【偏愛】地べたで寝ることについての考察
何を隠そう、私は生粋の「地べたリアン」である。
体育座りが好き。大学構内ならどこでも体育座りで人を待つなりおにぎりを食べるなり日向ぼっこするなりしていた。
今でも空いている駅なら階段の端っこにちょこんと座って暇を潰したりする。
そしてたまに無性に地べたで寝たくなる。
絶対に寝心地は悪い。分かっている。それでも地べたで横になりたい、という気持ちが勝るときがある。
大学生の頃は良かった。土手に集まって花火とかして、私はアスファルトの上でしれっと横たわる。そして寝る。
いまや社会人。さすがに街中で寝そべることは出来ない。心配されるか通報されるかしてしまう。一応浮浪者ではないのです。ここで、私は大人だろうが子供だろうが堂々と地べたに寝ることが出来る瞬間を幾つか収集することに成功した。それを共有しようではないか。
芝生ピクニック。
みんな座る。私は特にレジャーシートを持っていなくてもサンドイッチを持っていなくてもその群れに混じって芝生の上でぐうすか寝る。リュックを枕にして丁度いい高さ。
花火。花見。
外で宴会系はやっぱり定番。しかしレジャーシートの上にお酒の缶やら料理が乗っていると自由に寝返りを打つことが出来ないのは悲しい。
家の床
夏は冷たくて気持ちがいい。以前実家でベッドを買い替えたとき数日だけ床で寝ていた。それを見た母はそれはもう心配して客用の布団を出してきたのだが、私は床を楽しんでいたので悲しかった。
地べたは決して寝心地が良いわけではない。起きれば身体が痛くなっている。
それでも、地べたが好きだ。心も身体も解放されるような心地が好きだ。