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この時期だから・・・その1

本題から少しズレるけど。
今年は長梅雨みたいなので・・・コロナにかまけて薄れかけていく記憶の事ちゃんと書いておこう。

つい先日熊本県人吉市に行って昨年の熊本豪雨の惨状を目の当たりにしたから、思い出した。

他人事ではない。「明日は我が身」って事が本当に起きてしまった5年前の事。

2017年7月5日AM7:00快晴

子供たちが登校していく時間。息子はバス・電車を乗り継いで佐賀県にある高校に、娘は自宅から700m程離れた所にある中学校へと向かう。

家を出る時に二人そろって「今日は傘いらん❓❓」と。「これだけ晴れればいらないよ~」と言って送り出した。

前日は「台風が通過します」って天気予報だったので、全校臨時休校になっていた。結果・・・そよ風が吹くくらいの風量だし、雨もほとんど降らなかったため「学校行けたやんね」と話していたから、快晴でもとりあえず、傘の確認をして出かけていったのだった。

私はこの日、近くの病院で「減塩クッキング」を教えてもらう日。朝10:00から12:30くらいまで病院にある調理実習室に入っていた。調理中から雨がポツポツと降り出してきた。傘持たせなかったけど・・・(まぁ、台風も過ぎたんだし晴れるっしょ)と、特に気にすることもなかった。

クッキングが終わり、病院を出る頃には雨は止むどころか、よくたとえで言う「バケツをひっくり返したような」雨に変わっていた。

自宅に帰る途中の道路も場所によっては冠水している所、側溝から水が溢れ出したりしている所などあり、車が止まらないか恐る恐るどうにか帰り着いたのを覚えている。この時点でまだ13:30頃。

バケツをひっくり返したような降り方の雨が続く中、普段より30~40分遅れて夕刊が届いた。

大粒の雨が叩きつけるように降りつけ雷鳴が鳴り続ける中、二人の配達員さんにくれぐれも無理しないよう告げて配達に出てもらう。15:00過ぎごろ。

我が家は役場やスーパーが近くにある、田舎の中の中心部分にある。筑後川が氾濫したとしても、ここまでは来ないでしょう。まず土地的に大丈夫って豪雨の中、呑気な考えをしていた。

それどころか、ここまでの雨に遭遇したことないわぁ~。なんて思いながら冠水しかけている家前の道路や、側溝から溢れだす雨水を眺めたりしていた。

数分もしないうちになんか色々なものが流れてきた。花壇でよく見かけるプランターとか、カボチャがゴロゴロ流れてきた。「ラッキー今日の夕食はコレ使おう」とカボチャを拾ってると5㎏の米袋も流れてきた。「勿体ない」とそれも拾う。

よく考えれば、筑後川とは反対の方向から・・・山側から流れてきているのだ。この時点で山では土砂崩れが発生しており、山から流れてきている小さな川たちがあちこちで決壊し、氾濫していたのだった。

その間、一人の配達員さんからGive upの連絡が。バイクが途中で止まったとの事。所長(旦那🐵)が車で迎えに行き、バイクと配達員さんを連れて帰ってきたのが16:00過ぎ頃。拾い集めたものを店の入り口に置き並べて、ふと振り返ると水が入り口近くまで迫ってきていた。

カボチャ拾ってる場合ではないと、店に戻り「土のう」代わりに古新聞で入り口を塞いぎ、上にあげれるものは全て作業台の上にあげたり・・・

出来る限りの事をした。16:30頃。
この頃にもう一人の配達員さんから連絡があり、車が冠水したとの事。近所の人に助けられて、そこの家に避難させてもらってるとの事。 

大変な事になってきた。
もう、娘を迎えに行こうと思って外を見ると、災害注意を呼び掛けて回っている消防車が家の前で身動きが取れなくなっている。

ヤバっ。消防車が動けないのに家の車出して動くはずないじゃん。どうしよう。🐵はずぶぬれになりながら消防車救助に入り、道路よりは少し高くなっているうちの敷地にまで消防車を移動させた。

ちょうど中学校から連絡が入り、「迎えに来れますか」との事。事情を説明し、今は動けない旨を伝えた。

テレビをつけると中学校近くのコンビニ駐車場から生放送があっていた。そこに映る映像を見て愕然とした。景色が全く違う…もしかしたら・・・うちもヤバいかもと、ここでようやく自分の置かれている状況に気付いた。17:00頃。

佐賀方面から帰ってくる息子に連絡するも、電話が繋がらない。まだ、授業中か、補講時間中か・・・

店舗内に水が入り込んでき始めた。






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