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不思議な世界。

のんきにのんびり
マイペースな
主婦として
過ごせた期間は
意外に少なくて
結婚して4か月で
夫が病を得て
長く1人で暮らした。
入院当時
完治には3年間の
入院が必要だと
医師から宣告
されていた。
目の前が真っ暗。
そんな言葉が
ぴったりだった。

思うに任せない
人生に本当に
うんざりだった。

ある日
新聞で〇大学の
〇協の求人募集を
見つけて応募して
みた。
採用されて勤めに
出る事になった。

そこには
私の全く知らなかった
世界を生きてきた人が
沢山いた。
所謂
学生運動の元闘士

と呼ばれる
バッチリ理論武装した
骨太な人たちの集まりだった。
そんな人たちと仕事をしていた日。
本の購買部を覗くと
女優
シャーリー・マクレーンの本に出会った。
"アウト・オン・ア・リム"

私をスピリチュアルな世界に導いてくれた。
最初の1冊だ。
何か本当に夢中になった。
彼女の本を次々に
読破して
私は私なりの宇宙を
心の中に持つように
なった。
不思議な安心感を
得て自分の人生を
肯定的に捉える様に
なったのだ。
中でもある大学教授の本に出合った幸せがあった。
"人は生まれてくる前に
自分の人生を設計をして生まれてくる。
エベレストに
ハイヒールで登る人が
いない様に
どんな困難な人生でも
必ず準備をしている。
必要なものはある。
しかも親さえも
選んで生まれてきて
いる。"
何か潔い。

後に夫が病に倒れ
大変な人生を生きる
時に
この考え方には
随分支えられた。
他でもなく自分で
選んだ人生だ。
ポディティブに
生きるだけだ。
人生の角を
曲がる度に
必要な人と
出会い助けられた。

世の中に"奇跡"と
いう言葉があるならば
夫の身にも起きて
欲しいと諦めの悪い
私は文字通り
東奔西走した。
新潟の宇宙人
〇杉〇夫さんにも
会いに行った。
フィリピンのバギオで
サイキック治療も
夫は半年程受けた。
あからさまな奇跡は
我が家には
起きなかったが
息子は
高校生-大学生-社会人
に成長したのだ。
成長をみ守って
いたかのように。
夫は
太く短く楽しい
人生を終えた。
十分な奇跡だったのだ。
今も
私は相変わらず
不思議な世界に
ひかれながら
毎日を生きている。
素敵な日々だ。感謝…





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