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健康診断

5月中旬に毎年の健康診断に行った。(サムネイルのさわやかのハンバーグは無関係。)

検診は女性専用フロアで行われる。医師、看護師、スタッフ、患者、そこにいる全員が女性。受付時点では素敵な服装だった人も、検診に行くだけだからと気の抜けた服装だった私も全員が同じ検査着をまとって椅子に座っている。

映画『バービー』の世界を思い出したり、女性の医学部進学が進んで本当にありがたいなと思ったりしながら時間を過ごす。


今年はプチ事件が起きた。というか起こしてしまった。採血をされた後、視界が半分ぐらいになり気を失いかけたのだ。車椅子でベッドに運んでもらって20分ほど休憩させてもらった。

「すみません、気分が…」と言った数秒後には車椅子とともに数名の看護師の方が私のまわりに駆け寄ってきてくれた。気合いを入れても視界は戻らず「やば...」と思っていたら「目を開けて!」という声が聞こえた。

「え?!目を閉じたら逝っちゃう?!」などと思いながら必死に目を開けた。

元気を取り戻した頃に聞いた話だとこれは「迷走神経反射」と言うらしい。
低血圧の人には時々あることらしく、来年以降は初めから横になって採血をするようにとのことだった。


私は8年ぐらい前にも1度健康診断で失神しかけたことがある。マンモグラフィが痛すぎたのだ。デカくもない乳を強引に潰した結果、視界が真っ暗になり脂汗が吹き出し、なぜか腰に激痛が走った。

乳を潰すという言葉からは、乳房を何かに押し付けるイメージを持つが、体から引き離すようにぺちゃんこにする。そりゃ痛ぇ。

出典:国立がん研究センター

「こんなに恐ろしい検査を毎年受けなければならないのか?!」と思い調べたところ、若いうちは超音波検査のほうが有効であるというのが現在の一般的な見解であることを知り、ここ数年は超音波検査を受けている。

日本ではマンモグラフィによる乳がん検診が実施されていますが、乳腺の密度が濃い高濃度乳房ではしこりを見つけにくいとされています。そのため、特に40歳未満の若い女性など、乳腺の発達した人では超音波検査のほうが診断に役立つ可能性があります。超音波検査は任意での受診となり、費用も自己負担となりますが、余裕があればマンモグラフィと一緒に受けることをお勧めします。

出典:乳がん.jp

婦人科検診ではもう一つ、子宮頸部細胞診のとき毎年思うことがある。まず、子宮頸部細胞診というのは子宮内の細胞をこそぎ取ってする検査だ。

そこで毎年「液状化細胞診のオプションをつけますか?」と聞かれるのだ。

従来のやり方は細胞を取ったブラシのようなものをスライドガラスにこすりつけて標本をつくる。液状化細胞診は専用の容器の中で不純物を取り除いたあとに標本をつくるという手法だそうだ。

出典:フィオーレ検診クリニック

私が行っているクリニックでは液状化細胞診オプションは税込み3300円。従来法より精度が約2倍になるという。こんなこと言われて付けない選択ってありえるのだろうか。

精度が2倍ってどういうことなんだ。それって、従来法だと2回に1回は見逃すってこと…?多分そういうことではなくて、従来法でもだいたいわかるけど最後の詰め的なこどなんだろうと想像しつつ、結局毎年3300円を払って帰宅する。

検診費用自体は会社負担なんだし、1年に1度3300円ぐらい払ったってわけないのだが、毎年"女税"を取られている気分になる。いや、男性も陰茎周りの検査にオプションがあったりするのかもしれないけど。

いろいろ文句めいたことを書いてしまったけど、今年もどうか健康でいられますように。


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