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【詩】切望

切望


渇いた唇を重ねるように

不運が降らした血の雨で

原形を失ったナイフを

真心を宿した手で握り

僕の鼓動を奏でる肉体を

余すことなく切り刻んで

落ちてくる潔い空と

波を失った尊い海と

すすり泣く賢い風が

手を取り合った瞬間に

瑞々しくも儚いトキメキが

遠くまで鳴り響いた箇所を

君の情で確かめてほしい


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