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余りの暑さに何か涼しく
感じられる事ないかなぁ。
と朝から考えていたら
そうだと思いついた。

数年前に
帰省したおりに
友だちが
"仁淀ブルー"で
全国的に有名になった
仁淀川にある滝を
見に行こうっていうので
思わず"いいね"
と言ってしまった。

川沿いのレストランで
食事済ませて
現地に着くと
滝の音はするが
滝は見えない?

"下へ降りるきね"

"はぁ~~えぇ"
やな予感がした。

足場の悪い道を
今や山女になったH美が
ずんずん降りる。
やがて私も追いついた。
何とそこから下へは
鎖をつたって降りる。

なんという事だ。

鎖を掴んで
そろそろ降りた。

その先に紹介されていた
滝が轟々と華麗にあった。
滝からの飛沫を浴びて
まさしく仁淀ブルーだ。

暫く
眺めるうちに道の難儀を
忘れていた。

"帰ろうか?"

ふと我に帰る。

鎖を掴んで上がる。下から私のお尻をH美が押す
上にいた知らない
お兄さんが引っ張り上げてくれた。やれやれ
やっと道に出た。

車に乗ると
"後2つあるよ。見に行こうか?"

"いかん、いかん
しょうまっこと難儀した
こんな滝見物初めてやきね"

田舎の滝見物は
こんな事もあるが
手付かずな自然が
美しい。

その後
市内に戻り
五台山にある
牧野富太郎植物園に
行った。市内が一望
出来る五台山は
遠足でよくきた。
牧野富太郎博士の事を
じっくり見知った。
土佐のいごっそうらしく
気の強そうな青年期。
研究に励む晩年。
「草木に
 愛を持つ事によって
 人間愛を養う
    ことができる」
 牧野富太郎博士の書。
*いごっそうとは

土佐弁で
快男児。
酒豪や頑固で気骨のある
男性をさす。*

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