見出し画像

ワンオクTAKA

2018年1月のある日

YouTubeをみていると

えらく歌のうまい
アジア系の青年が
Adele
HELLOを情感たっぷりに歌っていた。

何者?
俄然好奇心が湧いて
くる。

早速
私のアンテナを高く
して探し始める。

青年は
ONE OK ROCKのTAKA
と呼ばれる日本人だった。
さらに
何と森進一さん森昌子さんの長男と知った。

恐るべしDNA。

上手いはずだ。

1度生のコンサートで
聞いてみたい。

チケットを手に入れる
方法を模索し始める。

仕事に行き
スタッフたちに話す。

"無理です。若い人に
凄い人気ですから
チケットは既に
ソールドアウトです。"

何やら私の闘争心に
火がついた。

ファンクラブは
ないのだ。
1年間の活動を総括する本が売り出され
本にあるハガキで
チケットを手に入れる?

チケットショップを
検索するが時遅しだった。

そうなるとますます
コンサートに行きたい。
全く困った性分だ。

チケットピアで
チケットの販売が
あると知った。

スタッフたちに話すと

"無理です。夜中に
並んでも無理です。"

流石の私も2月の今
この年令で
夜中に並んだら死ぬ
かもしれない。

さぁ
どうする?私。

窮すれば通ず。

ある日
Twitterのファンサイト
を見てみようと閃いた。

SMAPの熱烈な
ファンである私は
日頃
良くツイートしていた。

彼らが舞台をする時
等チケット譲りますと
たまにツイートされる
事があった。
早速
Twitterを覗くと
男子2名女子 2名が
チケット譲ります。
とツイートしていた。

一応女子の私は
女子2名にDM を
送った1名の女子から
丁寧な返信が届いた。
鹿児島の女子大生だった。
指定された口座に
振り込みをした。

"えぇ?お金振り込んだんですか?大丈夫ですか?"またしても
半信半疑のスタッフが
私の不安を煽る。
"大丈夫。私は運が
いいからね"
こういうのを
根拠のない自信と
いうのだろう。

自分に言い聞かせる
ようにいった。
さて当日
指定されたゲート前で待っていると
可愛い女子が
2人近づいてきた。
立ち話をして
彼女らは心理学を専攻する大学2年生と
知った。中の1人が
"神席が当たり私たちはそこの席に座るのですが大丈夫ですか?"
勿論大丈夫。
チケット譲ってくれて
ありがとう。
ささやかなプレゼントを渡して別れた。
中に入ると
何と
その年から導入された
ラブシートだった。
ピンクのラブシートに
高校生とおぼしき
少年と相席だった。
前にはえらくノリの
いい青年が並び
コンサートはとても
楽しかった。

予習していた私も
ノリノリだった。
TAKAはやはり
聞かせるみせる
エンターティナー
だった。
スタッフに言った。
信じる者は救われる
素晴らしかったよ。
懐かしい素敵な
思い出になった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?