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花見ツアー

ある朝
「今から
 桜見に行くけど
 一緒に行かない?」

介護の日の中に
素敵なプレゼントの
ようなお誘いだった。

〇〇新聞に勤務する
カメラマン夫婦に
論説委員夫婦の
いつものメンバーからの
お誘いだ。

大きな
ランドクルーザー車で
起動力抜群。
佐賀鏡山の桜に始まり
あちこち桜の名所を
巡った。

野母崎では
群生する水仙をみた。

目の前には
あの軍艦島がある。

石炭を主燃料として
いた時代。
島には沢山の人の
生活があったという。
時代の趨勢で
島の役割を終えたと
知っていたけれど
目の当たりにすると
何か感動した。

浦ノ崎駅の桜も
丁度電車がきて
素敵な光景だった。
ある小学校で
土手回りの桜と
下に群生している
菜の花の
コントラストが
本当に鮮やかだった。
土手下に住む方と
少し話をする事が
出来た。
「桜の時期は部屋に
花びらが入り掃除が大変ですよ」

街中に住む私たちに
とっては贅沢な悩み?
しかし
日々を暮らす人に
とっては厄介な事だろう。
あれだけの桜並木だ。

昼はラーメン。
夜は少し贅沢して
竹崎カニを食べる
事にした。
さっき迄生きていた
であろう蟹は
当たり前だが
凄く美味しかった。
最後は
嬉野温泉に入り
嬉しい疲れを
落とした。
帰宅すると
シンデレラタイムは
過ぎていた。
久しぶりの命の洗濯。
持つべきは友だ
ありがたいなぁ。
感謝いっぱいで
穏やかな眠りについた。

神様はときに
粋な計らいをしてくれるのだった。

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