セイチョウ・ジャーニーを読んで

はじめに

技術書典5で購入したセイチョウ・ジャーニーという本がとても良かったので、本の内容を紹介しながら感想を書いていきたいと思います。

セイチョウ・ジャーニーとは?

先日開催された技術書典5に出展された「Growthfaction 成長と充実を研究する会」が頒布された書籍です。
成長と充実というテーマに関して5名の執筆者がそれぞれの体験談を元にそれぞれの視点と解釈で書かれていて、同じテーマでもバリエーション豊富な内容で読みごたえがありますし、読んだ人が成長するためのヒントが沢山書かれています。

ちなみに本のタイトルの元になっているカイゼン・ジャーニーはソフトウェア開発の現場をカイゼンしていく物語で、こちらもおすすめの書籍です。

第1章 ハイスコア・ボーイ

著者が対戦格闘ゲームを通じて「上達すること」の方法と実践してどのような結果が出たかを詳細に解説されています。

モチベーションの上げ方、維持の方法や同じ意識で研鑽する仲間を見つけて上達し続ける環境づくり、アウトプットから新たなインプットに繋がり、次のアウトプットのクオリティを上げていくサイクルなど、題材はゲームですが仕事にも活かせる内容で物凄く勉強になりました。

第2章 スゴクナイ・ジャーニー

タイトルに騙されてはいけません。これはスゴイ・ジャーニーです。
自分の弱点や苦手なものと向き合って、強みを理解して、学んだことから自分を成長させる。僕には全くできないので著者が眩しく映ります。

自分には学ぶ姿勢や目標に向かって努力する気持ちが全く足りてないんだなと認識させて貰える内容でした。凄い人がスゴクナイと言いながらめちゃくちゃ努力してる、凄くない僕はもっとやらないとと思いました。

第3章 マヨイ・ジャーニー

本家カイゼン・ジャーニーのようにストーリーで綴られていて、セクションごとに解説パートがあります。内容をふりかえりながら読み進めていくので理解度が高まる感じがしました。

冒頭から「これ、今の僕の状況と凄く似ているな」と思いながら読んでいくうちに、コミュニティに参加して世界が変わっていくというあたりが完全にシンクロして、後半は僕の未来がこうなったらいいな、という内容で…泣きながら解説を読みました。しばらく涙が止まりませんでした。
自分の歩く道を示してもらったような感覚を覚えました。

この本を買ってよかったと心底思いました。

第4章 言葉のセイチョウ・ジャーニー

自分の発する言葉、自分が受け取った言葉が相互の認識に相違なく伝わっているか?を深く考えさせられる内容でした。

僕は受信する言葉の意味を自分の解釈で捉えて、固定観念で返してしまうことが多く、自分の欠点だと思っているので相手が伝えたいことは自分の解釈で正しいのだろうか?とあらためて考える機会になり、とても勉強になりました。

発信する言葉にも自分の思っていることが相手に正しく伝わっているかを考えて発信することを心がけていきたいと思います。

第5章 行動のハードルを低くするジャーニー

行動に対して腰が重めだったり、大きな目標を立てるけれどもどうしても途中で止めてしまう人向けのパートと書かれていて、自分はどちらも該当するのでどういったことが書いてあるんだろうとわくわくしながら読みました。

目標設定の方法がいくつか挙げられていて、本書では「行動そのものを目標にする」について掘り下げて書かれています。
小さな行動を積み重ねて行動のハードルを下げるという内容はカイゼン・ジャーニーの「一人から始める」に通じるものがあるなと感じました。
行動したことで何かが変わる、変わったことを振り返り、自分の行動をポジティブに捉えて次に行動するエネルギーにするというサイクルを最近忘れていたので、僕にとっては「むきなおり」を助けてもらえました。

書かれていたこと以外の目標設定の方法についても聞いてみたくなりました。

みんなのセイチョウ・ジャーニー

本の付録で「みんなのセイチョウ・ジャーニー」というパートがありまして、総勢27名に成長と充実について質問した回答が書かれています。
僕も同じ質問について回答してみたいと思います。

・僕にとって成長とは?
今の自分にない知識/経験/価値観を取得して理解すること

・僕が成長にとって重要だと考えるものは?
自分に無いものを見つける力
適切な環境

・僕にとって充実とは?
頑張っている人の助けになること

・僕が充実にとって重要だと考えるものは?
不要な助力をしないこと
助けることを目標にしないこと

非常に長文になりましたが、感想は以上です。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
少しでもセイチョウ・ジャーニーという本に興味をもっていただけたら幸いです。

余談
カイゼン・ジャーニー著者の市谷さんと、セイチョウ・ジャーニー著者のゆのんさんが僕の拙いコメントに「この本を書いて本当によかった」というツイートを寄せてくださっていて、ああ、この人達の進む道は同じなんだ。
と、また涙しました。

人生という冒険は続く。

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