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絵本『ちいさなうさこちゃん』
皆さんこんにちは。
今回、紹介するのはミッフィーの絵本最初の4部作の一つ『ちいさなうさこちゃん』です。
内容
この物語は、おおきな庭のあるかわいいお家に住むふわふわさんとふわおくさんのお話です。ふわふわさんが庭のお花に水をやり、ふわおくさんはお家の掃除の後街へ出かけていきます。そこでふわおくさんは、えんどうを自分に、なしをふわふわさんに買って帰ります。ある晩、ふわふわさんはぐっすり眠っていたものの、ふわおくさんは起きていて自分の名を呼ぶ声を聞きます。その声の主は天使でした。そしてふわおくさんは、天使から時期に赤ちゃんができるという御告げを聞きました。その後、本当にかわいい赤ちゃんが生まれ、その子はうさこちゃんと名付けられました。うさこちゃんを見にひよこやにわとり、うしがやってきました。うさこちゃんは大勢のお客にくたびれて眠ってしまい、お客たちも静かに帰っていきました。そしてうさぎの父さんはお家の窓を閉めました。
感想及び考察
まず気になるのはやはり「天使の御告げ」ですよね。如何にもキリスト教的なうさこちゃんの生誕話ですが、著者のブルーナさんはやはりキリスト教を信仰しておりクリスマスについての絵本も描かれています。
また、うさこちゃんのお母さんとお父さんが、「ふわふわさん」と「ふわおくさん」という名前であることも気になります。これは、前回書いた「ミッフィーの名前」を考える必要があるようです。そもそもうさこちゃんのオランダでの名前は「ナインチェ・プラウス(Nijntje Pluis)」ですが、日本ではこの「ナインチェ」をうさこちゃんと翻訳されました。では「プラウス」とは一体どういう意味なんでしょう。実はこの「プラウス」は、オランダ語で綿毛を意味する名詞で、ふわふわしたものなどを表現する形容詞としても使われるようです。お母さんとお父さんの名はそれぞれ「ムデル・プラウス (Moeder Pluis)」「ファデル・プラウス (Vader Pluis)」です。「ムデル」と「ファデル」は母と父という意味であるため、これらから二人は「ふわふわさん」「ふわおくさん」と翻訳されたのでしょう。
蛇足ですがうさぎはえんどうやなしを食べられるのでしょうか。調べてみたところ両方うさぎは食べられるようであり、特にえんどうは重要な栄養素が多く含まれていて餌としてもよく使われるようですね。また、えんどうは妊婦にとって大切な葉酸も多く含まれているようで「ふわおくさん」ナイスなチョイスだなと思いました。
最後に
今回は絵本「ちいさなうさこちゃん」について話していきました。あのかわいいミッフィーちゃんの出自がわかってよりいっそう愛らしく感じてきましたね。ミルクのみミッフィーちゃんのぬいぐるみがとてもかわいくてすごく欲しかったのですが今回の絵本を読んでまたさらに欲しくなってきてしまいました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。これからもミッフィーの絵本の話をどんどん更新するので読んでいただければ幸いです。
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