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「片耳」になって2年。

こんばんは。ゴリィです。「片耳の歌う『オルゴールアーティスト』『防災士』『カラーセラピスト』『クイズ作家』」として活動中です。ちなみに今の本職も防災関係の依頼を受けています。

三が日も最後なので、今のうちに綴っておこうと思うことを綴っておきます。

突発性難聴になりました。

僕が突発性難聴になったのは2020年1月24日のこと。原因は分かりません。原因が分からずなってしまうので「難病」になっています(支援が得られる「指定難病」には含まれていませんが)。

当時、「お前の生活習慣のせいだ」という人が何人かいました。確かに、「学説」として「ストレス」「生活習慣病による血管障害」などがあり、該当しましたがあくまで「学説」です。医者でもない人間が病気の原因について安易に語るものではないな、と思っています。

さて、約1週間入院生活を送りました。ステロイド剤を点滴するのに、血糖値のコントロールが難しいためです。何日かに1回の聴力検査のほかは静かな環境での生活。大好きなアーティストのラジオ番組も聴けず(入院が1週間だったので聴けなかったのは1回でしたが)。

捨てなかった「希望」

退院後は静かな環境で生活しました。今まで音量10(MAX100)で設定していたパソコンの音量も「1」にして、気分転換として音楽はかけながらできるだけ日常生活を送りました。音量は少しずつ元に戻していきましたが。

当時はそれほど落ち込みはありませんでした。というのも、半年後に3分の1は「完治」、3分の1は「ある程度回復」で、「聴こえないまま」というのは残りの3分の1。完治の可能性もじゅうぶんあったので、薬(医者も「気休め程度」といっていたけど)も飲んで、リラックスする時間を増やしたり、「希望」を持って半年間を過ごしました。

「希望」が「絶望」になる

半年後、医師の診断は「聴力が回復する見込みはほぼない」というものでした。つまり最悪の3分の1になってしまったということ。相当絶望しました。音楽が好きで、音楽も作って、「音」を大切にしてきた僕が「片耳」になってしまったこと。どれだけの絶望感だったかは想像できるかと思います。

それでも、「片耳」でも音楽を楽しむためにパソコンのスピーカーをハイレゾ対応の3万位するやつに変えたり、できうる音楽を楽しむ環境は整えてなんとか紛らわせようとしました。それでも、どうしてもヘッドホンで音楽を聴かなければならないとき、今までは気にしていなかった(気にしないようにしていた)音の聴こえ方の違いで夜中ひとりで号泣もしました。

今の日常生活は?「右耳過敏」が悩みの種

では、今日常生活で困っていることは、というと・・・。

実はそんなにありません。原付の運転も問題なし(救急車の音がしたときどの方向か分からない程度)で、買い物もコンビニのレジでたまに何を言っているかよく分からないとか、そんな感じです。

しかし、ひとつ大きな問題。「聴こえる右耳の過敏性が変わる」ことです。一時期より右耳の過敏性がなくなってきて、現在パソコンの音量は「15」設定です。しかし日によってはものすごくうるさく感じたり、逆にやけに音が小さく感じたり、そういうことが起きています。パソコンの前だけではなく、おそらく常にその状況にはあるんだろうと思います。ちなみに、「日変わり」ではなく「時間帯でも変わる」というのも厄介です。

オルゴールアレンジの苦労

さて、ラジオ番組に「クリスマスプレゼント」と称して「オルゴールアレンジ」の音源を送ったところえらく好評で、アーティストさんからの依頼で数曲追加し、「オルゴールCD」として発売されました。

オルゴールは「モノラル」ですから、作るのは「片耳」でもできます。

しかし、問題はアレンジする元の曲を聞き取る「耳コピ」の作業。「片耳」に全集中して聴くのですが、集中させる分ヘッドホンを使います。そうすると、左に振ってある音を拾いづらいという問題が起きます。ただ、「聴こえた通り」が僕の中の「正解」なのでその通り制作します。

「オルゴールと原曲は違いがあっていい」というおおらかなアーティストさんならいいのですが、「原曲に限りなく忠実に」というアーティストさんだと、拾いきれない音での違いにご立腹して辛らつな言葉を投げられることもあります。

でも、アレンジしている人が「片耳」だから、っていう言い訳は通用しませんよね。なので次からは依頼前に曲を聞かせてもらい、意向を確認したうえでお時間とお値段に反映することにしました(笑)。

そんなに困らないが寂しいものは寂しい

常に「左耳が聴こえていない」という感覚はありますが、慣れてしまっているのでそれについて特にどうのこうの思ったことはありません

「片耳が聴こえないのは障害者になるのか」と確認したことがありましたが、もう片耳が聴こえて日常生活が正常なら該当しないそうです。「障害者等級」は「日常生活の支障度合い」の指標なので、日常生活にほぼ支障がないなら納得です(そりゃ認定されるに越したことはないですよ)。

と、ふだんは平気なのですが、ふとものすごく寂しさを感じることは今でもあります。「何かをしているとき」ではなく、ほんとうに「ふと」したとき。何なんでしょうね。でもそれで「うつ」になるような落ち込みではないので正常の範囲内です。

「耳を休ませる」というのもなかなか難しいことではありますが、あまり酷使しない程度に「オルゴールアーティスト」をやっていければいいかな、と思っています。なんだかんだ、音楽には関わっていくんですね(笑)。

不自由や欠点に寂しさを感じたときのサポート色

ふと、自分の体の不自由なことや欠点に寂しさを感じることがあったら、「赤」の力を借りてみましょう。赤は「生命力」の色。今までもその不自由や欠点を抱えながらも命を繋いでいるわけですから、あなたの生命力を高めて乗り越えることができるでしょう。

「赤」は生命力の色。

2022年、僕も「片耳の歌うオルゴールアーティスト」はじめいろいろなことにチャレンジし続けます。見守ってくだされば嬉しいですし、皆さんも何かにチャレンジするきっかけになれば、僕も嬉しいです。


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