見出し画像

美味しいものが好き。

冬の博多は
他の都市より
随分安価で
ご馳走が食べられる
本当に魅力的な街だ。

食べ物やさんも
沢山ある。

博多名物
屋台もまだまだ
沢山ある。 
 
小さい私は
偏食が凄かった。

栄養失調になり
目に星ができた。

失明の危機があると
医師から告げられた
両親は
衝撃を受けたようだ。

早速
毎日栄養注射に
通う。
ある日
当時珍しいミキサーを
父が市内で購入して
きた。
ジュースが出来た。

毎朝
嫌いな野菜に果物を
入れた
とても変な味がする
ジュースを飲んで
学校に行った。

給食もない田舎の
学校に持たされる
弁当がなかなか
手ごわいのだ。

しかも
空の弁当を先生に
必ずチェックされる
システムが両親との
間で出来ていた。

全く
泣きたい気分の
毎日だった。

ある朝
ジュースの余りの
強烈な味に
とうとう
うちの庭に流れる
小川に捨てた。 

登校していた私を
烈火の如く
怒り狂った父が
追いかけてきた。

ランドセルを掴まれて
庭の池に放り投げ
られた。
目の前に鯉が泳いで
いる。

わんわん泣いて
謝る私だったが
その日は学校に
行かせて貰えなかった。

大人になれば分かる
父の私への愛だが
怖すぎる。

そんな日々の中
"お好み焼き"屋さんが
田舎の町に出来た。

私は今でいう
シックスポケット。

お小遣いで
せっせと店に通った。

キャベツに抵抗が
なくなり野菜も
あれこれ食べられる
ようになった。

地元を離れて
食文化のある
博多の街に
きた事で
何でも美味しく
食べる夫にも出会い
私の偏食は
随分矯正
された。
生まれた息子は
何でも美味しく
食べる子どもに
したい
料理の勉強もした。
ベ〇ー〇ーム
野菜料理の会に
入り毎週通って
腕を上げた。 
家族の為に料理を
することが   
大好きだった。
長年の努力で
瓜科以外は
大丈夫。
成長した。
博多の冬は曇天が
続き気が滅入るけど 
食べ物が全ての
不満を打ち消す
位のパワーがあり

補って余りある。
さぁ何食べるかな?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?