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BTSのジャンルとルーツ

Permission to Danceがリリースされましたね!ということでいろいろと感想やら思ったことを書いています。全て個人の感想、妄想、たわごとだと思って読んでくださいね(予防線)

今回、リリースと同時にMVを観るのではなく、まずは耳のみで音源を聴いてから、追ってMVや歌詞を観ました。

初めて聞いた時の反応↓

英語に疎い私は、音源を聞いただけでは全ての歌詞は分からないけれど「誰からも愛されるポジティブな曲だな」と感じました。

同時に、TOP100を今回も抜け目なく狙っているな、とも。

その夜は小雨が降っていましたが、傘をたたんでニコニコ、ニヤニヤしながら帰りました。

気分はSinging in the Rain。

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音楽ジャンルというものは、知れば知るほど分からなくなります。

リリースされたとき「BTSのジャンルはBTSです」とメンバーが話していたのが残っていて
(肝心のいつ誰の発言なのかは思い出せない………)
BTSがジャンルってどういうことだろう、とずっと考えていました。

今回、Permission to Danceをとおして思ったこと。

「BTSの音楽、歌詞、振り付けなどをARMYが解釈し、理解と共感の輪を広げる」という一連の流れが、まさにBTSのジャンルなのではないか。

というのも、曲だけではなくMVや歌詞を観て、初めてこの曲の意味が分かったから。コロナウイルスの世界が終わり、みんなが笑顔で踊れる日がもうすぐ来る、という直球でポジティブなメッセージです。

『楽しい』『踊る』『平和』の手話が振り付けに入っていることや、聴覚障害を持つひとが曲を気に入ってくれたというエピソードや、世界中のARMYの共感が目に入り、こうやって感動をシェアできる喜びがあります。

このような、曲だけじゃなくてその後の共感と感動が連鎖する一連のムーブメントが「BTSというジャンル」なのではないかな、と思います。

PTD自体について、個人の感想ですが、映画だったら「G」と大きく書いてあるような、全世代が聴くことができる音楽で、面白みに欠けると思ったのは事実です。

それと同時に、この曲をリリースして恰好がつくのはBTSだけだなとも思いました。
もし、ビリー・アイリッシュやアリアナ・グランデ、ジャスティン・ビーバーなど、同世代で同じくらい有名なスターが歌っていたら、ダサいと思っていたかもしれない。

何故ダサくないのかというと、ひとつは先述した「ムーブメント」を作ることができるから、もうひとつは彼らは昔からずっと素直で、実直で、誠実だから。

偏見、差別、暴力に反対し、聴く人に癒しを与えるという一貫した姿勢を音楽でも、音楽以外でも貫いています。どんな些細な言動でも、彼らの姿勢に矛盾を感じることはほぼありません。誠実で、明るくて、世界一かっこいいボーイバンドです。

素直で明るく聡明であることは韓国のアイドル界では案外珍しくないけれど、その誠実さを前面に出したまま、世界の頂点に立ったことがとても素晴らしいことです。

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あくまで個人的な考えですが、人の暗い部分をさらけ出したり、悪口を吐いたり、敵と戦うという一定の「マイナス感情」を伴う曲は刺激的でかっこいいと同時に、「辛いのは私だけじゃないんだ」と共感を呼ぶことができると思います。

そのなかで今回、BTSがド直球の明るいメッセージを歌えたこと、それに応えてくれる聴衆(ファンであり、ARMY)がいると確信できたことが、BTSの「キング・オブ・ポップ」を物語っています。

音楽を気に入るのは、その人のタイミングがあるので、好きな時に好きになればよいし、気に入らなければ別の曲を聴けばいいことです。
違う雰囲気の曲を出すことで新しいファンが生まれ、ファンダムの新陳代謝が高まります。BTSはそうやってファンを拡大してきたのですから。

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最後に私の好みについて話します。
花様年華のような「別世界の物語」を投影させるのはもう今の防弾少年団には必要ないと思います。BTS以外のアイドルにも言えることですが、若手時代はともかく、ある程度年数がたつと、その人達自身の輝きに勝てるものはないです。

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それから、私はオールドスクール・ヒップホップが彼らのルーツだとしても、そこに「戻ってほしい」とは思いません。

ルーツは “Routes”であり、経験によって変わっていく柔軟なものでるから。
BTSは彼らが歩んできたすべての「道」を振り返りながら、未来へ向かって行くひとたちだと思います。その道を一緒に歩いていけるのなら、幸せです。

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何の話がしたかったのか、わからなくなっちゃった~~~(匙投げ)

BTSのジャンルとルーツは、論文が1本書けそうな壮大なテーマなので、また考えてみたいです。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

mid.

#BTS #PermissiontoDance #カムバ #防弾少年団

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