなに頑張って声を上げても、国の方針はそうそう変わらないと諦めてしまうところがありますが、
オランダでは、民意が集まると、このような短期間で方針が変わることがある!
という希望を私たちに見せてくれました。

「TOZO」の申請手続きは、ネットで出来るのですが、全てオランダ語で書かれている上に、ミスがあってはいけないと言う事で、

「私たちが手伝うから!」

とお2人から申し出てくださったのです。

日時を合わせて我が家に集合してくださり、お二人がダブルチェックで申請を進めてくださいました。
私たちのために、ここまでの労力をかけてくださることに、ただただ感謝しかありません。

全てが終わった後に、私たちから心からの感謝をお伝えすると、

「もし、私が日本で、同じ様な状況になったとしたら、あなたたち2人は、きっと、私たちと同じようにしてくれたと思うから。」

と、目に涙を浮かべながら仰ってくださいました。

こんなに温かく、相手の立場になってここまでの事をしてくださる方に出会えた事は、

私たちの人生の宝物

です。

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まだまだ未熟な私たちは、お2人からたくさんの事を学ばせていただいています。

こんなに素敵な方々に出会えたことは、私たちのオランダの移住生活だけでなく、私たちの人生を豊かにしてくれています。

そして、人生の豊かさとは何か、人としての豊かさとは何か、改めていろいろと考えさせられています。

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正直、一時は日本に戻る可能性を考える時もありましたが、このことがきっかっけとなり、腹が据わった気がします。

これから少しずつお二人に恩返しができるように、オランダ生活で夫婦で力を合わせて頑張っていこうと思います。

そして、こんなに素敵な人がいるオランダの魅力を、もっともっと日本のみなさまにお伝えしていく事、そして、オランダの方に日本の良い文化をお伝えし、いつかお二人に恩返しをする事が、私たちだからこそ出来ることなのかもしれません。

新型コロナが収束したら、前よりもっともっとオランダと日本の魅力をお伝えできるような気がしています。

Eさん、Jさん、そしてその他にもこの状況下でたくさんの方々が助けてくださっています。

本当にありがとうございます。

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