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友だち

突然
田舎の小学校の
同級生から久しぶりに
電話があった。

思わず土佐弁になり
互いに近況を語る。

すると
別の友だちに変わる
本当に久しぶりの
友だちだ。互いに
ここ30年位の事を
早口で喋る。

すると又違う友だちだ。
地元に残り村役場に
勤めていたと聞いていた。

医師をしている友に
電話が戻り話を聞く。

男子とはいつまでも
少年みたいで困ったものだ。
彼は最初の結婚で
授かった子どもたちは
各々に医師となり立派に
成長している。安心だ。

所が

好事魔多しで
浮気をしてしまったのだ。
しかし
元来、真面目な友は本気に
なり
何と2回目の結婚を
してしまったのだ。

まだ子どもが小さい。
僻地の診療所の院長に
なり単身赴任している。

小さな頃のG君になり
愚痴をいう。
"自業自得やんか"
"そんな冷たい事云わん
といてやぁ"
心臓外科医として
確固たる地位を築いて
いたのに
人生はままならない。

何かあると電話がくる。
叱咤激励する私だ。

今日は
私たちの生まれ育った村の
診療所に赴任すると
いう報告だった。

あんたが憧れていた
お姫様は艱難辛苦を
乗り越えて
たくましい女王様に
なっちゅうきね!
しっかりしぃや!
と思わず土佐弁になる。
   ファイト!
*写真は
"お伽噺の国の物語"という
創作話を
小学校で演じたものです。
真ん中のお姫様は私。
懐かしい思い出だ。*

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