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何かを始める日で、結局

 全く暦には詳しくないのですが、SNSで、昨日は、一粒万倍日という、新しいことを始めるのには良い日だったらしいと知り、よし何かと考えながらも、気が付いたら夜中の零時近く、残り十分で翌日になってしまう時間でした。
 とっさに思いついたのは手近の本棚の語学関係エリアでした。マスターしたいと集めたのに途中挫折なタイ語、英語、ラテン語(ほぼ手つかずの)の語学教材の群れを見て溜息。「今からスタート、どれ?」「いや無理無理」と独りごちて手にしたのは『草野心平詩集』でした。
 ぱらっと開いた「天のベンチ」という詩に惚れました。よし、我が人生、困ったときはポエトリーに逃避ではなく、まあ無理せずに素敵な言葉を大切にする一年にしようかなあと思ったしだいです。

全文掲載はまずいのかもしれないので前半略で、お楽しみ下さい。

「天のベンチ」草野心平

(前半略)
肋骨のあたりがなんだかさわぎ。
そのままじっと。
じっとしていて下さい。
あなたの頬はひろーいツンドラの雪になり。
馴鹿の群れが粛々とすすんでいます。
地平のはるかに。
悲しい楽器になっています。

以上 

突発性呟き的な記事をお許しください。


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