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つくる

何かをつくる。

物でもお話でも

人との関係でも。

最初につくる人って
凄いなと思う。 

縄文式の土器など
造形美に溢れている。
どんな暮らしの中で
どんな風に使って
いただろうか?と
思いは膨らむばかりだ。
そんなこんな話をして
いると友だちが
"ウニを最初に食べた人、
 凄いよね?"
"それを云うなら
 ナマコ食べた人凄いよね"
と話が止まらない。


つくる話に戻り
皆でわいわいガヤガヤと
勝手に喋っていた。

私は仕事を辞めたら
陶芸を学習したいと
思う。好きな器で
好きな料理を盛りつけて
楽しむ。今の私の夢の
一つだ。
料理をする事が昔は
円満な家庭生活を
送る上で必要十分条件な
我が家だった。
いわゆる花嫁修行を
した訳でもないので
結婚してからは
姑に手ほどきを受けたり
婦人雑誌の付録の
料理本がよい師匠と
なった。
*******
夢の中の物語。
海辺の高台に住む私は
朝日を見ながら
朝食を作る。
雅哉は大人しいが
みみえは賑やかな子どもだ
二人は双子だが性格も
顔も違う。食事が
終わると夫が学校に
送って行く。

今日は
私たちは、海辺の町に
買い物に行く。

新鮮な魚介類を買って
パエリアを作る。
牧場から新鮮な牛乳が
届いていたので
チーズを作る事にした。
このチーズをたっぷり
のせたピザは家族の
大好物だ。
肉は町のはずれの
いつもの肉屋で買う。
野菜や米は
私たちは家族でつくる。
自給自足までには
遠いがかなり近い
暮らしをしている。

夕食は
大きく切り取った窓から
夕陽が沈んでいくのを
見ながら4人で賑やかに
食べる。
片付けは
子どもたちの役割だ。
私たちは
ろうそくの炎のゆらめきを
みながら とりとめもない
話をしながら笑っている。
子どもたちは宿題を
するらしい。
ダイニングテーブルの
向こうに二人のうつむいた頭が見える。
宿題を終えた二人が
"おやすみなさい"と
いう。二人をハグした。
 
夫が
低くジャズを流している。
私たちは静かに流れる
音楽を楽しんでいる。

上弦の月を窓から眺める。
心豊かに時が流れている。
音楽をとめれば潮騒が
ミュージックになる。
うち海だから波の音も
優しくたおやかだ。
この場所に住む
幸せを今日もまた感じ
ながら
1日が閉じ込められていく。






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