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早6月まだ6月

遠くに住む母には
疫病の流行で
もう3年余り会ってない。

命の残り火があるうちに
会っておきたいが
儘ならない。

骨密度が50代と云われて
いた母だが昨年9月中旬に
転倒して大腿骨骨折。

昨年
10月に意を決して
近所に分からない様に
ひっそり帰省した。
「都会に住む娘が帰省して
万が一があったら
末代迄云われる」と
気丈にいう母だ。
だから帰省してなかった。

帰省しても、結局病院では会えなかった。
耳が遠くなった母
とは会話がなかなか
成立しない今日この頃。

リハビリをした後は
退院して
施設に住む事になった。
母とは
面会も儘ならないらしい。
弟が週2回色々な物を
持って行くが簡単に
面会は許されないのだ。

リモート面会をしている
ようだが母の不満が
爆発して施設の方と
揉める度に気弱な
お坊っちゃんの弟から
泣き事の電話がくる。

しっかりして欲しいが
離婚した上に
心臓の弁膜手術を
受けているので
ついつい昔の
お姉ちゃんになり
甘やかしてしまう。

今日は夏物の服がいる
と母がいうので
どうする?と電話だ。
全く
田舎の家は13部屋も
あり無駄に広い。

タンスの数も幾つもある。

探して持っていきなさい。
物を減らすようにして
買う事辞めて
先ずは探しなさい。
何回言っても
分からん?全く
困ったものだ。

懇意にしている
ヘルパーさんに
無理を承知で電話して
用件を聞いて貰う。

勝手知ったる我が家
だから大丈夫。何とか
探してみます。
心配せんでいいよ。と
有難い返事を貰う。

ドラえもんに
"どこでもドア"を貸して
欲しいんですが
神様お願いします。
真剣に願っています。

のかな弟にも
下町のお嬢ちゃん母にも
私は困っています。

秋には
又、密やかに帰省する
かなぁ。
月日だけが私と母の上を
足早に通りすぎている。
早.6月だ。

*のかなは土佐弁で
呑気なという意味です。
昨年帰省すると
空港に迎えに来ている筈の
弟がいない?まさかと
電話すると"悪いわるい寝
ちょった"
何もない田舎の
空港で唖然とした私だった
マンガのような話*

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