見出し画像

お好み焼き

春キャベツを買って来て
お好み焼きを作る。
関西風と広島風と
焼きそばを友だちと作る。

高知の山奥で育った。
関西で働いていた方が
お好み焼き屋さんを
開店した。
以来私は
毎日通う常連客になった。
祖父母に両親と4つの
ポケットから
お小遣いを貰っては
せっせと通うのが
私の日常になっていた。

熱い鉄板に
じゅうじゅうと音を立て
流しこまれた
お好み焼きが美味しい
においを振りまきながら
焼けてくる。
卵を入れて貰うのが
私流だった。
パタンっとひっくり
返されて後少しで 
焼き上がる….お好み焼きを
見ながら唾がたまる…ゴクリと喉がなる!
ちょっと恥ずかしい。
ソースが塗られ
鰹節粉と青のりが
振りかけられた
待ちに待ったお好み焼きだ。
ヘラを使いハフハフ
しながら口に運ぶ。
"これこれ!美味しいな"
心の中で
ガッツポーズする私だ。

猫舌の私だから
ハフハフとフーフーで
身辺にわかに忙しい…
嬉しい気持ちで心が
いっぱいになる!!

そんな日々を思い出し
ながら
先ずは関西風を….次に焼きそばを食べて…..
広島風で閉める。
ビール片手に次々に
口に運ぶと嬉しさと楽しいが口中で
ミックスされて
美味しいが累乗されて
喜びが爆発するのだ。 

おしゃべりしながら
気のおけない友だちと
春の宵がふけていった。
   ラブ&ピース


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?