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母の主治医と話すことー手紙④

2021-8

化学療法は順調でしょうか。

2021-9

3月22日にTY病院を受診。これで、今後の治療方針が決まります。

2021-10

津山はソウル線の目印なので、桜のついでに地上からも街をチェックしていました。  
空から見える、城、公園、駅、高い建物、競技場、ダム、スキー場など地上から確認しています。
東京とヨーロッパの航空路チェックでは、新潟県は車で。北関東(群馬、栃木、茨城)は、花火、観光、登山、アウトレット、航空祭などに1日乗車券や18青春切符で行きました。
ストレス発散のために、東京には年間3,40回飛行機で行っていました。
東京からヨーロッパに行く時は、右下に宇都宮刑務所、日産栃木工場、新潟刑務所。東京に戻る時は、右下に黒羽刑務所、日産自動車茂木試験場などがチェックポイント。

さて、膀胱癌のBCGの膀胱注入。最初は全く副作用がなかったが、直近に注入した6月2日からは大変。
(略)
こんなにエライ事をしていても、また膀胱鏡で精査必要となり、7月26日に2回目のTURBTをします。

肺癌はCEA値に一喜一憂しています。

膀胱癌と肺癌の重複癌について。
膀胱癌はKR病院、肺癌はTY病院。TY病院は、肺癌のみの癌拠点病院だ。
各々、他癌には興味なし。
この2ヶ月、二つの癌を一緒に見てもらえる病院を探した。
警察病院、年金病院が阪大1外科系列。ST病院は京大系だが、話を聞いたら親切に応対してくれた。
肺癌手術を普通の癌拠点病院で受けていたら、膀胱癌もついでに診てもらえただろうか。
患者として、KR病院に近いTY病院なら、早く手術してもらえるので決めたが、医者の立場では、重複癌ならばそれは止めた方がよかったかという思いも。

2022-1

<1>昨年7月以後の病状経過。 
7月に膀胱癌再発で2度目のTURBT施行。 8月、沖縄旅行中に起こった膀胱タンポナーゼの治療で、仙骨転移が見つかった。
一時意識消失あったが、CT撮影で分かったことはラッキーだ。
KR病院で聞くと、TURBT施行の1ヶ月後でもまれに出血があるとのこと。 
9月、阪大病院で仙骨転移を骨生検し、膀胱癌でなく、肺癌からの転移だと判明。 
9月は、阪大病院の外来受診や入院などの順番待ちで1ヶ月、生検結果待ちで2週間かかった。その間は未治療のまま。

<2>TY病院とKR病院で私が各々に病状報告をしていたが、各々の病院は他癌に全く興味がない。 
重複癌はまれなので、みな経験がなく困ったものだ。
TY病院に膀胱癌も一緒に診てくれるように、池田市民病院呼吸器内科を紹介してもらうも、3週間待ちと。 
10月、患者として3週間を無駄に過ごせないので、放射線治療を希望して、SS病院で照射。仙骨転移は、当初S1全部とS2に少しの転移であったが、2ヶ月後にはS2は全体に転移していた。
仙骨転移は2ヶ月たてば腫瘍増大しているのに、医者の頭は待ち時間に無関心。
私の頭では、医者と患者の喧嘩をしているが、患者の視点が多い。患者の視点は、医者にはまず、ない。

<3>11月、池田市民病院では泌尿器科は診ないと言われ、ST病院を受診。
ST病院に入院し、タグリッソ内服を開始。
癌遺伝子異常で肺癌になるので困ったものだが、タグリッソの分子標的薬があって良かったかも。なければ、シスプラチンなどの抗がん剤しかないところだ。
タグリッソの副作用で皮膚乾燥などで困っている。2枚爪、全身の皮膚が痛痒い、鼻腔粘膜の分泌がなくなった。

<4>民間の医療保険は不要と思っていたが、個室料金の一部に利用できるとは知らなかった。治療は健康保険でいけるが、個室料金はカバーされていない。

<5>沖縄とか北海道に気分転換で行っています。
500万マイルのミリオンマイラーには、国内線ではなかなか貯まりません。
重複癌で1年少し、あとどのような人生(寿命)か???

2022-2

暮れに読み始めたダン・ブラウンの「オリジン」をほったらかして、先生のメールを何度も読みました。
どんな気持ちだろうとあれこれ思い巡らして読むから、大作の小説を読むようです。

こんなにたいへんなこと、あるでしょうか、現実に。
二度目のTURBTだというのは、前回聞きましたが、再発だったのですね。
しかしそこで旅行を挿すなんて、それ自体は圧巻の企画で、感動的です。
が、その途中でタンポナーデで失神ということなんですよね。
それは体験としてすごすぎるし、その上に転移発見とは。
しかもそれが、「ラッキー」だったと。
ここまでだけで、読者は何十回も驚きます。

治療というのは、医療との交渉ごとなのでしょうか。
専門性の高い、しかも自身にあった、高度の治療を受けるためには、ゆっくり寝ているわけにはいかないのですね。
そのことの過酷さにも、驚きます。

もう40年近くも前に、病床の寺野圭子先生に血液検査の結果を要求されたことを、お聞きしました。
何度も思い出します。

タグリッソの適応ということは、効くということですね、仙骨転移に。
CEA値が不安定だったのが、この転移のせいだったのなら、きれいに解決するのかも知れない。
副作用の対処方法も含めて、優秀な癌化学療法の専門薬剤師のアドバイスを受けておられるでしょうが、阪大の美弥子教授も専門でしたよね。

北海道にも行かれたとは、感心したり、あきれたりです。
でも確かあと18万マイルでしたもんね。
なんとか早くパンデミックを終わらせて、地球7周、、ですか。

2022-3

膀胱癌は白内障手術後に、前立腺肥大の薬が効かないので泌尿器科を受診。3ヶ月ごとの処方時の尿検査で見つかる。血尿の症状はなし。
退職後、毎年検査したが、尿検査はしていなかった。
肺癌はTURBT施行時に記念CT撮影で見つかった。単純XPでは、骨に隠れて分からず。
膀胱タンポナーゼは、TURBT施行1ヶ月後に出血というまれな合併症だが、その際のCT撮影で腰椎転移が分かった。
タンポナーゼは排尿時にコアグラが出てきたので、救急車を呼び、車内で意識喪失した。
皆、ラッキー。 

膀胱癌で膀胱全摘ばかり気にしていたが、肺癌の仙骨転移がすぐ来るとは予想していなかった。
肺癌は術後1,2年以内に骨転移が来ると言われているが、ステージ1bでは早すぎる。2,3年先と思っていた。
阪大病院の寺野副薬局長は鎖骨リンパ節転移で気づいたようだ。2,3年後に亡くなられた。寺野先生はIVH研究時の良き相談者だった。
私の知り合いの肺癌患者は皆、手術できず。

医者は検査や入院の待ち日数は気にしいないと思う。
私の経験では、手術の待ち時間で文句を言われた経験がない。

タグリッソは腫瘍の大きさと数で治療効果を判定している。
しかし、私の場合は腰椎転移は焼いているので、明らかな腫瘍がみつからない。CEAやKL6の腫瘍マーカーでチェックするしかない。
右母指の先端が3度目のひび割れで痛い。

2022-4

救急車を呼んでから倒れるとは!
TURBTが原因の可能性あり、と救急隊員に情報を伝えることができたのですか?
黙って倒れたのでは、原因不明だから救命できないかも知れないじゃないですか。
聞いているだけで怖くなる物語ばかりです。

先生から高カロリー輸液の話を教えてもらったときのこととか、思い出します。

皮膚粘膜に出る副作用を抑える手立てがあることを、願います。
私にも何かできることがあるか、調べます。

2022-5

CEAは肺癌手術前と後、ともに3。
術後3ヶ月で急に12になりビックリ。2、3年後と思っていました。
PETCT検査をしましたが、異常なし。その後、5になり、タグリッソ内服後3になりました。  
膀胱タンポナーゼの原因を掛かり付けの泌尿器科に聞くと、TURBT後の1週間後と1ヶ月後に出血の合併症があるとのことだったが、1ヶ月後はやはり想定外。普通の出血は1週間以内に起こる。
腹部CT撮影時は意識がなかったですが、膀胱洗浄時に戻りました。  
昨日、ST病院を受診し、次回は1ヶ月後の受診となります。それまでは、命の保証をしてもらった感じです。  
コロナの中、また、どこかに出かけます。

2022-6

おめでとうございます。
予定通りの効果が得られ、副作用にも打ち勝ったんですね。
なんだかこの二、三日、少し楽しい気分で過ごしています。

一ヶ月の保証、なんていうけど、10回更新すれば一年だし、100回更新すれば八年だし、永遠に更新されますように。

2022-7

タグリッソの副作用は皮膚乾燥がメインです。 膀胱癌のBCGの膀胱注入で切迫性頻尿がまだ持続し、タグリッソの膀胱炎の副作用も同時にあるかも知れません。
(略)
今月、大腸ポリペクトミーをしました。
病理結果は1月19日に聞きに行く予定です。
海外旅行に暫く行ってないためか、現在のパスポート番号はすらすら出てきません。
パスポートのスタンプが一杯になるほど旅行したので、過去3回分のパスポート番号は今でもしっかり言えます。

2022-8

A先生のパスポートもすごいですよ。
パンパンには腫れあがって閉じるどころではないの。
確かイラクだかに何度か渡航してるせいで、アメリカに入国しにくかったのが、パスポートの切り替えで問題がなくなると喜んでいるようでした。

2022-9

パスポートは増補してもスタンプ印が一杯でした。 この位に行かないと、生涯マイルの400万マイルに到達しません。何十回も入国申請書を書くとパスポート番号を自然に覚えられます。
昔のパスポートは大きかったので1ページ9個押せたのに、現在は小さいので6個位。

数年前から指紋認証で日本の出入国のスタンプが省略できて、ページに余裕ができた。

冬は指荒れで指紋認証できなくなることがあったが、3年前から顔認証ができたのでありがたい。

過去の困ったスタンプを消すには、やはりパスポートを新規発行するしかないですね。

2022-10

ポリープが無事でよかったです。
夫は前立腺ガンの手術のあと、尿漏れに四苦八苦です。
必ず元に戻ると聞いているので、骨盤底筋体操に励んでいるはずです。

2022-11


私のPSAは5台で前立腺癌を少し気にしています。膀胱癌に前立腺癌が合併しやすいです。 現在は肺癌の仙骨転移がメインです。  

2022-12


前立腺癌は気にされなくていいのではないのですか。(こんなこと、釈迦に説法ですね。)

2022-13


現在は、肺癌の仙骨転移がメインで前立腺がんは気にしていません。 膀胱癌と前立腺がんの合併は多いようです。
もし前立腺がんになれば、3重癌で学会報告ものです。

 

(つづく)



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