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植物とは「葉緑体を持つ生物」ではない

「植物って何なの?」と聞かれたら、何と答えるだろうか。草。木。意思を持たない生物?もっと科学的に答えるとしたら、そうだな…。

植物といえば、草や花や木の事を言うだろ。犬や人は動物。動物と植物の違いというと、「動物は動くけれど植物は動かない」が一番メジャーなのではないだろうか。

他に、動物は呼吸をするけど、植物はしない?いやいや、植物も動物と同じように、二酸化炭素を吐き出す呼吸を行っている。まあ違うとすれば、植物は肺などの臓器を持っていないところだろう。

では逆に、動物は持っていないけれど、植物のみが持っているものは何だろうか。それは何にも代えがたい「葉緑体」だろうな。

成分として葉緑素と読んだり、カタカナではクロロフィルと言うのだが、この葉緑体はどんな動物も所持していない。植物の身が持つアイデンティティーなのだ。

なので、「植物って何なの?」の答えとして、様々なものがあると思うが、ひとつの案として、「葉緑素を持つ生物」と答えるのもアリだと思う。

が、しかし。実は葉緑素を持つ動物もこの世には存在しているらしいじゃないか。確かに、葉緑体を使って生命維持するのは賢く、真似したい気持ちも理解できる。

エリシア・クロロティカという名前のウミウシがいる。エリシア・クロロティカは、藻を食べると共に、藻に含まれる葉緑素を体に取り込み、なんと光合成をして生きる。

(画像:ナショナルジオグラフィック日本版サイト)

エリシア・クロロティカはこのような、緑色で葉っぱのような形をしているから、ウミウシよりも葉っぱと見間違えそうなものだ。

ということで「植物って何なの?」の答えなのだが、葉緑体を持つ生き物であることは確かなのだが、例外として葉緑体をもつ動物もいる。では、何となく気が収まらない。

次は別の可能性で考えてみるか。

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