見出し画像

今日は友引

友引の日は葬式をしない
という訳で今夜も
母と弟の3人で過ごす。

昨日の朝
慌ただしく帰省した。
四国山脈を越えて
小さな飛行機は
一旦太平洋側に出る
眼下にエメラルドグリーンの海が広がる。
あぁ高知の海だなぁと
感慨を持つ….しかし…
久しぶりの帰省が
母の葬式をする為に
なるとは考えても
いなかった。

タフで明るく
困った事が起きると
ケセラセラって
突然歌い出す人だった。 

沢山食べて笑う….
可愛い物が好きだった。
ベッドの回りには
お気に入りの可愛い
お人形が並んでいる。
母だけが不在だ…..甘えたい
大切な人がいない……受け入れる事を
まだしたくない。
姉弟は空虚な話を
し続けながら
母が随分昔に作って
いた羽二重の白い
死装束を探している。
"私が死んだら着せてね"
と見せられていたが
場所を聞いてなかった。
 
広くて部屋数の多い  
うちの中にあるタンスを
次々にみていくが
肝心な物が見つからない。

見つからなかったが
代わりの着物を
着せかける事にした。

因みに母の実家の紋が
蝶という事でお洒落な
母が着ていた
可愛い蝶々柄の
品を選んだ。

父の死後 叔母と
3回
四国八十八ヶ所参りを
した時の衣装も
入れる事にした。
物云わぬ母にまだまだ
聞いておきたい事は
沢山あったと今にして
思って残念だ。

至らない私をいつも
大きな愛で慈しんで
くれて
本当にありがとうと
何度も何度も
    叫びたい。
いつの日か
父と母に会いにいくから
と…溢れる涙で誓った。
あなたたちの子どもで
良かった..幸せいっぱいに
育ててくれて本当に
     ありがとう!!!
 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?