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イシスと師匠と思い出と

日本時間、9月8日の20時から
私の数居る師匠方の中でも、最も愛着を感じてしまう美しい師匠と
最後に会った日からおよそ10年ぶりの再会を、Zoomで果たした。


私はあんなに美しくかわいらしい老齢の女性をあまり知らない。
コーカソイド特有の幅の狭い小さな小さな白い顔に真っ赤なリップがそれはそれはよく似合う。


彼女と初めて会ったのは、私がまだまだ若かった頃。
二の足を踏んでいた「ヒーラー」の道へ、
彼女が背中を押してくれた。


「ヒーラーにならないの?古代エジプトではあんなにパワフルな素晴らしいヒーラーだったじゃない?イシスの神殿にいて、素晴らしいお役目をしていたでしょう?私はあなたに、そこで会ったことがある」

そう言って彼女は笑っていた。

「ならなければと思って。それで師事しようと思い、此処まで会いに来ました。でも、資格が無いんです。私は・・そのエジプトの人生のあと、魔女に堕ちてしまったから・・」

「ホワイトウィッチ?ブラックウィッチ?」

「ブラック!ブラック!ブラック!」


その瞬間、通訳さん含め3人で大笑いしたことを憶えている。


ヒーラーを目指す者、ヒーラーで在る者は、ほとんど皆が
沢山の転生をヒーラー、シャーマン、魔術師として生きている。


そして、魂には大きなトラウマを負っている。
迫害、処刑、告発、糾弾・・・
善きことをなそうとするものの悲しい法なのか。


ある転生で、私は白魔女から黒魔女に堕ちた。
ロシアの寒い寒い寒い森でガイアと精霊と薬草と動物と幸せに暮らしていた。権力者が私の力を欲して、無理やり森から引きずり出して城に幽閉し、乱用し、最後には殺した。


脅されて彼の敵の命を奪う呪いも行った。

私のせいでお払い箱になった前任の魔術師が
私にとても破壊的な呪いを掛けて、

私は沢山の人を呪って、そして、その分強力に呪われた。


「二度と100%の能力を使えぬ様に。
 愛にあふれた幸福な人生は望めぬ様に」


私は力を少しずつ失い、
それを補うために闇の存在とのつながりを深めるようになった。
最後には聞きたくない予言の内容に怒った主人に殺されたけれど、
死んでも呪いは有効だ。

その呪いを解こうと試みた転生、転生ではことごとく
その度に顔を焼かれ、レイプされ、一生不自由な身体になった。


魂に深い傷を負い、自信を無くし、
古代エジプトで「恐れを知らなかった」私は、
その後の幾度もの転生で、身を隠しながらこっそりと、生きるだけの金の為に黒魔術を行う惨めな魔女になった。

それでもいつも、薬草をとり、赤ん坊を取り上げ、動物を癒し、
償いにもならぬ小さな白魔術を捨てようとはしなかった。


毎度毎度、魂の目的は明確で一つ。
「癒しを行うため」その為だけに転生しても、
呪いとカルマとトラウマと誓いの鎖に絡めとられていく。


例えば沢山の誓いの中に、こんなものがある。

「決して、客を愛さない」


私を頼った者が、私を魔女として告発した、いつも。
私の薬で助かった者が、私に石を投げた、いつも。
私が癒した者が、私を消耗した。
私が心から幸せを願った者が、私を裏切り、私を殺した。

いつも。いつも。いつも。


今生では、死ぬ覚悟でそのパターンに立ち向かった。
クライアントとの【note】での交流も、過去にそんなチャレンジがあって齎された自然な流れ。

自分の傷と向き合いながら、数々の抵抗とプログラムに抗いながら、
「客を少しも愛さない誓い」を解除するのは相当苦しかったけれど、

だって癒す対象を愛せなければ、本当の癒しの力は発揮できないものだから。

その為に私は、まず自分を愛する必要があった。


闇の存在と手を組んだ過去生を持つ罪悪感、恥の意識を
自分の愛で溶かす必要があった。


全てを愛で抱きしめて行くと、
私を殺した者まで抱きしめられるようになっていた。


今でも、過去生で私を殺した相手、呪った相手に、
愛と癒しと祝福があるように祈るのが私の日課になっている。


今夜師匠は、青いドレスを着ていた。
「あなたと会うのにふさわしいドレスを選んだの」と。


「今朝、イメージの中のあなたの周りに青い光と大きな翼が見えてね。
今のあなたは、既にイシスへの信頼と絆を取り戻していることを知ったから」


イシスは、私の「聖なる女性性」と、それによる私の仕事をガイドしてくれている。


若い頃、「私の様なダークな魂を愛する神や天使はいない」と、
自分を恥じていた。


それでもイシスは
私が目覚めるのを待ってくれていた。

また、共に光を降ろそう、と。

そのメッセージを届けてくれたのが、私の愛する師。

あれからとても長い時が流れた。

師匠は今でも現役で、美しく、優雅で、輝いている。
数十年後、私が同じ年になる頃に、
この尊敬はもっと強くなるでしょう。

「こんな歳であんなに美しかったの?情熱があったの??」

きっとそう実感して今よりもっとあなたを仰ぐわ。
そう伝えたら、彼女はお得意の投げキスをくれた。

彼女の周りで、沢山の天使が嬉しそうに躍った。




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