見出し画像

天気に恵まれない四国中北部旅行

そろそろ夏なので、夏にしか行けないところに旅行してみようと思いたち、四国最高峰の石鎚山と、第二位の剣山に登ってみることにしました。

四国中央市の主要駅である伊予三島駅でレンタカーを借りて、まずは剣山へ。剣山への国道438号は1.5車線くらいの道が延々続いて、運転するだけで疲れてしまいます。しかし、ふもとの見ノ越から剣山登山リフトが運航されていて、リフト山頂駅からわずか40分で本当の山頂まに到着。当日は完璧な天気で、景色も最高でした。手軽に良い景色が見られるし、本格的に山歩きしたい人にはいろんなルートの選択肢があるしで、よい山だと思いました。アクセス道さえもうちょっと良ければ…。

山頂から南西方向、次郎笈を望みます
山頂付近にある劔山本宮劔神社の宝蔵石。安徳天皇の宝剣が収められていると言われています

見ノ越から今度は国道439号線を西に進みます。これがまた1.5車線くらいの道が続いて、集中力を要する道でしたが、15分ほどで奥祖谷二重かずら橋に到着。正直どういうところかよくわからずに来てしまったのですが、下がスカスカな吊り橋で、高所恐怖症の私にはとても渡れるものではありませんでした。橋自体はとても美しい橋でした。

二重かずら橋の雌橋。川の流れがきれいです。
写真では見づらいですが、下はスカスカに空いています。これは無理無理無理かたつむり。

帰って来てから知ったのですが、野猿という乗り物もあったそうです。完全に見損ねました。
野猿と言えば、解散のことを「撤収」とか称したりした音楽ユニットを思い出します。今となっては、あれは何だったんだ?というような感じもしますが、当時は「撤収」に伴い高校生が後追いで飛び降り自殺するほどの人気があったのですよ…。

話がそれましたが、さらに西に行くと今度は祖谷のかずら橋に到着します。こちらは二重かずら橋よりは道が広いところにあり、アクセスもだいぶん容易です。怖くて渡れないことには変わりなく、遠くから写真を撮るのが精一杯でしたが。一日目は、かずら橋周辺の民宿で宿泊しました。

早朝の祖谷のかずら橋
かずら橋付近の遊歩道からの景色。薬品の混入を疑ってしまうほどの緑色です。

翌日朝は、2時間ほどひたすら運転して石鎚山のふもとにあるロープウェー乗り場に到着です。ロープウェー山頂成就駅から歩いて20分ほどで登山口に到着するのですが、いきなり結構長い下り坂で気分が萎えます。

いきなり下り。かなり下り。

「ヤマノススメ」で斉藤楓がうろたえたのを思い出しました。実際に行ってみると、本当にこんな反応になります。一番疲れているときに登りになるので、本当にしんどいです。

ヤマノススメ17巻より

しかも、「ヤマノススメ」とは違って残念ながらこの日は天気が下り坂。途中で風が強まり雨も降ってきたので、帰りが危なそうだったし、頂上行っても景色が望めなさそうだったので、7合目くらいのところで引き返してきました。またいつか天気のいい時に来よう。

3日目は、新居浜の別子銅山関連の施設を見て回りました。旧住友鉱業別子鉱業所長社宅と、これに隣接する旧住友化学工業幹部社宅を見に行ったのですが、

  • 内部撮影不可

  • 昭和の建物なので、感動がそれほどない

  • ガイドさんに1時間ほどかけて、住友の偉人の話を聞かされる

ということで、時間を要した割にはあまり楽しめるものではありませんでした…。とくに住友の偉人の話は超興味ないです。新居浜市にとっては住友は誇るべき一大産業の生みの親なのでしょうが、いち観光客には全く思い入れがありません。

そのあと、ツアーバスで旧別子銅山の東平地区に行ってきました。超細い道で山の上に登っていくのですが、標高が高いせいかものすごい暴風雨。とてもしっかりと見学する元気もなく、傘を壊さないように気を遣うのが精一杯でした。

東平索道停車場跡。鉱石をここから索道でふもとまで輸送していました。

索道跡は煉瓦できれいなのですが、もともとどこにどんな感じでロープが張っていたのかがよくわからなかったのが残念です。ガイドさんに聞いてもいまいちはっきりせず、単に「写真映えするきれいなスポット」という扱いなのでしょうか。

初日の剣山とかずら橋を除いては天候に恵まれない旅行でしたが、一回来てみると土地勘が得られてほかに見たいものも出てくるので、またそのうちもう一回訪れたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?